気は優しくて力持ち。
そういう男の人は可愛い。殺し屋でないふだんのアキラは、ちょっとそんな感じだと思いました。
准ちゃん演じるアキラのキャラが好きです。
盗撮してた男子に対する対応が、特に好ましい。
枝豆飛ばして、盗撮阻止。
最後は『本人が気付く前にやめろ』というメモ書き。
みさきちゃんには言わない。その男子にも報復的なことはしない。
アキラは考えて、じゃなくて感覚的に、そうしてるんだと思う。そこがいい。
凄腕の殺し屋。でも、悪人ではない。悪人でなければ葛藤を抱えているはず。でも、それもあまり感じさせない。かといって冷徹ではない。
そんな、内面がよくわからない殺し屋アキラの、根幹にある素朴で純粋な感じが上手く出てたな。
アキラはサヴァン症候群だという設定ですが、無表情だったり、基本的に悪意がなかったり、場の空気が読めなかったり、言葉を字義通りに受け取ったり…
そのどれもダイレクトに純粋さを表現するものではなかったのに、アキラの最大の魅力とも言えるピュアな部分が伝わってきて、見終わった後にジワリました。(見てる最中はアクションとかに気が行ってた)
そうそう。
准ちゃんってコメディ上手いじゃないですか。でも、木更津のぶっさんとアキラじゃ、あまりに違いますよね。
ぶっさんの場合は、生き生きと、慌てたりパニクったり肩透かしくらったり、そんな演技をコミカルにやるのが上手かった。
でも、今回は、本人大真面目で意外な行動を取るって演技で、笑いを誘う。そっちの方が絶対難しい!
映画は面白かったけど…ひとつ不満を上げるとすれば、ヤクザの内輪揉めというスケールの小ささ…(・・;)そこが興醒め。
今どきヤクザの内輪揉めって…入り込めないわ〜。
この豪華キャストと世界レベルのアクションで、やってることが、
ヤクザの内輪揉め!(←3回目)。
反社会勢力の権力争いなんて、イケメンが揃いも揃ってやることじゃねーわ!(あ、白い巨塔の時もみみちい権力争いにシラけたんだった)
あ、原作の漫画はいいんですよそれで。私は、アクション映画としてはスケールの大きい物が好きなだけです。
続編で、アキラ、SPに転職しないかな。
以上