嫉妬は愛の…3 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

3



「先にエレベーターホールに行ってる!」


聡美はそう言い残すと、俺を置いて風のように店を出て行った。


「マジかよ。なんで…」


「お支払いは?」


「あ、カードで。一括」


「かしこまりました」


するとまたドアが開いて、聡美が戻って来た。


ガバッ!


「わっ?何⁇」


びっくりした。いきなり抱きつくなよ!公衆の面前で…っ//


聡美はパッと顔を上げた。


「准…」


「さ、聡美?」


あぁ…柔らかな聡美の感触とセクシーな香り。


人前で堂々と抱きしめ返すのもためらわれて、俺はそっと腰に手を添えるだけにした。



「…ど、どうしたの?」



「忘れ物」



「え?何を…」


テーブルの方を降り向こうとすると、聡美は両手で俺の顔を挟んでグイッと聡美の方を向かせた。


近い近い!顔が近すぎる!///


聡美に顔を固定されてるから首は回せないけど、俺は目だけ泳がせて周りを見る。


なんか、好奇の目に晒されてる気がする…。



聡美はふっ…と妖艶に笑い、俺の目をじっと見つめた。


あぁ…やばい。なんか、ニヤける。



「ごちそうさま。准。とっっても…美味しかったわ」



「…もしかして、それを言いに戻って来たの?」



「…ええ。それと…」


聡美は俺の唇に視線を移すと、顔を斜めにして目を閉じた。


え?ウソだろ?


まさか…


あっ!来る!




ちゅっ…



……ぅう



……っ…



うわっぷ!待て待て!長い長い!///聡美ぃ〜!



聡美は唇を離すとレジの店員に向かって微笑んだ。


「ごちそうさま」



「あ、いえ、こちらこそごちそうさま…あ!いえ、じゃなくてありがとうございました」


店員は真っ赤な顔をしている。いや、恥ずかしいの俺の方だから!


「ほんとにおいしかったわ。おかげで最高のデートになりそう。じゃ」


それからくるっと俺に向き直ると俺の腕を取った。


「行くわよ!准!」


「あ、ちょ!あ、すみません!ごちそうさまでした」


顔、あっつうー!


まったくこれのどこが最高のデートだ!