カミセンのランバダ 18 先生 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


健ちゃんの、胸から上への愛撫が止むことはなくて…

あたしが健ちゃんを感じることのできる貴重な場所に、ずっと触れてくれている…。


そうして、あたしを高めておいて、今度はあたしの手首を掴んで、健ちゃんの腹筋あたりに導いていく。


触って…って言う少し掠れた健ちゃんの声。熱い息が耳にかかる。


手首を掴まれたまま後ろに回した手が、健ちゃんの高まりを示すそれに触れた。


健ちゃんは、そうやって、健ちゃん自身の興奮を、あたしに手で感じさせてくれる。


なぜなら、その位置でヒップに押し付けられても、あたしにはわからないから。



あたしは手で健ちゃんがあたしを埋めてくれるのを確かめると、その手を前に回して、シーツを掴んだ。


あたしを後ろからギュッと抱きしめて、健ちゃんが、あたしの肩に顎を載せて、はぁーって熱い息を吐き、繋がった…って呟く。



普通のカップルなら、こんなとき、言葉はいらないんだろうな…。

黙って肌を重ねるだけで、きっとたくさんのことを感じ合って伝え合えるんだろう。



でも、あたしが、たとえ裸で抱き合っても多くを感じることができない体だから、健ちゃんは、細やかに言葉で伝えてくれる。


できるだけ、たくさん、あたしが健ちゃんを感じられるように。


時には目で、時には耳で…そして、さっきみたいに、時には手で…。



ただ、中に入ってしまえば、健ちゃんを感じることのできる場所があって、そこに触れると、体が跳ね上がるくらいに感じてしまって…

そんなときは言葉はいらない。


むしろ、言葉にならない。





感じたら、素直に反応すること。


それは、はじめに、健ちゃんに教えられたことだった。



『恥ずかしがらないで、俺に全部見せてくんなきゃ。ゆかりの感覚は、ゆかりにしかわかんないんだから。正直に感じるままに、ちゃんと伝えて』


恥ずかしがるあたしに、


『俺がゆかりをより深く愛するために必要なことなんだから…約束して』


って約束させられた。


だから、あたしは、いつも、思い切って恥ずかしさを手放して、約束通り、素直に健ちゃんの愛に溺れる。



まるで、愛は絶対じゃないなんて言ったあたしをやり込めるかのように、

痛いほど健ちゃんを感じさせられて

こんなにも深く健ちゃんに愛を刻み込まれて…

体と一緒に、心も震えた。



愛だけじゃない。

水泳も、勉強も、そして一生懸命に生きることも…あたしの人生にとって大事なことは、全部健ちゃんが教えてくれた。

いつも、あたしを導いてくれる人。

あたしに、新しい景色を見せてくれる人。


夫婦になっても、あたしにとって、健ちゃんは永遠に先生なんだ…。


健ちゃんを受け入れながら、そんなふうに思っていたら、つい、


「…せんせぇ…ッ」


って呼んでしまった。


「ばか…っ」


健ちゃんが、息を荒げながら、


「いま…先生って…呼ぶんじゃねーよ…」


って後ろからあたしの顎をグッと掴んで、唇であたしの口を塞いだ。


健ちゃんの落ちかかった前髪が、あたしの頬にサラサラと触れた。