少し視線を落とすと、先生の膝が少しだけスカートに触れていた。
先生が鉛筆を走らせるうちに、その膝が少しスカートを押して、私の太腿にちょっと触れた。
ドキッとしたけど、そのままにしていたら、先生の膝が動いて、それと一緒にスカートが皺を作ってちょっとずり上がった。
え?ちょっと待って…///
顔を上げると、先生は問題を作るのに集中していて、自分の膝が私のスカートを押し上げてることに気づいてない。
私が脚を離そうとしたとき、先生が鉛筆を置いて、自然に、くっついていた膝が離れた。
そこで初めて自分の膝が何かに当たっていたことに気づいたようで、先生がパッと視線を落とした。
私は慌ててスカートを整えた。顔を上げると、先生と目が合った。
先生は無言で目をそらし、ルーズリーフを指でトンと指して、
「やってみ」
と言って丸椅子を何気なく後ろに引いた。
私の脚にぶつかってたこと、気がついたんだ。
肘をついた手で後頭部を触りながら、気まずそうに俯いている。
その姿が、大人な条先生が生徒と脚が触れ合ったことを照れてるように見えて…
余計ドキドキしちゃう…。
ぼーっと先生を見ていたら、先生がチラッと上目遣いで私を見た。
「こぉっちじゃないでしょ。見るのは。こっちだろ?」
で唇を尖らせて、ルーズリーフをまた突いた。
「は、はいっ///」
問題を解こうとするけど、全然集中できなくて…
先生が隣でじっと私を見てる。
私が解くのを待つ間、視線を外して辺りを見回したり、頬杖ついて目を閉じたりしている。
…わかんないなぁ。
チラッと先生を見る。
私の椅子の背に左手をかけて、右手で頬杖ついて…
え?…眠ってる?