スイートルーム争奪戦 30 条のキス | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

※本日2話目の更新です。クリスマスの話だから急いでるの(・・;)


前話がまだの人はこちらから(^^)
















「ラムちゃんからなら、していいよ」



と条くんが言った。



私から?」



「うん。どうする?」



と、辺りを見回す。



条くんの視線が、人目につかなさそうな柱の影で止まる。



「あっち行こう」



条くんがスタスタ歩いて行って、私は後について行った。条くんが柱の影に身を隠し、ジャケットの襟を正して咳払いした。


私は条くんの正面に立った。



「私からキスしても、いいんですか?」



実は、一目見たときから、条くんのことを気に入っていた。



「いいよ」



条くんが足を肩幅に広げて立った。手を後ろに組んでピシッと胸をそらし、目を閉じる。



「うーん。なんだかムードが出ません」



「そう?」



片目だけ開けて、私を見る。後ろで組んでいた手をほどき、



「いや、やっぱでも手は後ろにやっとかなきゃ」



ってまた後ろにやった。



「ガードマンみたいです」



「気持ちはガードマン。誘惑に負けないように、俺のハートをガードしなきゃ」



意味がわかりません。日本語、難しいデス」



「わからなくても、大丈夫。さあ、来い!」



面白い人



私は条くんの肩に手を置いて、そのセクシーな唇にくちづけた。



条くんの唇は表面は柔らかかったけれどキュッと固く閉じられていた。


チュッと触れて唇を離すと、条くんが薄目を開けて私を見た。



もういい?


って額に皺を寄せた顔がカッコよくもあり、可愛くもあり…



私はもう一度くちづけた。



さっきより長く、条くんと唇を重ねる



少し口を開けて、条くんの唇をパクッと覆って、チュッと吸う。



それを何度か繰り返すうちに、固く結ばれていた条くんの両唇が少し開いて



条くんの柔らかい唇が、熱い吐息とともに私の両唇に覆い被さった。




とたんに、腰の辺りが熱くなったと思ったら、条くんの手が私の腰を抱いていた。



体全体が熱くなって、条くんに優しく唇を覆われて、私も両唇を開いて


ディープキスの予感に襲われたちょうどその時、



「あ!こらこらこら!」



って誰かの声がして、条くんと私はパッと体を離した。



見ると、井ノ原さんが私たちを指差して立っていた。



「ファウル!ファウル!反則だよそれ!手出すの無しでしょ!」



「出してねーよ!」



条くんが無実だと言わんばかりに両手を上げた。



「いやいや、チューしてただろっ今っ!」



「してないしてないっ!」



「ふざけんなっ!ファウルだって!」




「あ、ファウルしたの私です」



「はい⁇」