個人レッスン 1 急接近 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

条先生の後について2C教室に行った。


「あ。なんだ。講習やってんじゃん。2年か」

条先生が教室の外からチラッと覗いて、


「使えねーな」


って急に振り向いたから、ぶつかりそうになった。


「きゃっ!」


「あ、ごめん」


条先生が反射的に体をそらし、私はキュッと小さくなる。でも、振り向いて歩き出そうとしていた条先生には勢いがあった。

足はとっさに横に一歩踏み出したけど、上半身はこっちに向かっていたから、先生は私の肩に手をついた。


軽く両肩を掴まれて、私は身を縮めながら真近に迫る条先生を見た。


先生の首筋から顎のラインとピアスを空けた耳たぶのアップ。ふわっと香る先生の爽やかでセクシーな匂い。


ほんの一瞬の出来事だった。


先生が肩から手を離して、体を横にずらした。


「ここがダメなら自習室しかねーな」


って歩き出す先生の背中をまた追った。


先生、歩くの早い…。




ほんの一瞬だったけど…



まだ、ドキドキしてる…。



自習室って…


ブースに分かれてるよね?



あの狭いスペースに、条先生とふたりで並ぶのかな…。