わざと負ける ”マナールーザー” | 日々、2Boysとテニスとともに

日々、2Boysとテニスとともに

千葉県テニス協会に深く感謝しつつ12年のジュニアテニス沼を卒業し、今は円安に苦悩しながら息子二人のアメリカテニス留学を見守る母の日々を綴っています

 

この記事で思い出した”マナールーザー”なる言葉

長男リョウタが中学のころ、栃木オープンという関東公認大会に出ました

この大会はグレード4Bで日本の公認大会では数少ない3セットマッチ、しかも(ガッタガタだけど)レアなハードコートだったので2日目以降は中牟田関東予選という大会と被って出られないのはわかってたけどエントリーしたのでした

栃木オープン初日は2試合のみ
その2試合目を勝って、リョウタが大会本部に結果を報告し
ついでに「明日は棄権します」と伝えたら
「最初から次が棄権とわかってるなら相手に勝たせてあげるのがマナーだ」
「マナールーザーって知らんのか」
って大会スタッフに怒られたそうです

そりゃもうびっくりしました

当時お世話になってたKIONコーチに報告したら
「なんじゃそら、あほか!」と一蹴
「わざと負けるとか、相手にも自分にも失礼やろ」
「精一杯やらんでどうすんねん」
「誰や、そんなあほなこと言うたやつは?」
大会ディレクターの名前を言ったら
「そいつ知ってるわ、今度会おたら言っとく、リョウタは気にせんでええ」
と頼もしく言い切ってくださいました

もしかしたら20年とか前の関東公認試合がまだ少なかった頃は
数少ないポイント獲得のチャンスだから(しかも4Bはポイント高め)
分け合おうみたいな発想があったのかもと私がKIONコーチに言ったら
「ポイントなんて実力で手に入れるもん」
と、これまた胸のすくような明快なお返事でした

懐かしいこと思い出したので書いてみました

でも今は開催権を取得しやすい4Cの大会が増えまくりです
テニスクラブとしては真冬や真夏の大人がテニスしてくれない時期も
ジュニア大会なら確実に収入が見込めることから
我も我もと手を挙げて、関東テニス協会もさくさく許可するもんだから
4Cの大会数がすごいことになっています

その影響なのか関東ジュニアランキングを見ると1年間の大会出場数が
40試合後半とか、50試合を超えてる猛者もちらほら
1年は52週で、しかもダブルエントリー無効ルールがあるのに
どうやってそんなに出場するのでしょう?

予選どうしなら期間が被ってもダブルエントリーにならないので
全ての大会で予選負けで本戦にあがれなければ理屈上は可能だけど
たぶん同じ日程で複数の試合にエントリーして
ドローが出たら見比べて、勝てなさそうなほうをWithdrawするのでしょう
それ意味なさ過ぎる…

なーんて思うと、昔のマナールーザーも味があったと言えなくもない?(笑)