がんは、1981年から脳血管疾患に代わって日本の死亡原因の第1位となり、2012年には36万人以上の方が、がんで亡くなりました。
男女の内訳を見ると、男性21万5000人、女性14万6000人で、他の病気を大きく引き離して確実に増加しており、年間の3人に1人が、がんで亡くなっていることになります。
一向に減らないがんでの死亡率を下げるために国は、2005年からの10年間で、がんによる死亡率を20％減らすという、がん対策推進基本計画を掲げました。
2015年5月20日発表された国立がん研究センターの推計によると、この目標達成が難しくなったとのことです。
同センターによると、高齢化の影響を取り除いて死亡者数を推計したところ、2015年は人口10万人当たり76.7人となり、このままだと2005年の同92.4人と比べて17％減にとどまる見通しだと言います。
医療の進歩で生存率は上昇しているものの、検診の受診率の向上による早期発見や喫煙率の低下によるがん予防といった柱となる対策が十分に機能していないと、その理由づけをしています。
胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸（けい）がんを早期発見するための検診受診率は、2016年度までに50％を目指していますが、2013年の実績では最も高い男性の肺がん検診でも47.5％どまりだったと言います。
また、成人喫煙率は2022年までに12％に減らす目標を掲げていますが、2010年は19.5％だったようです。
今後、厚生労働省はがん対策推進協議会を開き、改善策を話し合う方針だと言います。
素人のたわごとでしょうが、そもそも検診受診率の増加と成人喫煙率の減少で、がん死亡率が減少に転ずるとは思えないのですが、いかがなものでしょう？
改善策を話し合うのであれば、是非ともやっていただきたいことがあります。
それは、免疫細胞である「白血球数の検査」、中でも日々がん細胞を叩く「ナチュラルキラー（NK）細胞数の検査」を、健康保険あつかいにして欲しいと言うものです。
さらに、日常の免疫力を高めることや、免疫バランスを整えることの重要性などを、国を挙げて啓蒙・教育して欲しいと言うものです。
これらはがんだけではなく、さまざまな生活習慣病の予防・治療や、年々増加する花粉症をはじめとするアレルギーの予防・治療の参考になるものだからです。
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