☆今宵、夜のカフェテラスで -22ページ目

週末飲み日記(地元と銀座編)

今回は写真がないので簡潔に。


先週の金曜日の夜は、仕事帰りにちょろっと近所の

居酒屋さんへ。


メニュー見て悩んでいたら、マスターのお薦めでまずは
タコの衣揚げと生牡蠣(カキ)を注文。


牡蠣はめちゃくちゃでかくて、タコはぷりぷり。


今までタコはあまり好みではなかったのですが、これまで
食べてきたタコとは全然歯ごたえが違っていてびっくり。
とても美味かったです。


その後、なめろうとシイタケ焼きを日本酒の冷とぬる燗で、
いつものようにゆるゆると。


サービスで頂いたイカの塩辛も日本酒にバッチリ。幸せ。
大満足。


このお店は地元の一見地味な居酒屋ですが、かなりな
ものです。リーズナブルなお値段で毎回、感動があります。


僕にとっては、漫画「美味しんぼ」で主人公の山岡士郎が
通う「岡星」のようなお店です。


                *


土曜日はあいにくの天気でしたが、夕方から銀座へ。


三丁目のGOSSという立ち飲みのお店で、グラスシャンパンと、
これまた生牡蠣をつるりと。


飲んだのは二種類あったシャンパンを両方とも。日替わりの
「アヤラ」と大好きな「ボランジェ」。


シャンパン片手に銀座を道行く人を眺めるながらまったりするのも
いいかも。ふらっと気軽に立ち寄れるお店です。


その後は日比谷バーへ。GOSSでは上品な(容量の少ない)フルート
グラスでシャンパンを飲んでいたので、お酒をがぶがぶ飲みたい!
というフラストレーションを赤ワインのボトルで解消。


二人で1本開けてたのち、ラフロイグ15年を一杯挟んでまた同じ
赤ワインを注文。計2本・・・つまり1人1本。

(カリフォルニアは美味くて飲みやすかった)


お店を出て、軽くもう一軒。(たしかラムを飲んだ覚えが。。)


4時から飲んでいたのに、あっという間に日付変更。
なんとか帰宅。


以上、よく飲みました。




妄想のあと

遅くなりましたが、以前書いた「酔っ払いの妄想」
かなりの長文に関わらず、読み続けて頂き感謝です。


ブログに載せる前は、日に日にアクセス件数が減って
いったらショックだな~と思っていたのですが、
アクセス解析の表をみると、最後までコンスタントな
人数の方が訪問していらしたので安心しました。


何人かの方からは僕の稚拙な文章に対してメールで
感想を頂き、これまた大変感謝しています。


感想をもらうことによって、より僕自身が自分の
書いたものを深く考えられるようになりましたね。
今、同じものを書いたら後半は全然違ったものに
なりそうです。


あと、気付かれた方がいるかも知れませんが、あの
文章は村上春樹の「偶然の旅人」のオマージュ的な
作品でもあるのです。


まあ、僕自身とても楽しく文章を書くことができた
ので(特にポチのあたり)、機会があればまたアップ
したいです。


(まあ、そこの方。イヤな顔しないで)


今現在、妄想しているネタは以下の感じです。


・占い師にあなたの守護霊はマシュマロマンだと
言われた男の話


・彼氏との初めての外泊旅行を両親からあっさりと
許してもらった箱入り娘の話


・思わずシャンパンが飲みたくなる話



ただいまシングルモルト啓蒙中

ミニチュアボトル

先日は養老乃瀧で軽く飲んだ帰りに、アルコールの勢いも
加わって、ひとりで養老近くの「バー」なるところへ
寄ってきました。


もちろん目的はウィスキーのシングルモルトの偵察?です。
今度はどのボトルを買おうか、その調査というか味見をば。


                *


まず初めは前から飲んでみたかったラガヴーリン16年。


一口飲んで美味い!と思いました。アイラ島特有の海の味を
感じながら、それでいて僕にはまろやかで上品さを感じました。


二杯目は、これまた飲みたいと思っていたタリスカー10年。


ネットでは口の中で爆発するような味と書いてありましたが、
飲んで納得です。


最後は、以前飲んだことのあるラフロイグの10年。


家のボトルが切れてしまって久し振りに飲んだのですが、
飲んだ瞬間「これだよ~」と思いました。


このシングルモルトは特にヨード臭が強くて、薬品臭い、

消毒液とたとえられて、好き嫌いがはっきりと分かれると

言われていたので、飲む前は少し抵抗がありました。


実際に初めて口をつけたときは、やはり独特の正露丸臭さに

戸惑いましたが、今ではすっかりはまってしまいました。


最近のブログはシングルモルトネタが多いですが、それだけ
琥珀色の「命の水」に魅了されているんです。


                *


しかし、僕のまわりを見渡してみるとシングルモルトを飲む
人は皆無です。みなウィスキーよりは焼酎ですね。
(焼酎も好きです)


そこで僕は是非とも多くの人にこの面白さ、楽しさを味わって
頂きたいと思い、近所のベルギービール専門店のスーパー
酒屋で、シングルモルトのミニチュアボトルを2本ゲットして
きました(↑)。


どちらもアイラ島で「ボウモア12年」(左)と「ラフロイグ10年」
です。(ボウモアのほうが飲みやすいと思います)


これを先着2名の方にプレゼントしたいと思います。


条件は、今までシングルモルトを飲んだことはないのだけれど
興味があるので、是非とも試してみたいというSM(single malt)
初体験の方です。


通勤用のカバンに、どちらか一本は常備しておくので(オレは
なんてサラリーマンだ!)ネクタイを締めた僕を見かけたら、
SMを恋焦がれる気持ちを熱く語って下さい。


プライベートで僕と会う予定がある方は予めメール等でお知らせ
下さい。


(ごめんなさい。直接お渡しする方法しか思いつきません)


しかし一番の問題は、プレゼントする前に僕が飲んでしまう
可能性があることです。


お急ぎ下さい。



頑固なラーメン屋の親父へ

ちょっと前 に岡田斗司夫さんのことをブログに書きましたが、
気付いたら著書の「いつまでもデブと思うなよ」がベスト
セラーとなり、一躍「時の人」となっていてびっくりです。


岡田さんはダイエットに限らず話題が豊富でとにかく話が
面白いのです。


ギャオでは月一で番組を持っていて、僕は毎回楽しく見ています。
先日その放送日だったのですが(毎月第一月曜日午後11時~)


何かの話で、「ラーメン屋が夜9時、10時を過ぎてラーメンを
売っているのは、タバコをパッケージ表記(あなたの健康を損なう
おそれがありますので吸いすぎに注意しましょう)無しで販売
しているのと同じだ」みたいなことを言っていました。


確かにラーメン一杯分のカロリーを考えれば、寝る前に食べるのは
自殺行為です。内臓にも負担がかかります。


岡田さん曰く、深夜まで営業しているのに半分の量のラーメンを
売らないのは、その店の怠慢もしくは傲慢だとも言っていました。


う~ん、確かにその通りだなぁと思いました。


小ラーメンを出すお店ってホントわずかだと思うのですが、
そういうお店があれば、飲んだ後にちょっと寄ろうかなと
思うのですが。。


あとは、カロリーのことを考えて頼んだラーメンを半分残す
のも手だと思うのですが、今でも麺やスープを残すと怒り出す
ラーメン屋の親父っているのでしょうか?


「うちのラーメンを残すなんて、二度とくるなー!」


なんて。僕はそんな方にお目にかかったことはありませんが、
是非とも一度会ってみたいですね。


もし、そう言われたら


「僕は糖尿の気があるので、全部は食べられないんです」


って言い返して、ぎゃふんと言わせてみたいですね。


あるいは、


「私はそのカウンターの上においてある新聞の記者だけど
ちゃんと墨から墨まで残らず読んでますか?」


と言うのも相手に読解力があれば効果的かも。


多分、親父は「二度と来るなー」というのが精一杯なはずです。
(結構、僕ってイヤな性格かも)


                 *


とにかく、そんなことを言う親父は僕は傲慢だと思うのです。


なにもお金を払っているのだから、残すのは客の勝手だろう
と言っているのではありません。


残すという行為には、色々理由があると思うのです。だから、
そんな繊細な心遣いもできないで、美味しい料理なんて
できないと僕は思うのです。


                 *


とまー、岡田さんの話は刺激に富むので、僕に色々考えさせて
くれるわけです。


興味のある方はネットでGyaOジョッキー、見てみて下さい。


「岡田斗司夫のひとり夜話」(↓)


http://www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0005453/


何気にギャオ、面白いですよ。変な自主規制もないし。



追記


しょこたんが出演してるギャオの「溜池Now」という番組では、
ジョジョの奇才・荒木飛呂彦先生の仕事場を訪問していて、
感激しました。



週末飲み日記(中華街編)

中華街

先週の土曜日は文化の日で祝日。それとは関係
なく横浜・中華街へ。みなとみらい線、便利です。


久し振りの中華街。2時頃着いて既に腹ペコ。
並ぶのがイヤなのですぐに入れそうなお店へ。


中華料理をつまみに、青島ビールと紹興酒を
頂きました。最高です。ウニ入りの茶碗蒸し
みたいなものを初めて食べたのですが、
美味しかったです。(ウニ好きなんです)


お店を出た後は、中華街をプラプラと散策。
ダンボール入り肉まんの影響などまったく
感じさせずに、道は人で溢れて混んでました。
(どっかの雑貨ビルでは生で山口さん、見ました)


途中、世界チャンピオンの肉まんを発見(↑)。
食べてみたら、いつも食べているものとは
一風変っていて、小さいながら旨みがぎゅっと
していて美味しかったです。大変おすすめです。


中華街や山下公園のあたりって(つまり横浜は)
人気スポットなのね、って改めて認識し直しました。


              *


次の日の日曜日の夕方は、中華街でお土産として

買ってきた「月餅」片手にプラリ近所の馴染みの

居酒屋へ。(もちろん一人で)


マスターとママとカウンターの常連さんらと
月餅をシェア。(マメな男が最後には勝つのです)
僕は逆に仕事で韓国に行った方から、お土産の
韓国ノリを頂きました。


銀杏

銀杏、シイタケ焼きなど秋の味覚を堪能しながら、
日本酒をゆるゆると。


あ~、素晴らしき休日なり。



週末飲み日記(妄想前日自宅編)

昼間の月

かすかに見えるでしょうか?グラスの左、写真の真ん中左の
白い月が。


                  *


先週からしばらく通常のブログはお休みしていましたが、
今回から復活いたします。ネタは時系列的には少し遡って、
前の前の日曜日(21日)のこと。


その前日(20日)の土曜日は、サタデーナイトにもかかわらず
仕事帰りはまっすぐ帰宅。で、当然のごとく二日酔い
なしで日曜日の朝を迎えました。(なんてさわやかなんだ!)


部屋の掃除をしたり、のんびり溜まっていた本を読んだり、
前回まで続いていた「酔っ払いの妄想」の仕込をしたり。
(文章を手直ししたり、ブログ用に分割して貼り付けたり)


スーパーに買い物へ行った後は、部屋でまったりと家飲みを
始めました。「靴の踵を踏み潰す~」が落ち着いたら区切りに、
シャンパンでも飲もうと思っていたので。


時刻は空が少し暗くなってきた夕方。
僕のアパートの窓からは丁度、昼間の月が見えました。


アンリオ

開けたのは「アンリオ」。(ネットでお買い得でした)
濃い目の色合い、繊細な泡。初めて飲んだのですが、
すっきりしていて、とても美味しかったです。


まだお日さまが出てるうちから飲むなんて、なんて贅沢~。
おまけに同時にお月さんまで見れて、なんか得した気分の
休日でした。



靴の踵を踏みつぶす娘の説得方法(最終回)

                9             


で、ここまでの妄想は何とか憶えているのです。


けれど、この後の話をウィスキーを飲みながら考えたのか、

それとも考えないまま寝てしまったのか、今となっては定か

ではないのです。


僕は朝起きたら布団ではなくて、居間のフローリングで
横たわっていました。いつの間にか気を失ったようです。


側には空になって転がっているラフロイグ10年の緑色の

ボトルと、茶色いもろみが残った白い皿が置いてありました。


それを見て思い出しました。どうやら飲みの途中でお腹が
空いてキュウリを食べたようです。


しかし、自分でも呆れるくらい長々うだうだ考えていたはず

なのに、肝心の昨夜の妄想の続きが思い出せません。
あれから、あの家族はどうなったのでしょうか?


テレビドラマの最終回を飲み会で見逃してしまったみたいに、

妄想した僕自身が、結局娘の靴の踵はどうなったのかとても

気になります。さらに、今となっては僕ではない他の人が

考えた話のようにすら感じます。


ただ、いま僕のしらふの頭で考えると、昼頃にお父さんの
携帯に娘から、


「靴ありがとう。お酒やめてたの知ってたよ。」


という短いメールが入っていたんじゃないかなと思うのです。

それはある種の祈りにも似た僕の願いでもあります。


そして、今度新しく奮発して買ってきたボウモアの15年を
飲めば飲むほど、この話は実際に日本の何処かで起きている
話ではないかと真剣に考えるようになりました。


酔えば酔うほど、お父さん頑張れという僕の願いは強くなるの

でした。



                              終わり



《長い話にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。》




靴の踵を踏みつぶす娘の説得方法(第8回/全9回)

                8


朝の5時半、まだ家の中は静まりかえっています。


私は妻を起こさぬように、そっと布団から抜け出し、
会社へ行く準備を始めました。別に音を立てても、
ちょっとやそっとでは妻は起きませんが。
娘もまだ眠っている時間です。


一年前に会社から別会社に出向を命ぜられたのは、
この家を建てた後でした。そのおかげで私の通勤時間は
飛躍的に伸び、家を出る時間が早くなったのでした。


しかし、今日はそのことに感謝せねばなりません。


私は妻と娘二人を気にしてコソコソする必要などなく、
どうどうと昨日買ってきたプレゼントの靴が入った
紙袋を押入れから出して、玄関まで持っていきました。


給料日だった昨日は、会社帰りに新宿の百貨店で
冷や汗をかきながら、無事に娘の靴を買ってくることが
できました。


そのときは、誤って女性専用列車に飛び乗ってしまった
男性の気持ちが痛いほど理解できました。


けれども、婦人靴コーナーへ入るとすぐに一足の靴が
まるで私を待っていたかのように目につきました。


もう何年も前から決っていたかのように私はそれを購入し、
(値段も予算ぴったりでした)帰りの電車の中では、
右手に感じる紙袋の重さ以上の幸せを感じていました。


私にとってはまさに宝物が入っていたのでした。


玄関で私はその宝物を紙袋から出して、娘の踵がつぶれた
靴の隣にそっと置きました。真っ赤なプレゼントのリボンが
とても鮮やかでした。


私はカバンから娘宛の手紙の入った封筒を取り出し、
そっと白い靴の箱の上に置きました。


(一瞬、つぶれた踵を元に戻そうかと考えて止めました)


玄関のドアを開けると、朝のすがすがしい空気を全身に
感じました。


私はポチに挨拶を言うためにカバンを手に裏庭に
向かいました。


ポチはいつもは犬小屋から眠そうな目をして、ひょいと
顔だけあげるのですが、今日はなんとお座りをして私を
待っていました。


「行ってくるよ」


そういうと、ポチは元気よく「ワン」と吠えました。


さあ、娘は学校へ行くときにあのプレゼントを見つけて
どう思うでしょうか。私は自然と笑みがこぼれました。


見上げると雲ひとつない青空でした。


(つづく)




靴の踵を踏みつぶす娘の説得方法(第7回/全9回)


                  7 


さあ、明日は25日です。


給料日を翌日に控えた今日も、アリバイ作りの為に会社帰りに、
いつものように3駅手前で降りて歩いていました。
夜空に浮かぶ月がとてもきれいでした。


まず明日会社に行ったら、殆ど手付かずの小遣いから
1か月分のお昼代を清算して、残りのお金で靴を買いに
行こうと考えていました。


とにかく娘に世界で一番似合う靴を買ってやろうと
思いました。自然と私の足取りも軽やかなものになります。
ご褒美の高台が近づいてきました。


やはり大きな百貨店へ行けばいいのだろうか?
けれど久しく行っていないな。


そこまで考えて、ふと思わず私は立ち止まりました。


そもそも娘が踵を踏み潰した靴は、何処で買ったの
だろうか?私はわからない。


私は今までしっかりと娘を見つめてきたのだろうか?
私は結局娘の何を知っているのだろうか?


一瞬、夜の闇がすべてを吸い込んだような気がしました。


以前の私なら、そこで落ち込んでしまい、また暗黒面に
支配されていたでしょう。昔、結婚する前に妻と一緒に見た
映画スターウォーズのダース・ベーダーのように。


けれど、私はしっかりとこう思えるようになったのです。


過去のことは振り返らず、また今からしっかり築いて
いけばいいのだと。


この1ヶ月は、私に見えない自信を与えてくれたようです。


そういえば、会社の付き合いの飲み会も後半は殆ど参加
しませんでした。


どうせ今までも会社や上司の不満のガス抜きのような
ものでした。今まではなあなあで付き合っていたのですが、
やんわりと、しかしはっきりと断れるようになっていました。


さあ、明日は娘の靴を買いに行く日です。
愛する娘の為にとびっきり素敵な靴を選びます。


いつも以上に今夜は夜景が綺麗でした。


私はまた軽やかに歩きだしたのでした。我が家に向かって。


(つづく)



靴の踵を踏みつぶす娘の説得方法(第6回/全9回)

               6


いま思い返してもこの1ヶ月はとても充実していました。


娘に靴をプレゼントするお金を貯めるために1ヶ月間、
赤提灯へ飲みに行くのはよそうと決めたときは、少し
不安がありました。


あげても喜ぶかどうかわからないものを買うために、
自分の唯一と言っていい楽しみを止めることができるのか、
正直自信がありませんでした。


また9月に入り秋になったとはいえ、今年の猛暑は
落ち着くそぶりをみせませんでした。仕事帰りに
冷たく冷えたビールは何事にも代えがたいものと
考えていました。


しかし、そんな私の不安もまったくの取り越し苦労
でした。


私はまったくの苦痛を感じなかったのです。逆に日々
充実感が増していきました。


昼間に外回りで汗だくになった日には、生ビールが
頭をかすめることもありましたが、私は娘の顔を
思い出すだけで、なんなくそれを払拭することが
できました。


思い出したのは、可愛い子供の頃の顔ではありません。
私が久しく見ていない「今」の娘の笑顔です。


娘が私に対して最後に笑ってくれたのはいつのこと
だったでしょうか?しかし私は娘のとびっきりの
笑顔を容易に想像することができました。


妻によく似た、少しはにかむような笑顔を。


この一ヶ月で私はかなりの肝機能の回復を
得たと思います。これほどアルコールを摂取しなかった
のは二十歳になってからは一度もなかったはずです。


あと、もうひとつ私が身体的に得たことは足腰の強さかも
しれません。


赤提灯に寄らなくなり、毎日家に一直線に帰宅する
ようになったら、妻から文句を言われました。


そこで私は時間を潰すために、それも「お金を
まったくかけずに」潰すために、家の最寄り駅より
3駅手前で降りて歩くことにしたのでした。


3駅分の距離というとかなりありましたが、
ゆっくり歩けばそれも苦ではありませんでした。
それよりも、途中に視界の開けた高台を通るのですが、
そこから眺める街の景色がとてもキレイだったのです。


その景色がなにか歩いた私に対するご褒美に思えたのです。


初めは娘の靴の履き方を正すために、いい靴を
買ってやろうと思っていまいた。それによって、少しでも
私の父権が復活すればよいとも考えてしまいました。


逆に、娘に買って与えても「このなのいらねんだよ」
って投げ返される不安、いや恐怖もありました。


妻から「靴を買う余裕があるのなら来月から小遣いを
減らして平気ね」と言われることを覚悟したことも
ありました。


ただ、そんなことを思いながら日々を過ごすうちに
どんどんと私の中から余分な考えや心配が薄れていったのでした。


そしてただ単純に娘に喜んでもらいたいというシンプルな
考えだけが胸の内を占めるようになりました。


幸いとでもいいましょうか、妻や娘は私がアルコール絶ちを
していることに気づいていないようでした。


そして、1ヶ月はあっという間に過ぎていったのでした。


(つづく)