とっても気になっててほしい物リストに入れていた本をいただいた。嬉しい。
かなり男女平等が進んだ北欧の国でも、実力があって求められても男性に比べて女性は上役にならない傾向があると聞くので、気になっていた。
今読んでいるのはこちら2冊。
銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 文庫 (上)(下)巻セット https://www.amazon.co.jp/dp/B075GNQ6WT/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_9HHZXTCNY09MVX51Y6G8
実力も運のうち 能力主義は正義か? https://www.amazon.co.jp/dp/4152100168/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_M0AA5Y5BVT8AERYDAYQ7
人類史の話と哲学。ちょっと関係なさそうなのに同じ話をしているのがすごくおもしろい。併読しててこんなにうまく噛み合うことも珍しい。
片や、人類史において大陸間格差がいかにしてできたか、それは環境によって農耕化するのが早かった遅かっただけで、民族や人種における直接的な能力の差ではなく、環境による機会の差であるという論。
そしてもう一方では「アメリカン・ドリーム」はいまや失われつつあり、エリートと呼ばれるような人たちは、その人の努力によって今の地位や収入を得られたのか、機会はどんな親のもとに生まれても本当に平等にあるのか。
こちらはわりと昨今問題提起される、収入格差とそれによる教育格差の話であるのだけど、人類史と見比べると(時間の幅にはかなり差があるけれども)、同じようなことになっている。
どちらも言われてみれば「そりゃそうか」と感じるようなあたりまえのことでも、思い込みで気づきにくいがゆえに、知らず知らずのうちに他者を見る目が(どちらの立場からでも)偏ってしまう意識を問われる。
2冊とも中盤に差し掛かったところなので今後が楽しみ。このまま併読しようと思う。