GUILTY 88 翻弄 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

※本日3話目の更新です。


まだの方は、


86 岬の思い


87 選択


から、どうぞニコニコ









和佳子の声は落ち着いていた。


「先生から、聞いたでしょ?駿作があなたの子じゃないって話」


「ああ」



「ごめんなさい」



「本当なのか?」



「調べれば、はっきりするわ。あの子は…罪の子なのよ」



それだけ言って、和佳子は電話を切った。



「おい、和佳子!」



岡田はクソッ!と悪態をついてテーブルに携帯を置いた。



奥さん?」



岡田はテーブルに肘をついて頭を抱えた。



「ああ。いつも、振り回されてるっ」



拳でテーブルをガン!と叩いた。



「岡田さん



「すまない。駿作を連れて帰るよ」



ガタッと席を立つ。



「待って!」



岬はテーブルを回り込んで、岡田の前に立った。



「あの何か私にできること



岡田を見つめる岬の瞳には岡田への愛情が溢れていた。岡田は抱き締めたい衝動を抑えて、静かに言った。



「ありがとう。気持ちは嬉しいけど何もない。これは俺の俺と和佳子の問題だから」



にわかに、岬の顔が曇った。



ごめん。心配させて。いつものことなのにちょっとイライラしちゃって。疲れてるのかもしれないな。駿作と一緒に今日は早く寝るよ」



岡田は岬の後について寝室に入った。



駿作を見ると、やはり駿作は自分の子だとしか思えなかった。



「おい、駿作。起きろ。パパと帰るぞ」



そうだ。駿作が俺の子じゃないなんてあり得ない。調べれば、はっきりする。駿作が俺の子だってことが。調べれば



翌日、岡田は主治医の勧めに応じて、DNA鑑定を申し込んだ。