ken3wa6de7she.

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ケンサンワロクデナシ。

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「からからから。」ガレージのシャッターを静かに開けてメルセデスを出す。



平日の早朝からメルセデスをドライブ出来ることの、なんと幸せなことか。
『かけるべき所にしっかりと』お金をかけた機械。
信頼出来るカメラボディの様。
かつて。
数年前まで。
そんなことは当たり前だった。
家のガレージにBMW(元家内用だが)。
事務所のガレージにメルセデス。
それが、

あっと言う間に「ころんころんころん・・・」

でもまぁ。
幸せだ。と感じられる様になった。てぇことだ。


洗車する。
嘘紫を洗う。
お向かいの奥様はきっと、
「いっつも洗車してる変な人」
と思ってるだろうその通りだよ。
明日の予報が雨でも、
汚れた車に降る雨と、
磨かれたボディに降る雨は、
全く違う。
人だってそうだろ?


パンを焼く。
慣れたもんだ。
自分で焼いたパンを、
自分で作ったクリームシチューと、
自作の野菜ソースで食べる。

玉ねぎのみじん切り、さいの目に切ったトマトをオリーブオイルと塩と黒胡椒で和える。刻んだハラペーニョと千切ったバジルを加えて、仕上げにバルサミコをちょびっと。

美味い。

うん。
美味しい。

が、
作り置きしてたのがいけなかったんかな。
2時間後に両手と首が腫れて「かいかいかいかいいーっ」
蕁麻疹?
ストレス?



パンを焼く。
ケーキを焼く。
料理をする。
米は食わない。
いい車のハンドルを握る。
洗車をする。
毎朝5時に起きて洗濯をする。
向日葵もまた植えるかも知れない。
毎月50冊の本を読む。
晴れたら浜で読む。
ああそうだ、
写真を撮る。
撮り続ける。
こうやって生きて行く。

ロクデナシはロクデナシなりに。
これからも、こんなもんだろ。
今までより、ずっとマシだ。










なにもすることがない。


なにもするわけにいかない。のだ。



(相変わらず)5時には起きる。
コーヒー淹れてニュース見ながらPCメールをチェック。
洗濯しながらなんか食う(今朝は大好物『ヤマザキ 粒粒ピーナツコッペ、セブンで100円』。米を食わなくなって1年以上経つのだなぁ)。
洗濯2回して干してゴミ出しして靴洗って掃除機かけて。

やることないから読書。

昼になったら病院。
動かないし(ほんとに)臭いから3分で出る。
どっかで昼食って(「どっか」ったっていつも同じラーメン屋なんだけど)戻って来る。

やることねえ。
洗車しよっかと思うのだけど、こないだディーラーに点検(すでに納車4ヶ月で13000kmだ)出して洗車してもらったら『しゅっばらしい艶』になって帰って来た。
あれ一体どーやってんだろ? 嘘紫、爬虫類みたい。紫が「ぬらぁ~」っといやらしく(すけべーに)濃淡まったり。だので洗わん。


待つのはつらい。
病院からの電話を24時間待つ身にもなってみろっ。
ったくぅ。

ん?

待つ身?

まつみ?

松の実?

つったら・・・


『松の実とバジルペーストのジェノベーゼ』だろっ。


『トラットリアken』開店っ。
おー、今日も行列してらあ。


さーって、お次のオーダーは?


『ブロックベーコンと秋茄子のペペロンチーニ』(これこないだ書いたやつ)


「オーダー入りましたぁっ」

なに?
んー
めんどくせえもん頼む客だなぁ。


『明太子とキムチのパスタ』

バター(だから無塩バター死ね)で溶くのがコツっちゃあ、コツかな。
これ美味いよ。

けどさぁ。
うち。
パスタ屋じゃないんだけどねぇ・・


『ホワイトソースのクリームシチュー』

初挑戦だがふつーに美味い。
パセリのみじん切りを「ぱらり」すると良いね。
あと、食べる直前にブロッコリーと中クリーム(俺なんかものすっごくいやらしい言葉、作っちゃった)生クリームも。
少なくとも学校給食よりは美味い。
これさ。給食ん時って『うずらの卵』入ってなかったっけ?
そんでさ、下校まで口の中にずっと入れてたやつ居たなぁ。
おまえそれどうすんの? て聞いたら、

「家帰って醤油かけて食べる」

・・・・・。(どんだけだよ?)


デザート?
おぅ。
うちのブラウニーはべっぴん、ちがった、絶品です。って言ってやれ。


んな風に『トラットリア厨房ごっこ』で時間を潰す。

『特級日高昆布と出汁用荒削り節』あるから、今度は『割烹花板ごっこ』でもすっかな。

来週いっぱいまで忙しくない。
再来週から『kenさん写真事務所』通常営業だ。
(不謹慎だが)なんとかそれまでに片が付かないもんだろうか。
地方に行ったり出来んのだ。ロケとか行けない。
都内で撮影してても落ち着かん。だろなぁ・・
俺の仕事、メンタル『もろに』出るからなぁ・・

はぁ・・・くたびれたよ。




いい機会だから(そうかぁ?)、
旧ブログ( Who is she kissing? )を読み返して見た。
全部ではない。
娘に関するとこは、やっぱり読みたくない。
けどま、『読めるくらいにはなった』てことだ。
うん。
自画自賛だけど、
いい文章書いてたと思う。
画像もこのブログより、遥かにいいね。
正直に、かっこ付けないで独り言。
みっともないけどな。



俺はもう、ああいう文章は書けないな。



そうだ。
お前ら一遍、うちに飯食いに来ないか?




『ヒ素』入れてやるから。









かっこつけて言えば、
『夏の後ろ姿』て、やつだな。


だーっれもいねえ。


西日本の低気圧の影響で、白波が立って風が強い。
だが暑い。
いやちと寒い。
暑い。
え。どっちだ?
陽が射すと暑い。陰ると寒い。だ。
ここ、何遍来たかな。
20回くらいか。



「一週間」と言われてたのが、すでに二週間を越した。
医者は、
「毒が体に廻っているのは間違いない」
「体力と拮抗しているそれが、いつ勝るか」
「いつであるかは判らない。が、近いうちでしょう」
と。
凄まじい匂いで、病室に空気清浄機と業務用の消臭剤。窓が開け放たれてカーテンがたなびいてる。
そら、まぁ、看護師さんだって臭いよな。
お袋の枕元のサッシの枠に蝉。
開けた窓から入って来たんだろう。
ふむ。
ふむ。
どっちも似た様なもんか。




いっつも機嫌が悪かった。
何にでも噛み付いた。
「俺が機嫌悪いんだ。お前らも不愉快になれ」と。
去年の秋の俺を思い出すと、

明らかに精神疾患だ。


病んでた。
壊れてた。


それでもゆっくりと収束に向かい(これは一重に彼女のお陰)だいぶ『まとも』になった。
『確実に親が死につつある』てのは、やはりヘビーで、お袋が好きではなかった俺でも落ち着かない。
が、
同時に色んなことが『親の死』ってイベント(?)に上書きされて、薄れて行く。
これはまぁ、そういうタイミングなんだろけど。
なのだが、

元家内がまたやらかした。

いや、
やらかしてない。
いつもの元家内だ。

俺を叩きのめし娘を奪取し(他に適切な言い方があれば教えてくれ)全てを思い通りに出来たのだから、少しは穏やかになったかと。

ふぅーむむ。

ま、いいや。
出来ることしか出来ねえし。
極端なことを言ってしまえば、


それも含めて娘の『選択』だ。


と、
言い切れてしまえばいいのだけどね。
そうも行かん。
やれやれ…

正直に言えば、
例え娘に被害が及ぼうとも、
『元家内に関すること』に関わりになりたくない。

そうも行かんだろ。




「色々あった」て言葉を20回くらい言えるほど、濃い三年間だった。
いい(よくねえよ)経験をした。
勉強になった(したかねえよ)。
けど俺、
戦わずして敗れたわけじゃない。逃げたわけでもない。
自分の『筋』を通すことにも法的にも、闘った。


いんじゃね?
それで。


俺は自分の傷を、何度も何度も「がしがし」と突き刺していじくり回した。
それは自虐で自己憐憫で、みっともない行為だったと思う。
それに振り回されもした。
けどそれで、
自分に起きたこと、自分がしたこと、されたことと『対峙』し続けた(結果論)。
勝てはしなかったと思う。けど、負けてもいない(これも結果論)。
逃げなかっただけでもマシだ。
進歩したと思う。
這い上がったと。
この今居る場所は『そうなる前の俺の居た場所』には及ばないかも知れない。
が、
あの「ぐだぐだ」の時期に比べりゃあ、天と地だ。
何より、
ここまで戻れるなんて想像出来なかった。


色んな人に迷惑をかけた。不愉快にした。
今は、その全ての人(除く、♂)が、
「楽しかった」
いつか思い出すことがあればいい。
そうであって欲しい。
と、だけ思う。




駄目な人ですみませんでした。
ロクデナシでごめんなさい。
こういう生き方しか出来なかったんです。
『生きてる意味』が皆さんの周りの男達と違うんです。
色々と本当にありがとう。