猫の異食症とその対処法 | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

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・猫の異食症と誤飲の違い
ご飯以外のものを食べてしまうのを「誤飲」や「誤食」などと言いますが、
それと「異食症」とは似ているようで大きな違いがあります。

誤飲・誤食の場合、何かの拍子に誤って食べてしまう事故のこと。
対して、異食症は「猫がそれを食べようとして食べる」症状です。
事故ではなく、猫の意思によって食べてしまうことに大きな違いがあります。

そして、異食症の傾向のある猫は、実はけっこう多いそうなのです。
食べても体外に排出できればいいのですが、腸に詰まったりした場合、最悪手術で取り出さないといけなくなります。


・異食症の原因

寂しい気持ちから:
猫が小さい頃に早くから母猫と離されてしまったことで、
寂しい気持ちから起こる問題行動ということが原因の一つとしてあげられます。

さらに子猫の場合、歯の生え変わりの時期で痒みがあることも要因となっていることもあります。

このような場合、成猫になってしばらくすると治まることもあれば、
逆に成猫になってから突如起こることもあります。

また、飼い主さんへの依存心が強い猫は、飼い主さんに注目されたい気持ちから異食症を起こしてしまうとも言われています。
一匹でのお留守番が長い子や、飼い主さんが構ってあげる時間が短い場合、
愛情が足りないと感じてしまうそうです。


ご飯が足りていない:
1日に食べるべき量の食事が足りておらず、食事を要求するために鳴いてアピールしても気付かれず、お腹が満たされない場合、
異物を食べてしまうこともあるようです。

また、食事が足りないという理由だけでなく、猫の体に必要な栄養素が足りていない場合も、異食症を起こすことがあります。

与えているフードの栄養面、食事量、食事回数などの見直しや、
空腹にならないよう、おやつを与えるなどの対策が必要かもしれません。


キャットフードの種類と選ぶ基準についての記事はこちら↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12615871093.html


ストレス:
引っ越しや、新しい同居猫が増えたりといった環境の変化や、
慣れない来客、猫トイレが汚れているなどなど、猫のストレスはいろいろあります。

そのストレス発散により、異食してしまうことがあります。

猫のストレスについて詳しいことはこちらの記事で↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12605900928.html


遺伝:
猫種によって遺伝で異食症を発症することが多いと統計的にみられており、
シャム猫、バーミーズといった東洋を発祥とした純血種に多く見られているそうです。

東洋系の猫たちは、布やウールなどの繊維質のものを好む傾向にあるそうですが、明確な理由はわかっていません。
繊維質のものを好んで食べる症状を「ウールサッキング」と言います。


寄生虫:
異食症の原因の中には、別の病気が関係していることも稀にあるそうです。
特に、お腹に寄生虫がいる場合、体の中の栄養を寄生虫に取られてしまい、
不足する栄養素を補うために異食してしまうこともあるようです。

また、内臓などに病気を患っている際にも、
猫自身が痛みや痒みを感じているときは、その煩わしさを取り除こうとして異食を始めることがあるようです。


遊んでいる:
猫の狩猟本能により、家の中にあるものを遊びの対象にすることもよくあるようです。
その遊びの延長で、獲物代わりにとらえたものを本能的に口に入れてしまうこともあるかもしれません。

単純に異物の噛んだときの音や、噛み心地を気にいることもあり、
猫の噛む力が強いと、異物を噛み砕いて誤飲してしまう恐れがあります。

紐などで遊んでいると、口にくわえたときの食感が気にいって、異食症に移行してしまうケースも。


・異食症のときに食べる恐れのあるもの
布といった繊維質のもの、
口に入るくらいの猫おもちゃ、
輪ゴム、コード、スポンジ、ダンボール、
トイレットペーパーなどの紙製品、
プラスチック、石鹸、おからや木の素材の猫砂、ビニール袋
、など


・異食症の前触れである行動
物を舐めたり噛んだりするような行動自体は、猫では当たり前の行動です。
しかし、それがあまりに長時間続き、特定の対象物のみにやたら執着しているようなら、
異食症の恐れがあるかもしれません。

日頃から猫ちゃんの行動や体調をチェックし、便もチェックしましょう。
嘔吐時や糞に、ビニールなどの異物が混じっていたり、
毛布や布に知らないうちに穴が空いていたり、
猫がストレスで脱毛していたり、
やたらと飼い主さんに噛みついてきたり、
以前よりも甘えてくるようになっていたり、
以前よりも神経質な性格になっていたり、
といった様子が見られたら注意が必要かもしれません。


・猫の異食症の対処

異食しそうなものはしまう:
猫が食べて困るようなものは極力置いておかないようにしましょう。
愛猫の行動範囲を把握して、その場所に異食してしまいそうなものは置かないようにしましょう。

部屋の片づけを常に心がけると、異食症対策として効果的でしょう。



ケージを使う:
また、飼い主さんが留守の間や、就寝時間に異食をしているようなら、
その時間帯はケージに入れるなどしましょう。

日頃からケージを置いておいて、ケージがあることに慣れさせ、
飼い主さんが見守れる状況で、ケージを開放して自由に出入りできるようにして慣れさせましょう。
ケージの中は落ち着くと認識してもらうために、猫がケージに入っているときはそっとしておいてあげましょう。

食事をケージの中で与えるのも、慣れさせるのに有効です。
おもちゃや、爪とぎを入れておくのも良いでしょう。
猫がケージに入った際、たくさん撫でて褒めてあげて、ご褒美のおやつをあげてしつけるのも良いかもしれません。

ケージについて詳しいことはこちらの記事で↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12632747611.html


十分に遊んであげる:
遊びの延長やストレス、寂しさにより異食するのであれば、
猫ちゃんと遊ぶ時間を作って、遊んであげましょう。
1日5~15分程度を2回ほど遊んであげると良いかもしれません。


忙しくて時間がとれないという方は、
積極的に声をかけてあげるようにしましょう。
猫が遊んでいる様子を見て「上手だね」とか褒めてあげるだけでも猫は安心できるそうです。



キャットフードの見直し:
上記にもあるとおり、食事量や栄養が足りていないのが原因であることもあるので、
フードの栄養面、食事量、食事回数などの見直しや、
おやつを与えて、空腹対策するなどしていきましょう。

特に子猫は、食事回数が足りていないこともよくあるそうです。

キャットフードの種類と選ぶ基準についての記事はこちら↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12615871093.html


異食をしたら「ダメ!」と言う:
もし、異食しているところを見かけたら、
大きな声で「ダメ!」と叱りましょう。
猫は大きな音を嫌いますので、異食したら嫌な音を聞かされると覚えます。

異食しようとしているその場で、叱らないと効果がありません。
また、叱るといってもくどくどと長く叱りつけたところで、猫は理解しないでしょう。
あくまで、異食したら大きな叱り声という嫌な音を聞かされるということを認識させるというのが目的です。

ただ、異食でなく噛んで遊んでいるだけということもあるので、
ただの遊びか、異食か、猫ちゃんをよく観察して見極めましょう。

また、猫を叩いてしつけるのは絶対にやってはいけません。


動物病院に相談:
異食しそうなものを極力置かないよう対策をとっても、異食症が治る様子がないようなら、
やはり、動物病院で相談するのが良いでしょう。
獣医師に異食の特徴を伝え、定期的な健康診断を受けましょう。


何らかの病気が原因で異食症を起こしていることもあるので、そういう意味でも獣医師への相談は重要でしょう。