「心」を視るときにものさしの一つに「バランス」があります。
バランスがある程度とれているのか、そうでないのか。
何か問題を抱えている場合、当然バランスが悪くなっているのですが、それがどの部分で、どの程度なのか、というような視点です。
例えばですが、ギャンブルでも仕事の合間の暇つぶし程度で自分の許容範囲を超えない金額なら問題はないのに、友人・知人を巻き込んで借金を重ね、家族のお金やモノまで盗むようになってきたらもはや大きくバランスを崩しています。
いずれコケて大怪我、というのは容易に想像がつくでしょう。
こういう場合は「依存」という心の問題(依存症までいくとおそらくは脳の機能自体が変質している可能性がある)に焦点を当てる必要があるでしょう。
もっとも先述のような状況なら、生活や人間関係のバランスも崩れているので自覚もしやすいでしょうか。
一方で、うつ系の人は自責思考が強く、これは生来の真面目さなど本来は良い側面なのですが、あまりに自分を責め、他者から傷つけられた心を、さらに自分で傷つけてしまい、負のループに入ってしまいがちです。こちらもやはり「他責思考」の人とは真逆の方向でバランスが崩れているのです。
どう考えても相手のほうが悪い、問題があるのに、どうしても「自分が悪い」「自分に力がない」「自分の能力不足」などと考えてしまい、またそこを悪意のある相手から利用されていることも多くあります。
こういう場合は、今後のことも考えるならできるだけまだうつ状態の段階のときに「自分を責めない」「他人の責任を負わない」といった方向性の考え方にもっていく必要があるでしょう。
すぐに受け入れられなくとも、人の心の力というものは自己治癒力もありますし、段階を経ることであるときに心が変わることができます。
そのきっかけはやはり「気づき」が大きく、そこに至る過程には「信頼関係」が大きく下地のように関わってきます。