スイートルーム争奪戦 27 SとM | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

※本日2話目の更新です。






佐久間が泣いて俺を浮気者だとなじるのを、周りの人がちらちら見ている。



まったく



俺はため息をついた。



「よしよし。まあ、落ち着けよ。まるでお前が俺の奥さんみたいじゃん」



「だったらどんなに嬉しいかうぅ



「あ、そうだ。佐久間、冬期講習の準備できた?」



「急に話変えないでくださいっ」



「できたの?」



「まだです」



泣きべそかいて俺を恨みがましく睨む佐久間。



「じゃあさ、手伝ってやるから」



「口止め料ですか?」



うっ鋭いな。



「お散歩がいいです」



「だからムリだって。お前に首輪つけて四つん這いにさせて、俺のことご主人様って呼ばせるわけにいかないでしょ?」



「先生っっ///‼︎わざとですね?その妄想…むしろそれを希望します!」



Mかっ!お前はっ」



「ドMです!どSの健ちゃん先生にぴったりですよ!引き合ってますね私たち。磁石みたいに。SMで」



「磁石はSNだッ!」



「嘘っ⁈」



ああ佐久間に会ってなければ今頃俺はバーに戻ってラムちゃんとデートの続きを


いや、もうそれもどうでもいい。


はやくうちに帰ってゆかりを抱きしめたいよ。




***



と、健が佐久間とゴタゴタやっている間、俺は最上階のバーに向かうべく、エレベーターを待っていた。



チン!



と音がしてスッとエレベーターのドアが開いた。




ポケットに手を入れたまま目を上げると…




「…あ」



エレベーターにはラムちゃんが乗っていた。