カミセンの修学旅行引率 4 遅刻 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


「おい、5組の学級委員、林!ちゃんと担任連れて来なきゃダメだろ。モーニングコールしたの?」


「え?私ですか?」


条先生に無茶振りされて、5組の真面目そうな女の子がオロオロする。



と、そこへ、


「遅れてごめん!」


と、集合場所の後方にやっと件先生が姿を現した。

片手を顔の前に立ててすまなさそうに謝りながらパタパタ走って来る。


ロングカーディガンにワイドパンツ、それにサラサラの髪をなびかせて。


「でかっ!スーツケース」

って条先生が驚いた。


確かに。


すると5組の生徒たちが


「キャーッ!先生〜っ‼︎」


って一斉に後方に駆け出した。


「ごめんね。遅れちゃって」


5組だけが集団の後ろで先生を取り囲んで団子状態になってしまい、一般の人の通行の邪魔になっている。


「おい!5組!並ぶのこっちだ!」


「健!お前が早く来い!」



ごめん、ちょっと…って生徒たちの間を縫って列の先頭に来る先生は、女子高生の中にいても、華やかなオーラを放っていた。


スーツの2人と違って、ロングカーディガンにワイドパンツ。そんな格好が似合う大人の男性ってそういないんじゃないかな。

オシャレで可愛い。


遅刻しても、なんかみんな笑って見てるし…色々許されるタイプなんだな。わかる気がする。


「おっせーんだよッ!お前はッ」


条先生に怒られて、


「ごめんごめん!」


って笑いながら謝る先生。



「あ、あのう…そろそろ点呼…」


って私が声をかけると、


「ああ!そうだね。すみません。遅れて。ほんと申し訳ない」


って私に頭を下げた。


「あ、いえ…」


「まず、謝ろうな。門地さんに」


「だから今謝ってんじゃん。すみません、ほんとに」


「いえ。大丈夫です。それより点呼の方を…」


「点呼だ点呼」


先生たちがそれぞれの持ちクラスに散らばって点呼を取りながら搭乗券を配った。


「門地さーん!」


って件先生が5組の最後尾で手を振る。


「はい!」


「チケット一枚足りなーい!」


「え⁇」


嘘でしょ⁇