猫の冬の寒さ対策と注意すべきこと | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

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猫あるあるを主に描いた猫の日常4コマ漫画と猫に関する豆知識を掲載。他にも無料での似顔絵の請負や獣人漫画も見れます。

・猫は寒さに弱い?
もともと祖先が砂漠地帯で生活していたため、一般的に猫は寒さが苦手で、
特にベンガル、オシキャット、シャムといった原種に近い猫は寒さに弱い傾向にあります。
当然、スフィンクスのような被毛のほとんどない種類は、寒さに弱いです。

が、ペルシャ、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットといった、
ダブルコート(二重構造の被毛)の長毛種は、ある程度寒さに対応できます。

また、野良猫の中には、寒さに慣れてしまっている猫もいるようです。
このように、やはり個体差はあります。


・猫にとって快適な温度と湿度は?
猫の平熱はだいたい38~39度程度と人よりやや高めです。
種類や月齢によって多少の差はありますが、猫が快適に過ごせる温度は約20~28℃と言われています。
高齢猫の場合、それより2~3℃上げるのが良いです。
運動量の少ない子猫や高齢猫、筋肉量の少ない猫、怪我や障害があってあまり運動できない猫は、
寒さに敏感なので、室温には気を配る必要があります。

温度と同じくらい湿度も重要で、
猫も人と同様、空気が乾燥するとウイルスに感染しやすくなります。
50~60%ほどをキープするのが理想でしょう。


・猫が寒いと感じているサイン
次のような行動が見られたら、室温のチェックが必要かもしれません。

体を丸めている
毛を逆立てている
毛布やクッション、物陰に潜り込んでいる
膝の上や暖房器具から離れない
窓や扉の近くに寄りつかない
食欲はあるが水は飲まない


猫と人では温度の感じ方が異なるので、温湿度計があると便利かもしれません。
とはいえ、人の感覚で寒くなってきたと思った頃から寒さ対策しても良いかと思います。



・冬は窓際注意
窓際で寛ぎながら外を眺めるのは猫ちゃんの楽しみの一つですが、
外気に接している窓や壁の近くは気温が低くなりますので、窓際に置いた猫ベッドや箱は少し離して置きましょう。
ただ猫によっては、お気に入りの場所に変化があると、ストレスを感じてしまうこともあります。
そんなときは、お気に入りのニオイが付いた毛布やタオル、飼い主さんのニオイのついた着なくなったセーターなどを敷いておくと、
安心して使ってくれるかもしれません。


暖かい空気は高い所に行くので、家具や棚の上、キャットタワーの上などにも、猫ベッドや箱を置くのも良いでしょう。

床の上に猫ベッドを置く場合、タオルケットや断熱マット、ダンボールなどを下に敷いておくと、冷えの予防になります。
電子レンジで温めるカイロや、ペットボトルにお湯を入れる簡易湯たんぽも活用できますが、
低温火傷などしないよう必ず布を巻くなどカバーをつけましょう。


・留守番のときの寒さ対策
猫を留守番させるときに暖房を使用する場合、風が直接当たらないよう上向きで、
25~26℃程度を保ちましょう。28℃だと猫には部屋が暑すぎるそうです。


電気ストーブ、ペットヒーター、炬燵といった電化製品は、コードをかじって感電する恐れや、
火傷や怪我の恐れもありますので、
ブランケットや、猫用ベッド、毛布、湯たんぽといった電気を用いないものを使った方が良いでしょう。
湯たんぽは直接触れると低温火傷の恐れがありますので、布を巻くなどしてカバーして使いましょう。


また、冷気の通り道になるドアの隙間を埋めたり、窓に断熱効果のあるシートを貼ったりすることも有効です。

防寒のほか、留守番の準備について詳しいことはこちらの記事で↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12619123498.html


・低温火傷について
低温火傷とは、40~50℃の、体温より少し高めの温度の物体に長い時間触れていることで広範囲に起こる火傷のことです。
通常の火傷に比べ、ゆっくり進行するので気づきにくく、また、気付いたときには手術が必要なほど重症になる恐れもあります。

猫は、電気毛布、加熱ヒーター、炬燵、ストーブの前などで眠る姿をよく見ますが、
こうした場所での睡眠は長時間になりやすいうえに近距離で熱源に接触しやすいため、

低温火傷には特に注意する必要があります。
また、ストーブやヒーターに近づきすぎると、猫の被毛が焦げてしまうおそれがあります。

よくストーブやヒーターの上に乗る猫ちゃんの可愛い光景を見ることがありますが、実は危険だったりします。

ストーブにはストーブ用のカバーで囲ったり、
電気毛布の上にはタオルケットを置いて接触面の温度を下げたり、
ホットカーペットの上に厚手のカバーをかけたり、
上記にもありますが、湯たんぽは布を巻いてカバーしたり、
炬燵は人のいないときは電源を切っておき、使うときはときどき中を開けて換気をし、中を覗いて猫ちゃんの様子をチェックしましょう。



・炬燵の危険性

酸欠:
炬燵は密封された空間ゆえに、長時間いると酸欠になる恐れがあります。
炬燵の温かさに猫はつい長居してしまいがちですが、この換気の悪い空間で眠ってしまい酸欠に……なんてことも。
そうならないよう、炬燵は人のいるときにしか使用せず、ときどき中を開けて換気しましょう。


低温火傷、熱中症:
低温火傷については上記にもありますが、
一般的な炬燵の温度は35~40℃で、その熱源下に長時間いるのは低温火傷を起こす恐れがあって危険です。
そして、やはりうとうとと寝てしまうと尚のこと危険です。
寝ている間水も飲めないので、熱中症も起こす恐れもあります。


・寒い時期は温度差に注意
冬は急激な温度変化によって引き起こされる「ヒートショック」に注意しなければいけません。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が急変し、心臓に大きな負担をかけてしまうというものです。
特に、遺伝的に心臓の疾病が多いとされる猫種や、高齢猫、子猫には注意しましょう。

日が傾きだして温度が下がる時間帯や、飼い主さんが留守にしたり寝静まって暖房を切ったときは、

温度差が生じやすいので注意です。


・暖房器具を使わない部屋も用意
部屋が暑いときに涼める場所に避難できるよう、暖房器具を使わない部屋もあると良いでしょう。
猫は自分で快適な場所を探るのが上手なので、暑いと感じたら涼しい場所に移動するでしょう。

ワンルームだと逃げ場を作るのは難しいかもしれませんが、
空気が通る場所を確保しておけば、猫が暑いと感じたときそこへ移動するでしょう。


・脱水症状、乾燥に注意
冬場は、水をぬるま湯にしてあげると飲水促進につながるそうです。

もともと猫は水をあまり飲まないので、温度の高い部屋に居続けると断水症状を起こす恐れもあります。
愛猫ちゃんのよくいるお気に入りスペースに水皿を置いたり、
ドライフードに少しウェットフードを混ぜるなどしたり、寒い部屋は行きたがらないので水皿を暖かい部屋にも置いておいたり、
など、水分摂取する工夫が大切です。


水分補給についてもっと詳しいことはこちらの記事で↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12617855078.html
また、脱水症状の見分け方について書かれた記事はこちらです↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12606619885.html

また、暖房器具を使用するときは、乾燥にも注意が必要です。
空気が乾燥すると猫風邪といった感染症の恐れもありますし、肉球がひび割れしたり、皮膚がカサカサになってしまうことも。
湿度50~60%を保つために、加湿器を回したり、濡れバスタオルを吊るしておくなどしましょう。


・トイレも暖かく
トイレ場所が寒いと、トイレを行くのを我慢してしまい、
膀胱炎や尿道閉塞を起こす恐れもあります。
いつものトイレ場や水飲み場が寒いようなら、暖かい場所にも増設するなどしてあげましょう。


・火事に注意
留守番中に、猫がガスコンロのスイッチに触れて点火させてしまったり、
電化製品に尿をかけてしまってショートさせるといった事故が実際あるそうです。

留守番の際はこういった危険を想定して、
ガスの元栓を閉め、電気製品のプラグを抜いたり、電源コードはかじられないよう対策する必要があります。

電気コードを噛む対処法についての記事はこちら↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12621554595.html


・肥満も注意
気温が下がると、動物は体温を維持するためにエネルギー消費量を増やします。
そのため、食欲が増します。
が、室内飼育の猫は、野生の猫と違ってエネルギー消費をしません。
欲しがるからといってフードをあげていると、肥満につながってしまいます。
1日のフードの摂取量について考える必要があります。


肥満の見分け方と対策、フード摂取量についての記事はこちら↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12599925063.html


・暖房アイテム

絨毯:
フローリングは冷えやすいので、
絨毯を敷いたり、部分的にラグを敷くと良いでしょう。

ただ、爪を引っ掛けないよう、こまめに爪切りはしておきましょう。


ペット用ヒーター、猫用炬燵:
ペット用のものなら低温火傷をしないよう、温度調節機能がついているものも販売されています。
人用だと熱すぎるので、やはりペット用が良いでしょう。

ただ、ニオイや形状によって猫のお気に召さずに使ってもらえないということも。


エアコン:
留守番中、リモコンにイタズラしてスイッチを切らないよう、きちんとしまっておきましょう。
日が落ちて気温が上がる頃に、25~26℃を保つようタイマーセットしておくと良いでしょう。
直接風が当たらないよう、上向きに設定しておきましょう。


部屋は閉め切ってしまわず、部屋が暑すぎた際に涼しい場所に移動できるよう、
ドアを開いて暖房のついていない部屋に移動できるようにしておきましょう。

また、暖かい空気は上に行くので、家具や棚の上、キャットタワーの上に猫ベッドや箱を置いてがるのも良いでしょう。


ホットカーペット、床暖房:
猫の中にはエアコンの風を嫌う子もいます。
そういう子には、ホットカーペットや床暖房が良いでしょう。

しかし、低温火傷の恐れがあるので、使う際は飼い主さんがいるときだけにして、長時間使用は控えましょう。


キャットハウス:
素材も、プラスチック、布、木、稲わらなどなど、さまざまあります。
キャットハウスより、ダンボール箱を選ぶというのが猫ちゃんあるあるなわけで。


ブランケット:
猫ハウスや、寝床に敷いて使います。
ペット用でなくても100円均一のものでも使えるそうです。
100円のものなら、汚れても手軽に買い替えられます。


ダンボール:
なかなか保温性があります。
猫といったこれというほど、愛用されているものとして知られています。


湯たんぽ:
留守番中でも活用しやすいです。
低温火傷しないよう布で巻くなどして使う必要はありますが。

いろんなデザインのものがあるそうですが、ペットボトルを代用するという方法もよく使われています。

飼養する際は、その製品の注意点をよく読むのと、
猫に使わせる前に、まず飼い主さんが湯たんぽ本体に触ってみて、どのくらい温かいか確認し、
布を巻くなどして温度調節していきましょう。



ブラッシング:
ただ被毛を整えるだけでなく、血行促進効果があります。
猫は寒さを和らげるために毛を逆立てて、空気をたっぷり入れて暖を取るので、
ブラッシングは効果的です。

しかし、冬の時期は静電気が起こりやすい時期でもあります。
ブラッシング中にビリッときて、猫がブラッシングを嫌がることも。
静電気防止には、ブラッシングスプレーを使うのも良いでしょう。

ブラッシングについてもっと詳しいことはこちらの記事で↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12567041935.html


・寒さ対策グッズの手作りの仕方を紹介したサイト
身近にあるもので、猫ハウスやベッドが作れるということなので、よければご参考に↓
https://www.min-petlife.com/235739