昨日新たな矢が放たれた。
出生率1.8へ子育て支援 介護離職ゼロめざす
首相が総裁再選会見 2020年へ「新3本の矢」
日経新聞 2015年9月25日
記事によると、
1.希望を生み出す強い経済→「国内総生産(GDP)600兆円の達成」
2.夢を紡ぐ子育て支援→現在1.4程度の出生率を1.8まで回復させる
3.安心につながる社会保障→家族らの介護を理由に退職せざるを得ない
「介護離職」をゼロに
とのこと。
また、「50年後も人口1億人を維持する国家としての意思を明確にしたい」とも語っている。
これだけ見ていると日本がどこを目指しているか分からない。
経済を良くして、子どもが沢山できて、老後も安心。
経済が良くなったとしても、増えていく社会保障に対するお金を賄えるのだろうか。
具体的な数字を上げてはいるが、そもそも目指すべき方向は定まっているのか。
50年後も人口1億人ということであれば、移民のことも考えていくことができるのではないか。
例えば、下記なんかは考えてもいいのではないか。
・観光立国として、安全・安心という日本ブランドをもっと外にアピールし、
多くの海外の人に日本を訪れてもらう。
更には、住みやすさも追求し、
高度の知識を持つ専門家を移民として積極的にリクルーティングする。
・社会保障だけではなく、介護しやすくするために、
副業を持てる・在宅勤務をしやすくするなど、
働き方に対する意識変革を促す仕組みを作る。
海外に住んでいると、この国はどんな国なのかを考えるし、
自分の国と比較して考えることが多い。
国を比較する際に、文化の違いもあるが、
一番面白いのは今この国がどんな国になろうとしているかだ。
その参考になるのが、外交と予算の使い方だ。
予算は企業と同様で、今後強くしていきたいところに多くの費用を使う。
また、外交は、今後関係を深くしたいところに多くの時間を使う。
なぜ、そこに費用を使い、なぜ時間を使っているのかを知ると、少しずつその国の向かいたい方向が分かる。
他の国の予算の使い方も見つつ、
今後、少子高齢化が進む中で、日本はどんな国を目指すのか
個人レベルでも考えておきたいと感じた記事でした。