一般的な猫の理想体重は、1歳の時の体重だと言われています。
けれど、もちろん猫ちゃんの体格もそれぞれだし、種類によっても違ってきますので、一概にそうとは言い切れません。
ちなみに、あくまで一般的基準として、
小型種の理想体重は、2.0~5.0kg
中型種は、3.0~7.0kg
大型種は、4.0~10.0kg
だそうです。
・肥満の判別
肥満を判別する指標として、BCS(ボディコンディションスコア)というものがあります。
肋骨、腰部、腹部を見て触って、肥満か痩せすぎかを5段階に分けて判定したものです。
BCS1・やせすぎ
肋骨、背骨、腰骨が容易に見えて、
横から見ると腹部が吊り上がっているのがわかる。
上から見ると、腰が非常にくびれている。
BCS2・体重不足
背骨、肋骨が容易に触れる。
横から見て、わずかに腹部が吊り上がっている。
上から見て、腰のくびれがはっきりわかる。
BCS3・理想体重
肋骨は見えないが、触ることはできる。
横から見て、脇腹にひだ。
上から見て、くびれがわずかにみられる。
BCS4・体重過剰
肋骨に触れるのが困難。
横から見て、腹部のつり上がりはやや丸く、脇腹はくぼんでいる。脇腹のひだは脂肪で垂れ下がっていて、歩くと揺れる。
上から見ると、背中がやや横に広がっている。
BCS5・肥満
肋骨、背骨が容易に触れない。
横から見てると、腹部のつり上がりは丸い。脇腹のひだが目立って、歩くと揺れる。
上から見ると、くびれはほとんど見られない。
猫のBCSの図↓
https://petful-life.jp/diary/study/cat_bcs.html
そして、このBCSによりある程度、理想の体重を予測できます。
BCS値1なら肥満度を-20%
BCS値2なら肥満度を-10%
BCS値3なら肥満度を0%
BCS値4なら肥満度を+10%
BCS値5なら肥満度を+20%
として、現在のBCSを4で、体重は5.0kgだった場合、
5.0÷1.1=4.5……kgが理想体重となります。
といっても、
個人でBCSを判定するのは主観が入ってきますし(実際、それぞれのサイトによって同じBCSの数値でも判断基準が違ったりしますし)、
あくまで簡易的な判断ということで。
やはり獣医さんに愛猫ちゃんの理想体重を聞くのが一番イイかと思われます。
・肥満の原因
肥満の原因はなんといっても、必要以上のカロリー摂取と運動不足!
特に、避妊手術後は代謝が落ちたり、ホルモンバランスが変わって太りやすくなるそうで。
ほかにも、親の遺伝でそもそも太りやすい体質だったり、ストレスによる過食だったりと、さまざまな問題がありますが、
この記事では、過剰なカロリー摂取と運動不足をもとに書いていっております。
・フードの摂取量
成猫の場合、体重1kgに対して52~72kcalが平均的な1日の摂取カロリーとされています。
が、あくまでも平均的な数値であり、年齢や状態によって変わってきます。
このサイトにフード摂取量の計算式など詳しく書いてありますので、
参考になればと思います↓
https://neko-tebiki.jp/food-ryou/
1日に必要なフード摂取量の早見表はこちら↓
https://neko-tebiki.jp/food-ryou/#tekiryo-hayami
あくまで参考程度に確認し、
これもやはり、獣医さんに聞くのが最良かと思われます。
・ダイエットの仕方
無理なくダイエットするには、1週間で体重の0.5~1.5%前後、
1ヶ月で体重の2%~6%くらいを落とすペースでいくこと。
あまりに急激に落としてしまうと、脂肪以外の組織が減るおそれもありますし、
猫ちゃんの心身の負担も、運動に付き合う飼い主さんの負担も大きくなってしまいますので、
スローペースのようですが、上限として1.5%くらいが妥当と思われます。
1日の摂取量が決まったら、飼い主さんの生活に合わせてそれを2~3回ないし3~5回に分けて与えましょう。
おやつなど決められたフード以外のものを与える際は、
摂取量をオーバーしないよう、おやつの分を差し引いた食事を与えましょう。
肥満の猫ちゃんには一気食いする子が多く、これだと満腹感が得られづらいので太りやすくなってしまいます。
前足が入るくらいの入口の狭い入れ物でフードを与えるとか、
350mlのペットボトルにフードがかろうじて出るくらいの穴を数か所あけて、転がしてフードが出るようにしたり、
ドライフードを一粒ずつ投げて、フードを探させて与えるなど、工夫していきましょう。
早食い防止用のグッズやダイエットフード等が紹介されているサイトです↓
ここに掲載されている摂取量の計算等、この記事と違うことが書かれているかと思いますが、ご了承ください。
http://psnews.jp/cat/p/36844/
・フードの変え方について
ダイエットのため今までと違うフードを与える際、
いきなりすべてフードを変えず、まずは今までの食事の1割ほどの新しいフードを混ぜ、
2日間ほど便の調子を確認し、
えり好みせずに食べるようなら、3日目以降には新しいフードを30%に増やし、
さらに2日間様子を見て、問題なければ60%増やして、
最低1週間程度かけて、様子を見ながら切り替えていきましょう。
・体重チェック
定期的体重チェックも忘れずに。
体重変化を記録することで、効果的なダイエットについて分析しましょう。
・運動
高齢でなく健康な猫であれば、
体を動かす遊びをさせてみましょう。
猫ちゃんといえば高い所に登ること。
キャットタワーの一番上でじゃらしを振って誘うとか、
階段のある家なら、上からゴムボールを投げて追いかけさせるなど、試してみましょう。
ストレス解消にもなります。
食事場所をキャットタワーの上や、家具の上などに変えて、運動させた上で食事させる方法もあります。
先ほど紹介したサイト↓
キャットタワーやおもちゃなどの紹介も掲載されています。
http://psnews.jp/cat/p/36844/
・注意
猫のダイエットを行う際、獣医に相談することをおすすめします。
成長期の猫に食事制限すると体の成長に支障をきたす恐れもありますし、
知識を持たずダイエットさせると、かえって健康を害する恐れもありますので。
やはり獣医師の意見を聞くことが重要かと思われます。
より詳しい猫の体型と体重の目安と、ダイエット計画についてのサイト↓
このサイトも、ここに書いた記事とは計算法など違うことが書かれてありますが、ご了承ください。
https://www.konekono-heya.com/syokuji/diet-kihon.html
ダイエットの際のフードについて↓
https://www.konekono-heya.com/syokuji/diet-calory-intake.html
運動について↓
https://www.konekono-heya.com/syokuji/diet-calory-expenditure.html
失敗の原因について↓
https://www.konekono-heya.com/syokuji/diet-attention.html
上記リンクのサイトのそのほかのダイエットにまつわるページのサイトマップ↓
https://www.konekono-heya.com/syokuji/diet.html