前回のお話の続きです
カフェは割と裕福だけどどこか下町的な要素もある地域にあったので
たまにコーヒーを飲みにくるお年寄りもいましたし、
裕福そうなマダムも来ました。
品のよさげな奥様と育ちが良さそうな
幼稚園か小学校低学年くらいのお子様。
メニューを見ながら
奥様「りんごジュースはないんですか?」
内野「申し訳ありません。お子様が飲めるジュースはこちらのオレンジジュースしかご用意がないんです」
奥様「お金なら払いますから(半ばキレ気味に吐き捨てる)」
私の心の声(それー--!
ドラマでお金持ちな人が言うセリフ!!!)
お子様「リンゴジュース、リンゴジュース(連呼)」
こころの声(それもー--!ドラマでよく見るリアクション!!)
意地悪でないって言っているんじゃないんだよー。
本当に置いてないんだよー。
ど、どうにもできない・・・
嘘みたいだけど実話です。
そういう出来事って事細かに覚えているものですね。
どの席に座ったかも事細かに今でも覚えています。
そのおふたりは、何も飲まずに出て行かれました。
もしかしたら、今の私だったらまた違う対処ができていたのかな。
その後オーナーに報告すると
「そういう人もいる」
以上。
とのことでした。
そういうことがあってもリンゴジュースは頑なに置かないのね。。。
お年寄りの常連さんにはとても可愛がってもらいました。
ひとりはよく差し入れをくださるおばあちゃん。
いつもコーヒーを飲んでおしゃべりをして帰ります。
ある日、いつものように忙しそうにコーヒーを飲むと(なぜかいつもせかせかしている)
帰ったと思ったら数時間後に再びご来店。
すると、抱えているのは
当時テレビでも放送されて行列で有名な塩大福。
どうやら、カフェからもわりと近いらしい。
その塩大福を私に差し入れするために戻ってきてくれたのでした。
しかもたくさん!
もうひとり。
駅前の高級マンションにお一人で住まわれているおばあちゃん。
いや、おばあさまという言い方が合ってるかも。
いつ来ても背筋もピンとしていて、身なりもきちんとされていました。
たまにすっぴんで来たときは
「今日は化粧をしていないのよ」
とおっしゃる。
最初は怖そうだな~、近寄りがたいな~と思っていたのですが
私はただ話をきいているだけですが
頻繁にコーヒーを飲みに来るようになっていました。
あるとき閉店間際にいらしてコーヒーを飲んだ後
「あなた、夕飯まだなんでしょ。私も食べていないの」と
駅前の回転寿司に連れて行ってくれました。
確か緊張して話すことなんて思いつかず
ずっとおばあさまの話を聞いていたと思います。
なんでみなさん、こんなどこの馬の骨かもわからない
しかも、ただのコーヒー屋の店員やの私にそこまで
してくれたのか。
いまだにわからないけれど
この方たちはこのお店がどんなお店かもわからずに
純粋にコーヒーを飲むために来てくださっていることが
いつ勧誘されるか、どう断ろうかばかり考えていた私には
とても嬉しかったし、癒される存在だったんですよね。
怪しいカフェのお話はこれでおしまいです。
3話まで読んでくださってありがとうございました!
内野のプロフィール関連記事
【LINEからもお問い合わせや
お申込みができます】
申込フォームに記入せずに
メッセージのやり取りです。
ご登録してくださった方には、一番早く
レッスン予定を配信しています。
クリックで追加できます。
☆LINE ID @xer7943l
パパと、家族と、一緒にベビーマッサージ。出張レッスンも承ります。
大きくなっても触れる子育て。3歳から小学生までのキッズマッサージレッスン。
ぬくぬくのホームページです。
あまりブログに書かない裏メニューもこちらに。
マスク使用、おもちゃの除菌、換気など
感染症対策に気を付けながらお待ちしています
ぶっちゃけたプロフィールは画像をクリック
にほんブログ村
にほんブログ村