Song remain the same. | ken3wa6de7she.

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ケンサンワロクデナシ。






かっこつけて言えば、
『夏の後ろ姿』て、やつだな。


だーっれもいねえ。


西日本の低気圧の影響で、白波が立って風が強い。
だが暑い。
いやちと寒い。
暑い。
え。どっちだ?
陽が射すと暑い。陰ると寒い。だ。
ここ、何遍来たかな。
20回くらいか。



「一週間」と言われてたのが、すでに二週間を越した。
医者は、
「毒が体に廻っているのは間違いない」
「体力と拮抗しているそれが、いつ勝るか」
「いつであるかは判らない。が、近いうちでしょう」
と。
凄まじい匂いで、病室に空気清浄機と業務用の消臭剤。窓が開け放たれてカーテンがたなびいてる。
そら、まぁ、看護師さんだって臭いよな。
お袋の枕元のサッシの枠に蝉。
開けた窓から入って来たんだろう。
ふむ。
ふむ。
どっちも似た様なもんか。




いっつも機嫌が悪かった。
何にでも噛み付いた。
「俺が機嫌悪いんだ。お前らも不愉快になれ」と。
去年の秋の俺を思い出すと、

明らかに精神疾患だ。


病んでた。
壊れてた。


それでもゆっくりと収束に向かい(これは一重に彼女のお陰)だいぶ『まとも』になった。
『確実に親が死につつある』てのは、やはりヘビーで、お袋が好きではなかった俺でも落ち着かない。
が、
同時に色んなことが『親の死』ってイベント(?)に上書きされて、薄れて行く。
これはまぁ、そういうタイミングなんだろけど。
なのだが、

元家内がまたやらかした。

いや、
やらかしてない。
いつもの元家内だ。

俺を叩きのめし娘を奪取し(他に適切な言い方があれば教えてくれ)全てを思い通りに出来たのだから、少しは穏やかになったかと。

ふぅーむむ。

ま、いいや。
出来ることしか出来ねえし。
極端なことを言ってしまえば、


それも含めて娘の『選択』だ。


と、
言い切れてしまえばいいのだけどね。
そうも行かん。
やれやれ…

正直に言えば、
例え娘に被害が及ぼうとも、
『元家内に関すること』に関わりになりたくない。

そうも行かんだろ。




「色々あった」て言葉を20回くらい言えるほど、濃い三年間だった。
いい(よくねえよ)経験をした。
勉強になった(したかねえよ)。
けど俺、
戦わずして敗れたわけじゃない。逃げたわけでもない。
自分の『筋』を通すことにも法的にも、闘った。


いんじゃね?
それで。


俺は自分の傷を、何度も何度も「がしがし」と突き刺していじくり回した。
それは自虐で自己憐憫で、みっともない行為だったと思う。
それに振り回されもした。
けどそれで、
自分に起きたこと、自分がしたこと、されたことと『対峙』し続けた(結果論)。
勝てはしなかったと思う。けど、負けてもいない(これも結果論)。
逃げなかっただけでもマシだ。
進歩したと思う。
這い上がったと。
この今居る場所は『そうなる前の俺の居た場所』には及ばないかも知れない。
が、
あの「ぐだぐだ」の時期に比べりゃあ、天と地だ。
何より、
ここまで戻れるなんて想像出来なかった。


色んな人に迷惑をかけた。不愉快にした。
今は、その全ての人(除く、♂)が、
「楽しかった」
いつか思い出すことがあればいい。
そうであって欲しい。
と、だけ思う。




駄目な人ですみませんでした。
ロクデナシでごめんなさい。
こういう生き方しか出来なかったんです。
『生きてる意味』が皆さんの周りの男達と違うんです。
色々と本当にありがとう。