個人レッスン 2 先生に囲われる | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

条先生が自習室のドアを開けて、中に入った。後に続くと、ブースで自習してる生徒たちが、チラチラと通り過ぎる私たちを見る。


「あっこ空いてる」


先生が小声で、空いているブースを指差した。


ブースは机ひとつ分ずつ仕切られている。



え?やっぱ狭いよね?


先生が椅子を引いてくれた。

私が座って過去問を広げている間に、先生はどこかから丸椅子を持って来た。丸椅子なら小さいから横に並べられる。


先生は体を私の方に向けて、脚を広げて丸椅子に座り、机に片肘をついた。


先生は机に向かってる私を真横から見ている。しかも、狭いから先生の左膝は私の椅子のすぐ後ろだし、右膝は私のスカートに触れそうになってる。

先生が椅子の背に左手をかけて、過去問を覗き込む。先生の右手は私の目の前、机の上。


ちょ…ちょっと待って。


これって、ほぼ先生に囲われてる状態…。



勉強…できる⁇この状態で⁈


ム、ムリじゃない⁇


先生がチラッと辺りを見回して、声をひそめた。



「…どこ?」


首を傾げて、私が開いたページに視線を落とす。



もちろん、どの過去問がわからないのかって意味なんだけど、自習室だから辺りを憚って出される低い囁き声が、無駄にセクシー…。


「…ここ?」


過去問の右ページを手でおさえ、片眉を上げて私を見る。




ちょっと待って。ほんとに。


この距離で、先生のウィスパーボイスって…


なんか…先生といけないことしてるみたいで…ドキドキする…。