今日は午後から私の一般質問がありました。

 

その中で、くしもとこども園の高すぎる概算見積10億円の理由が判明しました。

理由は2つ

理由1.建物の面積を大きく見積もっている

理由2.木造なのに鉄筋コンクリート造の単価を使って見積もっている。

                           

順に説明します。

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1.「建物の面積を大きく見積もっている」 の説明

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まず、園の定数と建物の大きさを比較してみます。

表1のように、

 

上野山こども園は   定数160名で1486㎡

紀宝町うどの保育園は 定数150名で1130㎡

であるのに

くしもとこども園は  定数150名で2000

 

で見積もっています。

 

当たり前に計算をすると、

定数160名上野山こども園の大きさが1486㎡なので、

定数150名くしもとこども園の大きさは1393㎡になります。

(1486㎡ x 150人 / 160人 = 1393㎡)

 

つまり、2000㎡は明らかに大きすぎます。

 

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2.「木造なのに鉄筋コンクリート造の単価を使って見積もっている」の説明

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建物の概算金額の見積もりは

㎡当たりの単価 x 何㎡ = 概算金額

という形で見積もります。

 

この㎡当たりの単価は色んな統計がありますが、串本町では国土交通省が発表している建築着工統計という統計を使っています。

 

その統計は以下になります。

 

このうち、実際のくしもとこども園は木造なので、木造の30.264万円を使って計算するところ、串本町は鉄筋コンクリート造の42.486万円を使っています。

 

 

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3.当たり前の見積もりでは4.3億円も安くなる

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町が算出した、建物(園舎)だけの概算金額は

42.486(万円/m2) x 2000(m2) =約8.5億円

になります。

これに、その他付属設備分の1.5億円を足して、10億円という概算見積もりを出しています。

しかし、この計算は明らかに間違っています。

 

本来であれば、

30.486(万円/m2) x 1393(m2) =約4.2億円

に、その他付属設備分の1.5億円を足して、5.7億円という概算見積もりになります。

 

このように、串本町の概算見積り10億円は間違った計算で出されています。

当たり前に見積もれば5.7億円と4.3億円も安くなります。

 

 

表2は園舎(建物)だけの値段を整理したものです。

 

 

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4.設計後の正確な金額は10.7億円

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概算では(故意に?)間違った計算で10億円と見積もっていましたが、

設計会社が設計を終わって、正確な金額が出ました。

その金額は10.7億円でした。

繰り返しますが、くしもとこども園木造で、当たり前に概算費用を計算すると

5.7億円になります。

 

普通は、「見積もりの10億円は鉄筋コンクリート造で見積もっていましたが、実際は木造なので、詳細に設計すると、6億円(例)になりました。」となるはずです。

しかし、現実は10億円より更に高い10.7億円。

 おかしいでしょう。

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5.まとめ

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田嶋町長は概算費用を無理やり高く見積もって、値段を吊り上げていました。
その額約5億円。
 
私は当初から高すぎると指摘してきましたが、
田嶋町長は
「概算の金額だから」
「オリンピック需要で高騰した」
「消費税が上がった」
などと、口先の誤魔化しを続けてきました。
 

串本町民の方は田嶋町長の言っていることはほとんど、

「口先だけの誤魔化し」

ということを良く認識していただきたいと思います。

 
入札については
法律では原則、「談合が難しい一般競争入札」で行うべきとなっており、国からも「一般競争入札を導入せよ」と何度も要請されているにも関わらず、それを無視し続けて、入札を「談合が容易な指名競争入札」で行うと言い張ります。
 
こうやって、住民の巨額のお金がどこかへ消えていっています。
一方、住民には財政難と理由をつけて、住民サービスを削っています。
 

串本町民をバカにするのもいい加減にしてください。