2023年8月の読書記録 その1 | ゆるゆるな毎日

ゆるゆるな毎日

水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

8月は漫画も含めて25冊読みました。

 

お盆休みなどで家族の在宅時間も長かったため、

 

思うように読書時間が取れない時もあった割には、

 

結構読めたように思います。

 

 

京都寺町三条のホームズ13 麗しの上海楼 望月麻衣

京都寺町三条のホームズシリーズ14作目。

 

九州へ旅行した際に出会った中国人のジウ・イーリンから

 

贋作鑑定の依頼を受けた清隆は、小松や円生と共に会場となる上海へ行く。

 

肝となる絵画のからくりは早々に分かってしまったので、

 

せめてその絵画に関する事件部分は丁寧に描いてほしかった。

 

清隆とマダムのかけあい部分よりも短く、

 

展開から種明かしまで早すぎたのでがっかりしました。

 

14冊読んできて今さらですが、

 

この作家さんはミステリーが苦手なのかもしれないと思いました。


お勧め度:★★★☆☆ 3.0

 

 

京都寺町三条のホームズ14 摩天楼の誘惑 望月麻衣

京都寺町三条のホームズシリーズ15作目。

 

以前のエピソードで出会ったキュレーター・藤原慶子の推薦により

 

女性キュレーター育成の一環として

 

彼女の師匠のサリー・バリモアの元へ訪れた葵。

 

特待生に残るべく、ニューヨークで奮闘する。

 

今作は清貴不在のため、キュレーターとしての話がメインで、

 

謎解きはほぼなし。

 

代わりに葵が人の心を解きほぐす回だったと思います。

 

お勧め度:★★★★☆ 3.5

 

 

京都寺町三条のホームズ15 劇中劇の悲劇 望月麻衣

京都寺町三条のホームズシリーズ16作目。

 

以前のエピソードで出会った作家・相笠くりすが

 

清隆を当て書きして書いた小説を読むという内容。

 

ほぼこの小説にページが割かれており、

 

しかもエラリー・クイーンの「Yの悲劇」そのまんまの設定と内容に、

 

京都寺町の人物を入れ込んだだけなので、

 

はっきり言ってつまらなく、読むのが苦痛でした。

 

仮に「Yの悲劇」が未読でも、

 

途中で犯人が分かるような描写がいくつもあるので、

 

このシリーズを読んでいる人は、

 

一応読んでおけば良いのでは…くらいの一冊。

 

劇中劇というよりは小説中小説。

 

しかもパスティーシュ小説ではなくパクリ小説だと思いました。

 

劇中劇とするのならば、

 

登場人物たちが何かのイベントなどで「Yの悲劇」を演じたとした方が、

 

まだ良かったような気がします。

 

お勧め度:★☆☆☆☆ 0.5

 

 

恐い食べ物 松原タニシ

事故物件住みます芸人の松原タニシさんが書いた

 

食べ物にまつわる恐い話。

 

本当に怖いものもあれば、心理的に気持ち悪いもの、

 

ある方のトラウマの食べ物など色々書かれています。

 

私はタニシさんが育てたものを食べるお話が、一番恐かったです。

 

食べ物そのものもですが、食べようと思ったタニシさんが恐かった。

 

お勧め度:★★★★☆ 3.5

 

 

京都寺町三条のホームズ16

 ~見習いキュレーターの健闘と迷いの森 前編~ 望月麻衣

京都寺町三条のホームズシリーズ17作目。

 

家頭邸で開催する蘆屋大成の展覧会を手掛けることになった葵。

 

しかしメインはそこではなく、

 

葵が新たに参加することになった大学のサークル「京もっと」や、

 

小松の元に持ち込まれる婚約者の浮気調査、梶原家のことについてばかり。

 

そして、狭い範囲で更に濃くなる人間関係。

 

作中に「いちゃラブ」という言葉が出てきますが、

 

この小説がまさにいちゃラブ。推理小説ではないですね。

 

お勧め度:★★☆☆☆ 2.0

 

 

京都寺町三条のホームズ17

 ~見習いキュレーターの健闘と迷いの森 後編~ 望月麻衣

京都寺町三条のホームズシリーズ18作目。

 

16巻の後編なので、前編で出て来た問題のほか、

 

これまで積み残していた様々な問題が一気に片が付きました。

 

そしてここで一旦完結し、次の物語に繋がる終わり方をしていました。

 

ところでプロローグの1行目が、

 

前編に出て来た「佐田」のルビが「さだ」ではなく「さた」になっていましたし、

 

衍字もありました。

 

以前も誤字があったので、このシリーズは校正が杜撰なのか、

 

それとも清隆のように鋭く見抜く

 

隠された謎解き要素なのかツッコミ要素なのかが気になります。

 

お勧め度:★★★☆☆ 2.5

 

 

希望病棟 垣谷美雨

前作「希望病棟」で手に入れた患者の気持ちが分かる聴診器を、

 

後輩医師の黒田摩周湖に譲った早坂ルミ子。

 

摩周湖も言動によって患者を傷つけていたものの、

 

この聴診器のお陰で、患者の心の声を聴くことが出来るようになる。

 

今作は摩周湖が担当する女子高生の桜子と大物代議士の妻の貴子という

 

2人の末期がん患者を軸に展開されていきます。

 

思ったような展開ではない部分もあり、

 

それでも心地良く読めたのは、垣谷さんだからでしょうか。

 

お勧め度:★★★☆☆ 3.0

 

 

口紅のとき 角田光代

春奈という女性の6歳から79歳までの人生で、

 

口紅にまつわる8つのシーンを切り取ったお話。

 

1編が短く、全編を読んでもすぐに読み終わってしまうお話ですが、

 

この女性の人生をかいつまんで見せてもらったようで面白かったです。

 

途中で上田義彦さんの写真が数葉差し込まているので、

 

大人向けの絵本のような感じでした。

 

あとがきの角田さんの口紅に対する思いも良かったです。

 

お勧め度:★★★★☆ 3.5

 

 

キュンとしちゃだめですか? 益田ミリ

益田さんが日常生活の中でキュンと感じる

 

男性の色々な言動が綴られたエッセイ。

 

あまり共感するキュンはありませんでしたが、

 

こういう言動でキュンとする人もいるのかと面白くなりました。

 

お勧め度:★★★☆☆ 3.0

 

 

しれっと逃げ出すための本。 ヨシダナギ

集団生活、受験、就活から逃げ、

 

23歳で押さない頃から憧れていたアフリカへ旅立ち、

 

ネットを通じてフォトグラファーになってヨシダナギさんのエッセイ。

 

学校生活や友人関係に悩む学生さん牟礼のエッセイのようですが、

 

無理に人と合わせないこと、他人の言うことは聞き流す、

 

大丈夫と言って自分を甘やかすなど、

 

大人が読んでもなるほど、いいこと言うなと思うことが沢山書かれている一冊。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

スーパーの裏でヤニ吸うふたり 3 地主

スーパーの裏でヤニ吸うふたり第3弾。

 

社畜の中年男性・佐々木は、

 

行きつけのスーパーSの2番レジ係り・山田で癒される一方、

 

そのスーパーの裏の喫煙所で出会った

 

田山という女性店員と一緒に喫煙するようになり…。

 

「次にくるマンガ大賞2022」WEBマンガ部門第1位作品に輝いた漫画です。

 

今回も佐々木のにぶさに笑い、ちょっとした展開にドキドキしました。

 

お勧め度:★★★★☆ 3.5

 

 

世界の混沌を歩くダークツーリスト 世界の混沌を歩く 丸山ゴンザレス

TBS「クレイジージャーニー」にもご出演されている

 

ジャーナリスト・丸山ゴンザレスさんの書籍。

 

番組の裏話や、番組では放送していない旅の真実など、

 

ゴンザレスさん自身の言葉で読むことができる一冊。

 

ダークツーリズムに同行させて頂いたような、

 

緊張と恐怖を感じつつ読みました。

 

ドキュメンタリー好きにはたまらない一冊です。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

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