猫の夜鳴きの原因と対処法 | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

猫あるあるを主に描いた猫の日常4コマ漫画と猫に関する豆知識を掲載。他にも無料での似顔絵の請負や獣人漫画も見れます。

・猫が夜鳴きする理由

寂しい:
幼い子猫は、自分を守ってくれる母猫の姿が見えないと、寂しさや不安で鳴くことがあります。
家に迎え入れたばかりの子猫の場合、
日中は飼い主さんが傍にいることで寂しさが紛れますが、
まだ慣れない環境の中、夜、独りになると心細さから夜鳴きする傾向が強いです。

そもそも猫は。夜行性(正確には薄明薄暮性)なので、
慣れるまでは夜中に活発に活動します。
なれてくれば、人の生活リズムに合わせていくようになります。


発情:
発情期を迎えた猫が、興奮して夜鳴きすることもあります。
異性に自分をアピールするため、鳴き続けるのです。

これは、雌猫より雄猫によく見られるとのことです。
猫で特定の時期に発情期があるのは雌だけで、2~4月、6~8月発情時期のピークと言われています。
雄の発情は、雌の鳴き声やフェロモンを感じ取って誘発されるそうです。

発情期は鳴き声のほか、あちこちにマーキングのスプレー(尿)をする行動も見られます。
これらの行動を抑制するためにも、去勢・避妊手術をしておくのが良いでしょう。


認知症:
猫も10歳以上になると、聴力や視力が急激に落ちてくることにより不安になって、夜鳴きしがちになってしまいます。
特に認知症にかかると夜鳴きしやすくなってしまいます。

認知症の症状はほかにも、あちこち徘徊したり、粗相したりなど、
さまざまな症状が見られます。

猫の認知症について、詳しいことはこちらの記事で↓

 



お腹が空いている:
明け方近くに猫が起こしにくる場合、お腹が空いてご飯を要求しに来ているのかもしれません。
かといって、対策としてたくさん食事を与えれば良いかというと、そうなると肥満のリスクを高める結果となってしまいます。
なので、一日のカロリー摂取量はそのままキープし、夜の食事時間を少し遅めにしたり、
朝の食事量を減らして夜の食事量を増やしたり、
食事量は増やさずに食事回数を増やしたり、といった対策をしましょう。


ただ、あまりにも異常に食事を欲しがる場合は、病気がある恐れもあります。
これは「甲状腺機能亢進症」という糖尿病で、
食欲や飲水量は普段より増しているのにも関わらず、体重が減っていく、
性格が活発もしくは攻撃的になる、被毛がパサパサになる、
下痢、嘔吐といった症状が見られます。
病気の予防のためにも、普段から愛猫の体重は測定しておくのも大切です。


トイレが汚れている:
猫は綺麗好きゆえに、トイレが汚れていると使わなくなってしまったりします。
また、トイレのある場所に騒音があったり、人がよく通ったりと、落ち着けないような環境にあるのも、使わなくなる要因です。
こういった、掃除が不十分だったり、環境に不満があることで、夜鳴きして訴えてくることもあります。

この要求を放置してしまうと、トイレ以外の場所に粗相してしまうので注意しましょう。


運動不足、遊び不足:
夜行性(薄明薄暮性)である猫は、日中は寝ていることで体力を温存し、
夕暮れ時や早朝に活発になります。
このとき、構ってくれる相手がいないと欲求不満から夜鳴きを繰り返してしまいます。
昼間、留守番していることが多い猫は特に、運動で体力を発散できずに持て余してしまいます。

こうならないよう、やはり1日5分~15分ほどを2回、一緒に遊ぶ時間を確保してあげることが大切です。
また、上下運動できるよう、キャットタワーの設置や登りやすいよう家具を配置するなどして、
独りでも運動できるようにしてあげましょう。



寒い:
野生の頃は砂漠地帯に生息していた猫は、個体差はあれど基本寒がりです。
夜中、寒くて夜鳴きすることもあるようです。


・夜鳴きの対処法

観察:
ご飯の要求で夜鳴きするのか、トイレ掃除の要求で夜鳴きするのか、
運動不足なのか、高齢により認知症での夜鳴きなのか、
夜鳴きの原因を見極めるためにも、日頃から愛猫や生活環境の観察は大切です。


寂しくて鳴く場合は、基本相手にしない:
寂しくて鳴いている場合、可哀想だからとついつい相手にしたくなりますが、
相手にしてししまうと「鳴けば構ってもらえる」と覚えてしまって、ますますエスカレートさせてしまいます。

寂しくて鳴いている場合は、相手にしないことを徹底することで、
人は簡単には要求に応えないことを学び、次第に鳴かなくなっていきます。


ただ、夜中じゅう猫がずっと鳴くと、ご近所トラブルのもとになる恐れがあります。
なので、やはり夜は猫も眠ってくれるようになるのが一番です。
その方法については、下記に書いていきます。


遊ぶ時間の確保:
上記にもこの対処法については書いてありますが、
1日5~15分ほどを2回、猫と遊んであげることで体力を発散させ、
夜寝る前に、撫でてあげたり、ブラッシングしてあげたりしてスキンシップをとる
ことで、
寂しい気持ちも和らぎ、夜鳴くことも次第になくなって、
「夜、人は寝るもの」ということを覚えて生活リズムを合わせていってくれるかもしれません。


親・兄弟のニオイのついたタオルを使う:
子猫を迎えたばかりで夜鳴きする場合、
親・兄弟のニオイのついたタオルを、子猫の寝床に入れてあげると、
子猫も安心してくれるでしょう。



食事時間の変更、食事回数の小分け:
1日のカロリー摂取量は変えずに、
夜の食事時間を少し遅めにしたり、
朝の食事量を減らして夜の食事量を増やしたり、
食事回数を増やして小分けするなどして、

夜、空腹で夜鳴きするのを防ぎます。


避妊・去勢手術:
特に雄は、去勢手術によりスプレー行為もなくなり、
性格も落ち着いてくるそうです。


また、交尾ができないストレスからも解放されます。


トイレを増やす:
トイレが汚れていると使わなくなる恐れがありますが、
つい掃除を怠ってしまうということも中にはあることでしょう。
その場合の対策として、トイレ数を増やすことで一か所が汚れていても、他のトイレが使えます。

 

 

寒さ対策:

寝床が寒くて夜鳴きする場合、毛布・ブランケットの使用などで、寝床を暖かして寝やすくする対策が必要です。

寒さ対策について、詳しいことはこちらの記事で↓

 


※夜鳴きを病院に相談するタイミング
夜鳴き以外で、たとえば排尿量や回数が増えていたり、体重に変化がみられたりなど、
何かしら症状が見られるようであれば、獣医師さんに相談した方が良いでしょう。

認知症が疑われる場合は、飼い主さんだけで対応するのは難しいようなので、
早めに獣医師さんに相談した方が良いです。

上記にもありますが、猫の認知症について、詳しいことはこちらの記事で↓

 


・やってはいけない夜鳴き対策

怒鳴る・叩く:
夜鳴きでなくても、どんな場合であれこのしつけ法はしてはいけません。
猫に不信感を与え、関係性を悪化させます。


新しい猫を迎える:
寂しそうだからと、新しい猫を迎えてしまうと、
警戒してかえってストレスを抱える恐れがあります。


多頭飼いをする際は、慎重に行っていきましょう。


寝る前にトイレ掃除:
汚れたトイレは使ってもらえませんが、
自分のニオイの消えたトイレも、猫にとっては不安になってしまう恐れもあるそうです。
夜トイレ掃除する際は、汚れた猫砂を除去するくらいで良いでしょう。


構いすぎない:
上記にも書きましたが、
寂しくて夜鳴きする場合に、構ってしまうと、
「鳴けば構ってもらえる」と覚えて夜鳴きを悪化させてしまいます。

寂しくて夜鳴きする場合は、構わないようにしましょう。


・まとめ
猫はもともと単独行動で、他者に従って生活していたわけではありません。
なので、夜鳴きといったトラブルも、しつけよりも、環境を改善していくことが対処法として効果的と言われています。

また、年齢や状況によって夜鳴きする理由も違ってきますので、
日頃の観察により、気持ちを察してあげることがとても重要になってきます。