四万十を何度も訪れる一番の目的は、四万十川と沈下橋をゆっくり堪能するためだ。



そして二番目の目的が元屋だ。



めっちゃめちゃうまい。

今回も一人で飲みに行った。



本来なら予約を取るのも大変な超人気店なのだが、ボクはいつも一人で行くので、予約なしでも狭いカウンターの隅っこにサクッと座らせてもらえている。

隅っこが好きだから願ったり叶ったりだ。


いきなり1人客がフラッと来るのは迷惑かな?と心配になり、今回は事前に電話をしてみた。

「1人なんですけど、予約しといた方がいいですか?」

「あぁ、お一人でしたら予約しなくても結構ですよ。」

あぁ良かった。迷惑な客じゃなかったようだ。今後も行きやすくて助かる。



宿のチェックインを済ませ、荷物と自転車を宿に置いて、徒歩で店に向かった。



一人で居酒屋に入るのは勇気がいる。

戸をそろりそろりと開け、人差し指を立てながら恐る恐る入店。


カウンターには誰も座っていないが、テーブル席は満席だ。


やはり今回もカウンター席の隅っこをあてがわれた。しめしめ♪


まずはビールとカツオの叩きを頼む。


何を頼んでも全てうまいのだが、高知の旅だからカツオの叩きは必ず頼むことにしている。

いやいや、カツオどこよ?ないやん。
と思うでしょ?

野菜を掘り起こして、こんにちは。

埋まっていて見えないのだ。
野菜盛りすぎなのだ(笑)。



超絶にうまい。

一口食べる度にくぅ~っと唸ってしまう。思わず目をつぶる。ゆっくり食べなきゃもったいないと、噛むスピードがゆっくりになる。飲み込む。

そこにビールを注ぐ。口の中をリセットする。口の中を初期状態に戻す。

もうひと口パクリ。

やぁ久しぶり。
半年ぶりだね。

また再会を喜び、一口目であるかのように噛みしめる。また目をつぶり感動する。



高知市に住む友人は、

「高知市でもあちこちでカツオの叩きを食べたけど、あそこが一番うまい。」

と言っていた。



高知県を旅する人の多くが高知市のみを旅するだろう。高知城を見物し、桂浜を訪れ、ひろめ市場の中央で派手にファイヤーパフォーマンスをする人気店でカツオの叩きを食べて、「これが本場高知のカツオの叩きかぁ」と記憶して帰ってゆくだろう。


ちょっと待って!まだ帰らないで!

高知県で一番の見所は四万十川ですよ!
高知県で一番うまいカツオの叩きは四万十市にありますよ!

どうか四万十市まで足を伸ばして!



( ゚д゚)ハッ!

すいません。取り乱しました。



石田ゆうすけさんが大感動していた清水サバの刺身。

前回の2回目の四万十旅の時は、売り切れていて食べられなかった。

1回目では食べたけど、いろんな料理をたくさん食べたのではっきりとは覚えていない。そこまで大感動するほどの物だったかなぁ?


パクリ。


な…、なんじゃこりゃあぁぁぁ!



大感動した。



皮の側はコリっと歯ごたえがあり、身は溶けてなくなるかのように柔らかい。



大分の関サバと高知の清水サバと屋久島の首折れサバをひとつの皿に並べて、利き酒ならぬ利きサバでもして食べ比べてみたいものだ。



酒盗も初めて食べてみた。

酒盗という食べ物を初めて知ったのは、高知市の商店街をウロウロしていた時だ。

酒盗だけを売る店がいくつもあった。

福岡に、明太子だけを売る店がいくつもあるのと同じなんだろうな。



酒盗とは、カツオの内臓の塩辛のことだ。

これを酒の肴にして飲むと、酒が余りにも進んでしまい、「盗まれるように酒がなくなっていく」あるいは「酒が無くなったら盗んででも飲みたくなる」から、そのような呼び名になったと言われているそうだ。



どんなもんなんだろう?


パクリ。


おっほ~、うまい。

これは確かに酒が進むわ。

お酒がお酒が進む君♪おかわり!
お酒がお酒が進む君♪おかわり!


ボクはビールしか飲めないのだが、焼酎や日本酒を飲む人ならもっと病みつきになるんだろうな。



そうボクはビールしか飲めないのだが、それにも条件がある。

ビールだけをガブガブ飲むことはできない。

ナッツ類などのおいしくないつまみがあってもあまり飲めない。

おいしいつまみがないと飲めないのだ。

しかもそんなにたくさんは飲めない(笑)。



だが元屋でなら、何杯でも飲めそうな気がする。




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昼食を済ませ、まずは佐田沈下橋へ。

佐田沈下橋は、四万十川の一番下流にある沈下橋だ。

町から一番近い沈下橋だから、車でサクッと来ることができる。だから人がよくいる。全く人がいないということはあまりなさそうだ。

人が多いということは、ボクの好みから外れそうな所だが、ここも好きだ。

青い欄干がきれいだ。

橋の長さが他の沈下橋よりちょっと長いような気がする。テクテク歩くのにボリュームがあっていい。

そして一番好きな所は、橋の真下の水の流れ。

沈下橋に腰かけて真下を見ると、川の水深はとても浅い。川面は魚のウロコのようにモコモコ盛り上がって見目美しく、さらさらと流れる水の音がすぐ足元から遠くからと、折り重なって耳の上を転がる。



なんて気持ちいいんだろう。



橋の縁に腰かけているすぐ後ろを、たまに車が通ってゆくのさえなければ(笑)。

あぁ実に惜しい!

これで人や車が少なかったら最高なんだけどなぁ。

早朝に来ればいいのかなぁ?



三里沈下橋に移動した。

ここもすごくいい。

何がいいって、佐田沈下橋は町から一番近いから人が多い。この三里沈下橋の上の4つの沈下橋は主要道路沿いにあるので車でサクッと行ける。

対して三里はちょっと奥まった所にあり、下流の6つの沈下橋の中で一番行きにくい。ゆえに人が少ないのだ。

いいね~♪

ただひとつ残念なのは、近くに工事現場や採石場があるので、機械音やトラックの行き交う音がたまに聞こえてくる。それさえなければ最高なんだけどなぁ。

三里は、橋から見える景色も素晴らしい。

絵画の中に迷い込んでしまったかな?と錯覚を起こすくらい、景色が素晴らしい。

静かに流れる川の流れ、凛とたたずむ山々、空も雲も美しく、沈下橋もまた美しい…。

そこに採石場の方から大きな音が響く。

もぉ~どんだけ~?台無し~(笑)。



ボクの旅はほとんど一人旅だ。

たまに友達と二人旅。

7月の神戸旅行の時は、1日目は二人旅で2日目は一人旅という変則だった。これもまた面白かった。



今回はさらに輪をかけて変則だ。

愛媛の友人がいつもブログを読んでくれていて、とても楽しみにしてくれているのだが、また四万十に行くということを告げると、「ちょうどその日は休みだから、いつもブログで見ている旅が実際どんな感じなのか見に行こうかな。」と言うのだ。



2日目の午後の予定は、下流の沈下橋を2つ回るということくらいしか考えてなかった。

三里の方がゆっくりできるだろうから、三里の沈下橋を河原から眺めながら文庫本でも読もうと思っていた。

4時間くらい(笑)。



そこに友人が来てくれた。

川や山や空や橋を眺めながら、たまに鳴る機械音に苦笑いしながら、のんびりとたくさん話をした。



「こういう所でコーヒーを飲んだことはある?」

と友人が聞いてきた。

いつかやってみたい、とずっと思っている小さな夢だ。

このブログにもよくコーヒーコーヒーと書いている。

「ないね~。」

「持ってきたよ。」

なんと、水筒にお湯を入れ、紙コップとインスタントコーヒーを持ってきてくれていた。

コーヒーの夢をわかってくれてるなんて、本当によく読んでくれてる!

びっくりしつつ、関心しつつ、感謝しまくった。



1日目の午後の予定は、当初は沈下橋を2つ回るくらいで、スカスカだった。

ところが友人が来てくれたおかげで、たくさん話せて楽しかったし、コーヒーの夢も実現することができた。

おかげで、とてもいい1日になった。

ただただ感謝である。



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早朝、宿毛港に着いた。



人と待ち合わせをしているのでしばらく待つ。

前にもこのブログに書いたことがあるが、殺処分予定の犬の貰い手を探す活動をしている方と初めてお会いすることになったのだ。

少し調べてみると、どうやら各地にそういう活動はあるようだ。でも調べた限りでは、そういう活動はNPO法人のような団体でやっているケースが多いように感じた。

その方は、高知県西部の幡多地区全域を一人で東奔西走されている。

資金難に困っており、活動を支援してもらうためのTシャツの販売を始めたそうだ。

以前このブログに書いた「ハトの命」の中でボクは答えを見つけられなかったのだが、そのTシャツのことを知ってひとつの答えを見つけることができたような気がした。

自分がうまくやれないのなら、がんばってやっている人を応援するという方法もあるか!と。

少しおかしい気もする。ズルいような気もする。でも何もしないよりはマシだ。

今後は、四万十を訪れる度にTシャツを買うことに決めた。

え?じゃあ他の地域のNPO法人には支援しないの?自分が住んでる地域のNPO法人には?という疑問も浮かぶが、友達の友達がすごくがんばっていて、助けを求めているのだ。少しでも力になりたい。

それに一度会ったから、もう友達の友達ではない。友達だ。



初めてお会いしたYさんはイケメンだった。

ネックレスに日本の古銭、和同開珎か何かをぶら下げていた。

真田十勇士の六文銭と同義だろうか?

六文銭とは、三途の川の渡し賃をいつも身につけ、いつでも死ぬ覚悟はできているという意志を示す。

いつ死んでも悔いのないように生きていきたいということだろうか?

しばらくお話させていただいたが、思っていた通りの方だった。

話し方や語気などからなんとなく人柄って伝わると思うのだが、Yさんは不器用だが愚直にまっすぐに猪突猛進という感じがした。

もっともっとたくさんの人を知り、たくさんの人に会わなきゃいけないなって思う。

世の中にはリスペクトすべきスゴい人が、たくさんたくさんいるんだなって最近よく思う。



宿毛から四万十市へとチャリをこぐ。



たったの27kmだから余裕~♪

と思っていたのだが、思いのほか疲れた。

路面の具合や坂の有無、それから車の交通量や景色の感じでも疲れ方は変わってくるようだ。



四万十市に着いた。



まずはずっと行ってみたかったHata's Kitchenへ。

地産地消の料理が垂涎のカフェレストランだ。

どうよ?これ。ドン!

品数が多い!

んで、どれもうま~い♪



いやぁ、やっぱり期待していた通りのおいしさだった。

店内もとてもきれいでおシャレでいい。



でも、何かが違う。何かが足りない。

とてもおいしかったのだが、大満足かと言うとそこまではない。



なんでだろう?



その答えは翌日わかった。



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