2024年4月の読書記録 その1 | ゆるゆるな毎日

ゆるゆるな毎日

水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

父の納骨か終わって肩の荷が降りたためか、

 

4月は読書に没頭できる日が多く、

 

絵本や児童書、漫画も含めて33冊読めました。

 

 

岬のマヨイガ 柏葉幸子

夫の暴力に耐えかねて家を飛び出し、東京駅から北へ向かう電車に乗ったゆりえ。

 

隣りのボックス席に女性と一緒に座っていた萌花は、事故で両親を亡くし、

 

伯父の家へ引き取られるために狐崎へ向かうことが分かり、

 

気になったゆりえは2人の後について狐崎の駅へ降り立ち、

 

東日本大震災に遭ってしまった。

 

萌花を連れて狐崎駅のプラットフォームへと逃げたゆりえ。

 

避難所となっている体育館へ行くが、本名を聞かれて困っていると、

 

山名キワが自分の家の嫁の結だと言って助け船を出してくれた。

 

ゆりえは結として、萌花はゆりえの娘のひよりとして、

 

キワと共に狐崎で不思議な生活が始まる。

 

震災にまつわるお話なので、少し悲しい部分もありますが、

 

遠野の民話のようなお話も入り、心が温かくなるお話でした。

 

私が盛岡で住んでいた家の近くにあった田中のお地蔵様も登場したので、

 

久しぶりにお参りに行きたくなりました。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

なんて素敵にジャパネスク2 氷室冴子

再読。

 

高彬との待望の結婚を迎えることになった瑠璃姫。

 

しかし、帝から恋歌が届き、もまたもや結婚は延期に。

 

しかも帝のお歌は、甘い恋心以外の思惑もあり、

 

瑠璃姫は宮廷を揺るがす陰謀に巻き込まれていくのだった。

 

何度読んでもハラハラする宮廷絵巻。

 

久しぶりに読んでも、この面白さは変わりませんでした。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

彼女の倖せを祈れない 浦賀和宏

ライバル雑誌のライターである青葉が日比谷公園で刺殺された。

 

青葉が特ダネを追っていたと知り、桑原銀次郎はその特ダネを追いかけ始める。

 

桑原銀次郎シリーズの3作目だそうですが、私はこの作品を最初に読みました。

 

物語の序盤で意外な展開になり、驚きましたが、

 

その後のお話がなかなか見えてこず、少しイラッとしながら読みました。

 

最後に謎は明かされましたが、あ~なるほど…くらいの感想しか持てませんでした。

 

お勧め度:★★★☆ 3.5

 

 

海自レシピお艦の味 元気が出る! 安くて美味しい力めし 小学館出版局

護衛艦や潜水艦などの秘伝のカレーのレシピを始め、海上自衛隊自慢の和食、

 

洋食、アジアごはんのレシピが沢山載っていました。

 

各艦のデータのほか、給養員のお仕事や実習の様子なども載っていて、

 

レシピを知るだけでなく、ミリタリー欲も満たせる楽しいレシピ本でした。

 

欲を言えば、もう少しほかの艦のお料理や

 

ほかジャンルのお料理、スイーツなども知りたかったです。

 

お勧め度:★★★★ 4.5

 

 

ふしぎ駄菓子屋銭天堂11 廣嶋玲子

不思議な駄菓子を売っている銭天堂の第11弾。

 

今作は銭天堂の冷凍室から逃げ出したたたりめ堂のよどみが、

 

紅子の客を奪おうと暗躍する。

 

恐竜の化石を見つけたい遼平は銭天堂のダイナソーダと

 

たたりめ堂の遺跡おかき。

 

虫が大嫌いな美鈴は虫よけ香水。

 

勉強が苦手な翔は銭天堂のチュチュットチューインガムと

 

たたりめ堂のつまみぐいサブレ。

 

のんびりやののぞみは銭天堂のいそげもち、

 

のぞみの友人の留美子はたたりめ堂ののんびりりんご。

 

人ごみが苦手な彩音は銭天堂のすいすいソーダ水とたたりめ堂の先頭糖。

 

結婚し、仲良く深夜カフェを営んでいる同僚の健司と紀子が妬ましい雅人は

 

たたりめ堂の引きさきイカ。

 

今回も6編のお話のほか、プロローグとエピローグがあり、

 

よどみと紅子の関係に展開がありました。

 

4巻でたたりめ堂の眠れませんべいを食べた健司のその後も分かって良かったです。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

つれてこられただけなのに 外来生物の言い分をきく 小宮輝之

様々な理由で日本にやってきた外来生物について書かれた本。

 

動物、昆虫、植物と項目ごとに分けられ、

 

原産地のデータや日本に入って来た経緯、

 

そして現在の状況か分かりやすくまとめられていました。

 

また基本的な外来生物の定義や

 

外来生物に対す規制や法律などもしっかり書かれていました。

 

また巻末には、海外に持ち込まれた日本の動植物が、

 

あちらで外来生物として困っている話も載っていて、

 

多方面から外来生物に焦点が当てられている良書でした。

 

お勧め度:★★★★ 4.5

 

 

ふしぎ駄菓子屋銭天堂12 廣嶋玲子

不思議な駄菓子を売っている銭天堂の第12弾。

 

楽に受験に受かりたい大地は楽だお札。

 

テレビに出られるような特技が欲しい藍花はインココイン。

 

祖父母の家が近すぎてつまらないと思っている紗耶は田舎もなか。

 

探し物をすぐに見つけたい古石はホームビーンズ。

 

盆栽好きなことをからかわれた経験あり、

 

同じ趣味の友人が欲しい昴はお仲間まんじゅう。

 

年下の子に懐いてほしい美湖はなつかれナッツ。

 

今作は銭天堂について調べている六条教授が新登場。

 

銭天堂で商品を買った客から話を聞き、情報を収集しています。

 

エピローグでは1巻に登場し、

 

カリスマボンボンでカリスマ美容師になった北島典行も再登場。

 

またまた銭天堂に嫌な影が差してきて、今後の展開が気になります。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

西武沿線の不思議と謎 高嶋修一

西武鉄道の鉄道史や不思議なこと、沿線の歴史や駅名・地名の由来、

 

面白いスポットなどが詰まった一冊。

 

この本が刊行された2016年の段階で

 

西武鉄道の社史は発行されていなかったそうで、筆者が郷土史などを紐解き、

 

数々の謎や西武鉄道の成り立ちに迫っています。

 

路線の歴史も面白かったですが、駅名・地名の由来が特に面白かったです。

 

中でも、上井草と下井草、上荻と下荻、

 

上石神井と下石神井の地名の謎が分かって感動。

 

これらは近い地域にある地名ですが、都心に近い東側の地域が「下」、

 

西側の地域が「上」となっており、

 

通常であれば逆ではないかと長年疑問に思っていました。

 

この本によると、京都に近い方に「上」が付いているということで、

 

分かってみればなるほどと納得。

 

色々と勉強になった一冊でした。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

介護現場歴20年。 安藤なつ

お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんが、

 

20年に渡って携わった介護について書かれたエッセイ漫画。

 

漫画はまめこさんが描かれています。

 

伯父さんが介護施設を運営していたため、

 

幼少の頃から介護に触れてきた安藤さん。

 

利用者やその家族に対して介護する側の気持ちが書かれていたり、

 

介護を仕事とすることで得られる喜びややりがいが

 

とてもよく分かる本でした。

 

現役の介護福祉士さんとの対談もあり、

 

全てをやってあげることが介護ではないことなども改めて理解できました。

 

安藤さんの願い通り、この本がきっかけで、

 

介護に興味を持つ人が増えるといいなと思いました。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

男のミカタ 松久淳、大泉洋

作家の松久淳さんと大泉洋さんが、

 

雑誌「アンアン」で対談したものをまとめた一冊。

 

対談の中に水曜どうでしょうやTEAM NACSの話なども出てきて面白ろかったです。

 

個人的には洋ちゃんのお父様・恒彦さんのエピソードが読めて

 

とても良かったです。

 

ただ、失礼ながら、松久さんを存知上げず、

 

自分を知っている人が読んでいるというスタンスの対談なので、

 

何度も「…で、誰?」と思いつつ読んでしまいました。

 

連載当時、雑誌を買ってまで読まなかったのは、

 

知らないおじさんとの対談だなぁ…と思ったからだということを思い出しました。

 

お勧め度:★★★★☆ 4.0

 

 

吸血令嬢カーミラ ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ

オーストリアの貴族の娘・ローラの元へ遊びに来る予定だった

 

スビールスドルフ男爵の養女・ベルタが突然亡くなってしまう。

 

男爵はベルタのために迎えた友人が魔物であったという手紙を残し、

 

調査のためにウィーンへと旅立った。

 

手紙を読み、不思議に思っていたローラ。

 

その時やって来た四頭立ての馬車が横倒しになり、

 

怪我をしたカーミラという令嬢を預かることになった。

 

しかもカーミラは、ローラが幼い頃に見た夢に出てきた

 

美しい女性にそっくりだった。

 

このお話は漫画「ガラスの仮面」に登場する劇中劇の原作なのですが、

 

私は初めて読みました。

 

大体のお話は知っており、短いお話ですが、無理なく展開し、

 

古典ホラーの面白さを実感しました。

 

またこの本には、フレデリック・マリアットの「人狼」も

 

「美しき人狼」というタイトルで収録されています。

 

船乗りのフランツが子供の頃に体験したお話を聞くという形で、

 

人狼に翻弄されたお話が展開されます。

 

こちらも古典ですが、とても面白かったです。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

ムーミン谷の彗星 トーベ・ヤンソン

ムーミンパパが川に架けた橋と大雨によって家を流されてしまった

 

じゃこうねずみがムーミン家にやって来て、

 

大雨は地球が滅びる前兆だと告げた。

 

ムーミントロールとスニフは真相を確かめるために、

 

川を下ったところにある天文台へと出かける。

 

アニメでお馴染みのムーミンの原作ですが、私は初めて読みました。

 

ほんわかしたアニメとは違う、少し怖くて暗い展開のお話でびっくりしました。

 

またアニメのノンノンだったり

 

フローレンと呼ばれるムーミンのガールフレンドは、

 

スノークのおじょうさんとなっているので、少し馴染めませんでした。

 

そして子供向けの児童書ですが、所々哲学的だったり、

 

日本の文章としてはどうだろうと思う箇所もあり、

 

外国のお話を読んでいるなと思いつつ読みました。

 

お勧め度:★★★☆ 3.5

 

 

薬屋のひとりごと 15 日向夏

薬屋のひとりごとの第15弾。

 

禁書である「華佗の書」の復元を待つ間、

 

選抜試験を受けさせられる猫猫や医官。

 

合格した猫猫は養父である羅門の下で投薬実験を行うことになった。

 

しかし実験は市井の病人たちを使う大掛かりなもので、

 

猫猫はこの実験の真の目的を考える。

 

今作は後宮に新たな動きも見え、今後の展開も楽しみです。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

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