数学の神様 13 制服を脱いで | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

剛くん
お誕生日
おめでとう
🎂

誕生月の二月は
あなたの魅力を
たっぷり味わいたい

ということで

引き続き
『数学の神様』
書かせてください
照れ








緊張したら、急にお腹が痛くなってきた。

なかなか降りようとしない私を先生が怪訝な顔して振り向く。


イタタ…。


「どうした?」


「すみません。あの…先生、駐車場まで…行ってください」


「降りないの?」


「ちょっと…もう少し…」


「腹痛いの?」



あまり心配させちゃいけないけど、お腹が痛いのと、まだ告白できてないのとで、もう少しこのまま車の中でじっとしていたかった。



先生が校内の駐車場に車を止めて、運転席を降り、後部座席のドアを開けて、


「大丈夫?降りれないの?」


って覗き込んだ。


細かい雨が先生の髪とスーツを濡らしている。


私がお腹を抑えてシートの端に縮こまっているのを見ると、先生がもう一度キーを挿して、エンジンをかけた。


エアコンがついて温風が後部座席まで流れてくる。


先生は、また後部座席のドアを開けて、今度は私の隣に乗り込んだ。


シートが揺れる。隣に座ってるスーツ姿の先生が近い。


…ドキドキする。



「寒い?」


って言いながら、ジャケットを脱いだ。


濡れた制服の上から私に着せかけようとするから、先生のジャケットを心配して、


「ぬ、濡れちゃう…」


って拒んだら、



「じゃ…脱げよ」



って言って私を見た。


白いシャツだけになった先生が、眉間に皺を寄せて心配そうに私を見ている。



脱げよっていうのは制服のブレザーのことで…

別に変な意味じゃないのに

こんなに近くで言われて…。

じっと先生が私が脱ぐのを待ってる…。


私は、先生の前でブレザーを脱ぐのが妙に恥ずかしくなった。



「寒いんだろ?ちょっとあったまったら行けるかな…」


って腰を浮かせて、エアコンのスイッチに手を伸ばして全開にした。


ゴーッと音がして、先生が私の隣にまた座った。

ドサッと腰を下ろしたときに、ふわっと先生のいい匂いがした。


さっきより…近くなった気がする。


ドキドキしながら、私は冷たくなった指で、制服のブレザーのボタンを外した。