個人レッスン 5 ギャップ | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

こんなに近くで、条先生の無防備な寝顔が見れるなんて…。


先生のキラキラした目…あの目を閉じてても、きれいなんだ。よく見ると、やっぱり顔のパーツのバランスがいいんだな。


頬杖ついてる腕は細いけどカチッと締まってて男っぽい。一方で、長い睫毛やセクシーな唇はちょっと女の人みたいに可愛い感じがする。


優しい雰囲気のラフなTシャツと、色気を感じさせる喉仏。


条先生の中に色んなギャップが詰まってる。


私は吸い込まれるように先生に見入った。



すると、突然パチッと先生が目を開けた。


一瞬ここはどこかというような表情を浮かべて、それから腕時計を見た。


「…先生、寝てた…」


「寝てないよ」


「え?いや、絶対寝てたでしょ!」


「タイムリミットだな。30分経った。どうする?」


「どうするって…?」


「問題」


「あ。あの…家で考えて来ます」


「オッケー。じゃ、また明日」


「はい。あ、明日も自習室ですか?」


「明日は講習あるから、その後、教室で」


「はい」


残念。いや、でもその方が勉強できるか。


「じゃあな」


先生は丸椅子を持って立ち上がった。


「あ、ありがとうございました」



丸椅子を自習室の隅に置いて出て行く先生の後ろ姿を見送る。


歩いて行く後ろ姿もカッコいいんだよなぁ…。


はぁ。


私は先生が出してくれた証明問題に視線を落とす。


はぁ。←2回目


条先生のカッコよさなら、いくらでも証明できちゃうんだけどなぁ…。





*さて、みなさま、次は自習室を出て、4階端の音楽室までお越し下さい。エレベーター使用できます。宝先生、居眠りせずにちゃんと個人レッスンしてるかなチュー