2015年にスタートした意欲的に新しい試みをしている海老蔵の「六本木歌舞伎」シリーズの第三弾で、演目は「羅生門」。
なるほど。羅生門。
いや、ちょっと待て。
あれ、老婆と下人しか出てこないじゃん!(原作芥川龍之介『羅生門』では)
健ちゃんが下人だったら嬉しいけど、老婆役だったらどうしよう‼︎
いや、そんなことはない。いや、でもあれ主役は下人。主役は…海老蔵?じゃ、やっぱり健ちゃん老婆?
とか思って、調べてみました。六本木歌舞伎について。
第一弾は、『地球投五郎宇宙荒事(ちきゅうなげごろううちゅうのあらごと)』
私、全然知らなかったんですけど、これ、あらすじ読んだら、面白そうなの!
以下あらすじ引用。
海老蔵と中村獅童が歌舞伎俳優市川海老蔵は俳優仲間の中村獅童と新しい歌舞伎の構想について話をしている。付添うのは海老蔵の弟子、鯛蔵。鯛蔵はうすうす気付いていた。海老蔵は宇宙人ではないかと…。
ほら、もうワクワクする。歌舞伎なのか現代劇なのか…?
それから2年後「六本木歌舞伎」が第二弾の公演を行いました。演目は『座頭市』。脚本リリーフランキー。
そして、第三弾!第一弾から引き続き、映画監督でもある三池崇史氏が演出する『羅生門』。
同じ映画監督、黒澤明の『羅生門』の内容は、実は芥川龍之介の『藪の中』でしたよね。
『藪の中』は男が妻を山賊に手篭めにされる話なんだけど、それぞれの証言が食い違って、実に面白い話。
さて、じゃあ今回の『羅生門』はどんなお話になるのか⁇そして、配役は?
健ちゃんが若い下人の役ならハマると思いますが…。
「きっと…そうか」
老婆の話を聞き終えると、下人はあざけるように老婆を見てニヤリとし、一歩前に踏み出す。
ビビる老婆が後ずさる。
しかし、下人は素早く老婆の襟首を掴み、グイッと引っ張り上げて顔を近づけ、
「では…」
と舐めるように老婆を見て、かみつくようにこう言った。
「俺が引剥ぎをしようと恨むまいな!俺もそうしないと飢え死にをする体なのだ!」
そうして下人は老婆の服を剥ぎ取り、それを脇に抱えて、急な梯子を駆け下りた。
タンタンタン…!
あは。健ちゃん下人、かっこいい
むしろ、老婆は私でお願いしますだ!