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心のお話と雑記ブログ 

心理のお話などを独断と偏見も交えてお話します!!

今回は、認知療法です。

 

認知療法というのはくだけて言えば、認知の部分を変化させることで行動や感情にも良い方向での変化を与える療法といえばよいでしょうか。

「認知の歪み」を修正するなどと表現されます。

 

「認知」

 

分かりづらい心理用語のひとつでしょうか。

 

「人間などが外界にある対象を知覚したうえで、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと」

 

という説明がWikipediaにあります。

 

過不足なく表現するとこうなるのでしょう。

 

また「外界の事物に対して行われる知覚や思考、理解といった高度に知的な活動」という表現もされます。

よりシンプルに「考えを中心とした部分」という説明をするケースもあるでしょう。

 

例えば他人と公道で目が合ったとして(知覚)、そのことを「意味もなくただ目が合っただけ」と考えるのか、「自分を嫌っていてにらんだ」と考えるのか、「自分に好意があるのかも」と考えるのかというように事実は同じでも人によって捉え方や考え方が違うということが起こりえます。

この部分が社会的に不適応状態になっている場合に、適応的な認知に変化させましょうというアプローチを主とするのが認知療法だといえばいいでしょうか。ざっくりですが。

 

手法は、いろいろあります。例えばコラム法のように問題が起こった時の状況や気分、自動思考を記録していくことでセルフモニタリングする方法やスキーマというその人自身が強く持っている信念や確信を変容させる方法、また思考停止法やコーピングカードのように問題場面になった時の対処法などがあります。

前者はワークをしていくことで、後者は成功体験へとつなげていくことで、認知の部分をより現実適応的にしていきます。

 

とくに後者は対症療法的ともいえますが、むしろ大事なのは「うまく回避した」とか「なんとかなった」という風にクライアントの方が思うこと、そのこと自体が大事です。

この成功体験が自信になり、「この自分の問題は対処可能な問題なのだ」と考えられれば、すでに認知に変化が生まれているということで全体が良い方向へむかうことも多いでしょう。

 

本人は、その時には自分の認知が変わったとはすぐには気づかないかもしれません。

ワーク的なものはスポーツや勉強と同じようにある段階に来ないと変化しないことも多いでしょうし、後者の思考停止法やコーピングカードなどは無意識に、気づいたら変わっていたということも多いものです。

 

この部分は来談者中心療法でも起こります。

そのせいか僕自身の好みからすると認知的なアプローチを好む傾向があります。

そして、カウンセリング自体にも影響を与えていると思います。

本来は来談者中心療法と認知行動療法はアプローチの方向性や対象部分が違うのですが、相性はよいと感じています。

 

 

 

心理療法にはさまざまなスタイルがあります!

 

今はどちらかというと一つだけに絞らずに複数の療法を併用していく折衷スタイルが多いでしょう。

僕自身も来談者中心療法(クライアント中心療法)をベースに、認知行動療法や描画法、自己暗示法、箱庭療法など必要に応じて併用しています。

 

まずは認知行動療法での改善パターンですが、認知行動療法はもともと認知療法と行動療法という別々の療法が組み合わさった経緯があるものなので、まずは行動療法からお話したいと思います。

(できるだけ噛み砕いてわかりやすさを優先しますので、専門性や正確性には少しズレがでるかもしれません。ご了承ください)

行動療法は、ごくごく簡単単純に説明するならば「クライアントの行動をまず修正することで心理面に影響を与えて改善していく手法」といえばいいでしょうか。

この「行動→心理」という順序がミソで、それ以前の精神分析や来談者中心療法は「心→考えや行動」という流れで改善していくのが主だったので、認知療法と同様にある意味で画期的な療法だったと思います。

行動療法にはいくつかの手法がありますが、すぐにイメージされるのは「暴露療法」でしょうか。

これはパニック障害や強迫神経症などでよく使われるものです。

例えば、広場恐怖などのように人ごみの中にいると呼吸が苦しくなったり、体が硬直したり、四肢に震えやしびれを感じたりして立っていることもできないという症状がある場合、あえてそのような場面・状況に立つというものです。(もちろん付き添い人などはいます)

洗浄強迫の場合(手の汚れが気になって、汚れていないのにひたすら皮膚がぼろぼろになっても手を洗い続けるなどの場合)などは、あえて手を汚してそのままの状態にするものです。

 

と聞くと、大抵の人はギョッとします!

 

それは当然だと思います。

自分が一番苦しい状況・場面をあえて再体験するわけですから。

最初にまずクライアントの方の心には、大きな拒絶反応が起きます。

これが最初の壁です。

これを乗り越えるには、カウンセラー側からはいかにラポール(信頼関係)を強度に築くかという課題があり、クライアント側には「どんなに困難で辛くとも、いま頑張れば中・長期的には楽になれる」という覚悟や開き直りが必要になります。

 

簡単に、というよりも簡単なように、乗り越えられる方もいます。

 

しかし、そうではない方もいます。

ラポールはしっかりと形成されているのに、この最初の壁が乗り越えられない場合によくあるのが、「辛いことはしたくない、嫌なことはしたくない、とにかく治してよ」というカウンセラー側に問題を丸投げしてしまうクライアントの心性があります。

この「受け身」の部分は、他の療法でも問題になってきます。

その場合は、僕は無理はしません。

さらにカウンセリングを重ねて、その心性の部分に「それとなく」焦点を合わせていきます。

そして、もしもどうしても必要な場合には、そのことを段階的に伝えていきます。

その理由の一つには、カウンセリング(とくに来談者中心療法)を重ねることで心理変化が起きたり、心の力自体がパワーアップしたりして問題に向き合えるようになることもあること、またいきなり「コレをしなきゃ良くなりませんよ」というようなアプローチをするとクライアントによっては「自分はダメな人」と感じてしまい自己否定感が強くなり逆効果になることなどがあるからです。

とごく一例を軽く挙げても、カウンセラーはクライアントの方の心の状態をさまざまに、将来の心理変化の可能性についてもいろいろと配慮しているものです。

イメージ的には蜘蛛が巣をはるように、何が今の、また将来のクライアントの方のためになるのか、可能性や配慮をはりめぐらせている感覚です。

 

ただこういう点についても、一般的にはあまり知られていないように感じることがあります。

 

すぐに結果が出ないとあきらめたり、そのカウンセリングを見限ってしまうことを耳にするからです。

カウンセリングは基本、段階的なものです。

その段階に応じて、カウンセリング自体が変化するダイナミズムもあると思います。

どの療法であれ、「簡単にあきらめない」ことも重要かと思います。

 

少しお話を戻します!(話が脱線するのは僕の文才のなさです。ご勘弁を!)

 

暴露療法はごく簡単に表現するならば「慣れ」でしょうか。

 

そう表現すると「なんだ~」ということになりそうですが、これはきわめて強力なものでもあります。

そして、この体験は多かれ少なかれ多くの人が体験しているでしょう。

スポーツや音楽などさまざまな分野での改善・強化学習に発揮されています。

例えば僕は子供の頃、剣道をすこしだけやっていましたが、最初は竹刀を10回、20回振るだけでも大変で、翌日は筋肉痛になったものですが、毎日のように振り続けているとそのうちにある段階で100回、200回という単位で振っても大丈夫なようになります。

 

「それまでできなかったことが、当然のようにできるようになる」

 

人間の学習能力の偉大さです!

 

暴露療法も、その「ある段階」にきた時には「そうか、こだわる必要はないんだ」とか「不安が以前よりは感じない」などと心理変化が起きます。

 

パニック障害の場合には予期不安が軽減・解消され、洗浄強迫の場合には手の汚れが気にならなくなる、汚れていても大丈夫と思うようになるなどです。

 

そうなるまでに壁は何度か訪れるかもしれません。

しかし、その段階までくれば飛躍的に楽になるだろうと思います!(治癒・完治でなくとも)

形だけみれば、単純で、機械的に思えても、階段に踊り場があるように楽になる段階があるものです。

せめてそこまでは耐えることも心理療法には必要と思います。(上から目線ではありません。営業的なものは”お客様”ということで耳障りの良いことしか書かないとは思いますが、あくまで「心理療法での改善」に必要なものは何かという視点で純粋にお話しています!のでご了承くださればと思います。)

クライアントの改善過程はほんとうに個人差があります。

症状(とくに対人不信の度合い)、その人の生来の性格、考え方の癖、現在の人間関係や生活状況など、挙げればきりがないほどの要素が複雑に作用しあって結果となります。その中にはカウンセラーとクライアントの相性というかならずしも論理的科学的とはいえないような要素が大きく作用することもあります。

当然、療法の種類によっても違ってきます。

 

そのせいでしょうか。

心理療法によってクライアントがどのように変化していくのか、改善していくのかを事細かに書いたものをあまり読んだ記憶がありません。

どちらかといえば一般論というよりも、「その」クライアントの改善過程といったニュアンスが多いように思います。

 

クライアントの方にとっては自分がどのように変化するのか、不安や疑問に思うこともあるようですので、ごく簡単にですが書いてみようかと思います。(自分が使わない療法は該当しませんし、あくまでかなり個人差があるのが前提です。ちなみに僕自身は何回も試された経験がありますが、催眠が見事なくらいかかりません。だから、自分でも催眠療法は使わないのですが、でも、たしかに効きやすい人はいます)

 

まず療法的には認知行動療法のお話をしようかと思います。