中村けんですニコニコ

 

 

8月30日に開会した市議会9月定例会(9月議会)も、本日をもって閉会。

 

 

一言でいえば、色々ありました。

 

 

 

9月11日のブログでも書きましたが、9月議会では、一般会計補正予算案について賛否が大きく分かれ、関連予算の審議があった文教委員会、経済建設委員会では、「否決すべきもの」という結果になりました。

 

 

 

本日の最終本会議では、委員会での審議の結果を受け、議員全員が議案に対する賛否を表明するのですが、最大会派である市民クラブより、市が提出した補正予算案から基本設計費等に関するPFI事業関連予算を削除した修正案が提出されました。

 

 

修正案の提出に至った理由は、金額の積算根拠が不明確であるとのこと。

 

 

 

修正案について採決の結果、賛成17名、反対12名で、修正案が可決となりました。

 

 

賛成:小林敏秋、稲垣一夫、岡田隆司、神谷庄二、稲垣正明、長谷川敏廣、颯田栄作、鈴木正章、鈴木武広、永山英人、松井晋一郎、渡辺信行、本郷照代、松崎隆治、青山繁、犬飼勝博 (以上市民クラブ)、中村眞一(無所属)

 

反対:山田慶勝、神谷雅章、筒井登、新家喜志男、磯部雅弘、藤井基夫、黒辺一彦 (以上至誠クラブ)、大塚久美子、大河内博之 (以上公明党西尾市議団)、前田修、牧野次郎 (以上共産党西尾市議団)、鈴木規子(無所属)

 

 

 

ここで僕は、市長が持つ権限として、可決された修正案に対して再議を求めました。

 

 

簡単に言えば、拒否権の発動です。

 

 

 

再議を求めた理由の詳細(壇上で読んだ原稿)については、ブログの最後に掲載させていただきますが、修正案で削除された基本設計費等に関するPFI事業関連予算は、手続き的にも内容的にも適正であると考えているためです。

 

 

再議に付された議案については、可決するための条件が、出席議員の過半数から3分の2以上に変わります

 

 

西尾市議会では、定数が30名のため、修正案を可決するためには20名以上の賛成が必要となります。

 

 

 

採決の結果、先ほど賛成した17名に加え、再議では表決権のある石川伸一議長が賛成し賛成18名、反対12名に。

 

 

賛成が3分の2に満たなかったため、修正案は廃案となりました。

 

 

 

続いて、予算原案、要するに市が当初提出した予算案について採決が行われました。

 

 

採決の結果、賛成26名、反対3名で可決

 

 

賛成:小林敏秋、稲垣一夫、神谷庄二、稲垣正明、長谷川敏廣、颯田栄作、鈴木正章、永山英人、松井晋一郎、渡辺信行、本郷照代、松崎隆治、青山繁、犬飼勝博 (以上市民クラブ)、山田慶勝、神谷雅章、筒井登、新家喜志男、磯部雅弘、藤井基夫、黒辺一彦 (以上至誠クラブ)、大塚久美子、大河内博之 (以上公明党西尾市議団)、前田修、牧野次郎 (以上共産党西尾市議団)、鈴木規子(無所属)

 

反対:岡田隆司、鈴木武広 (以上市民クラブ)、中村眞一(無所属)

 

 

 

 

最終的には、基本設計費等に関するPFI事業関連予算、小中学校にエアコンを設置するための設計業務委託料、総合体育館・中央体育館の駐車場拡張に係る工事費及び用地購入費等が盛り込まれた予算案は、26名の議員の賛成により、原案通り可決となりました。

 

 

 

色々と考えさせられることの多かった9月議会でしたが、最終的にはすべての議案について原案通り可決いただき、市民サービスに支障が生じることのない結果となり、安堵しています。

 

 

 

 

【可決された修正案について、再議を求めた理由】

 

先ほど修正議決されました、議案第74号 平成30年度西尾市一般会計補正予算(第2号)につきまして、再議を求めた理由を申し述べます。

 今回の修正案では、基本設計費等に関するPFI事業関連予算が削除されています。しかし、本件については、平成28年6月に議決された198億円余りの債務負担行為の中でも当然想定されているものであり、債務負担行為を議決しておいて、本件予算を削除することは、議会における自己矛盾にもなりかねません。そして、見直しの是非とは関係なく、いずれは支払わなければならないものでもあります。また、4施設の委託料の内訳を含む「基本設計費用支払いに関する覚書」の内容についても、エリアプラン西尾との間で合意に至っており、あとは押印をいただくばかりの状況であります。

 文教委員会や経済建設委員会において、成果物の確認や金額の精査に対する質疑がありました。成果物については、受付印は押していないものの、市に提出されており、基本設計がなされていることは確認できております。一方、金額の妥当性に関しては、多機能型市営住宅、寺津温水プール、子育て支援センターいっしきについては、開発企業と設計事務所が交わした契約書の写しの提出を求め、設計費用の確認を行いました。また、エリアプラン西尾から、基本設計は設計費用の30%が妥当であり、その金額が提示されています。きら市民交流センターアリーナ棟については、設計と工事施工が一つの契約となっているため、設計費用がいくらなのか明示するものはありませんが、矢作建設工業の社内基準を元に、工事費に3.5%を乗じたものが設計監理費用であるとの考えの下、金額が提示されました。こうした状況の中、市では、建物の用途、面積から、国土交通省が出している「官庁施設の設計業務等積算基準」に基づいて基本設計料の算出を行い、提示された金額が妥当であることを確認しました。

 以上より、基本設計費等に関するPFI事業関連予算については、内容的にも手続き的にも適正なものであります。

今回、この費用の支払いが滞ることは、エリアプラン西尾との信頼関係に支障をきたすばかりか、新たな問題が発生することにもなりかねません。

これらのことから、基本設計費等に関するPFI事業関連予算が削除された修正案には異議があり、再議に付するものでございます。

以上で、再議書についての説明を終わります。

何卒ご理解を賜りたく、ご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。