桐壺 〜序章 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

源氏物語シリーズ始めました。
前記事からお読みください照れ










帝は、聡明であった。
そしてまた、純粋であった。



それゆえ

摂関家の傀儡となる
己の運命に抗った。



純粋な愛が
権力欲にまみれた偽りの愛に
負けることが

帝には
許しがたいことのように
思われた。


虚ではなく、実を、帝は求めた。


真実の愛を、帝は求めた。



桐壺帝、18歳。



まだ、どの女御も
正式な皇后とされていかった。



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めくるめく
源氏物語絵巻は



この帝の
無謀な愛から始まった。