カミセンのランバダ 17 隙あらば | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「愛は絶対じゃない、か…。でも、だからって、じゃあゆかりが思ってる俺って人間も絶対かっていうと、そうじゃないでしょ」


「……」


「『けんちゃん先生に限って、浮気なんて、そんなこと絶対しないわよ!』ってこともないわけじゃん」


話してる間、ずっとあたしの乳房を弄んでるから…だんだん健ちゃんの話が頭に入ってこなくなる。


健ちゃんが、


「…奥さん…」


って突然声色を変えて、耳元で囁く。


「あまり、自分の旦那を信用しないほうがいいですぜ?…所詮、おたくの旦那も男なんですから」


「どういうこと?」


「男っていうのはねー、隙あらば女を抱こうとする生き物なんですよ。そういうふうにプログラミングされてるわけ。

だから浮気だ不倫だってのが絶えないんじゃん。男はみんな奥さんが思ってる以上にスケべな生き物なんですよ」


「健ちゃんも…そうなの?」


「男だからね…」


「隙あらば…って思ってるの…?」


「うん…」


ってあたしのパジャマのズボンをずり下ろすのが、気配でわかった。実際には、胸から下は麻痺してるから、触れられても、その感覚はわからない。


「まあ、うちの奥さんは隙だらけなんだけどね…」



左手はまだ胸を撫でてるけど、右手は私の背後にあって…もうどこまで、どうされてるかわからない。


「そうか…。ゆかりは俺の愛が絶対じゃないから、こうして愛される努力をしてるわけだ」


「努力…?」


「こんなエッチな下着を身につけたりして」


「エ…エッチじゃないでしょ⁈ふ、普通でしょ⁈」


ああ、健ちゃんって、なんて優しくて意地悪なんだろう。


「でも、俺のこと思って下着選んでるだろ?」


確かに、健ちゃんがいなければ、聡美さん行きつけのランジェリーショップで下着を買うなんて発想は生まれなかったし、



実際…買うときに

健ちゃんのことを考えてる…///。



は、恥ずかしい…///。

ぜんぶ、バレてる…。



「どうしたら、俺の気を引けるか、考えてるだろ?」


「そ…そんなこと…考えて…ない…っ///」


「考えてないの?」


「う…うん」


嘘だけど。


「俺は考えてるよ?」


耳元で低い声を聞かされる。


「どうしたら…ゆかりが俺に欲情するか…どうやって…俺が欲しくてたまんないって気にさせるか…」


そうやって、徐々に胸への刺激を強くしていく。


「…そんなこと…考えなくても…」


「…わかるって?」


「考える必要…ない…もん」


だってあたしはいつだって、健ちゃんを求めてるから。


健ちゃんに触れられて、思わず熱い息を漏らしてしまったあたしの頭を、健ちゃんが慈しむようにクシャッと撫でて、


「そっか…必要ないか」


って嬉しそうな声で言った。