7月は中旬からが忙しくなりましたが、
前半に結構読んでいたので、漫画も含めて48冊読めました。
ゴールデンカムイ15巻~31巻 野田サトル
先月の続きを一気読みしました。
やはりゴールデンカムイは面白い!
結末は知っているものの、アニメの第5期放送が待ち遠しいです。
お勧め度:★★★★★ 5.0
政略結婚 高殿円
生後半年で加賀大聖寺藩主・前田利之(としこれ)の次男・利極(としなか)
に嫁ぐことが決まった加賀藩主・前田斉広(なりなが)の三女・勇(いさ)の
半生を綴った「てんさいの君」。
加賀藩の分家・小松藩の子孫である
前田万里子の半生を綴った「プリンセス・クタニ」。
貴族院議員・深草也親を祖父に持つ花音子の半生を綴った「華族女優」。
三章に分かれ、江戸、大正、昭和と時代ごとの
華族の姫君の人生が描かれています。
第一章の主人公の勇姫だけは実在の人物で、あとは架空の人物のようです。
だからなのか、第一章は大名の奥向きのことなど
細かに描かれていて面白かったのですが、第ニ章、第三章と進むにつれ、
少し尻すぼみな感じになっていくように思いました。
大名家がなくなり、華族制度もなくなっていく時代なので、
尻すぼみになるのはリアルと言えるのかもしれませんが、
第一章との描き方の差が大きすぎるように感じました。
お勧め度:★★★☆☆ 2.5
京都寺町三条のホームズ4 ~ミステリアスなお茶会~ 望月麻衣
京都寺町三条にある骨董品店「蔵」に持ち込まれる鑑定にまつわる出来事を、
アルバイトをしている真白葵の目線で描かれたシリーズ4作目。
今作には、骨董にまつわる謎解きのほか、事件ものの謎解きもありました。
謎解きかどうかは分かりませんが、この作品には誤字が2ヶ所ありました。
ホームズのように注意深く、しっかり観察しなさいとうことでしょうか。
お勧め度:★★★☆☆ 3.0
京都寺町三条のホームズ5 シャーロキアンの宴と春の嵐 望月麻衣
京都寺町三条のホームズシリーズ5作目。
以前のエピソードでもらった旅館の宿泊券を使い、
秋人と香織、店長も含めて城崎温泉へ旅行に行く葵と清隆。
ほかにも企業や団体などとのコラボ作品など、
4つのお話が収録されています。
ラスト、良かったです。
お勧め度:★★★★☆ 3.5
京都寺町三条のホームズ6 ~新緑のサスペンス~ 望月麻衣
京都寺町三条のホームズシリーズ6作目。
これまでは短編連作でしたが、今回は長編でした。
そしてミステリーと言うよりはサスペンスでした。
小松が古巣や元同僚に話せば、すぐに解決するような気もしますが…、
まぁ、いいか。
今回も京都の色々な場所が出てくるので、実際に行ってみたくなりました。
お勧め度:★★★★☆ 3.5
クリスマス・キャロル ディケンズ
ケチで利己的な老人・スクルージの元に、かつての同僚の幽霊が現れる。
そして彼の忠告通り、3人の精霊が順番に現れ、
スクルージに過去、現在、未来を見せることで、
拝金主義者の彼の考え方を変えてしまう。
有名なイギリスの小説なので、お話の筋は知っていたのですが、
きちんと読んだことがなかったので手に取りました。
現代人にも通じるところがあり、読んでみて良かったです。
お勧め度:★★★☆☆ 3.0
後悔病棟 垣谷美雨
患者の気持ちが分からず、また言葉が足りずに
末期がん患者の気持ちを傷つけてしまう無神経な医師・早坂ルミ子。
ある日、花壇のラナンキュラスの中に落ちていた聴診器を拾う。
持ち主がいなかったことで、その聴診器はルミ子のものになるが、
その聴診器は患者の心の声が聞こえる不思議な聴診器だった。
その聴診器を使い、末期がん患者が人生の中で後悔していることを聞き、
もう一つの人生を見せ、
患者の今の生活とやり直した生活のどちらも第三者として見るルミ子。
垣谷さんの作品では珍しいファンタジーな作品でした。
そして綺麗な終わりだけでないのが垣谷さんらしいと思いました。
お勧め度:★★★☆☆ 3.0
京都レトロモダン建物めぐり 片岡れいこ
京都のレトロ建築が沢山紹介されている一冊。
現在、レストランやカフェなどで利用されている建物が数多く載っているため、
実際に行って食事をしつつ、建物を内部から楽しむのもいいなぁと思いました。
お勧め度:★★★★☆ 4.0
バースデイ・ガール 村上春樹
20歳の誕生日にレストランのバイトを休めなかった彼女。
フロアマネージャーの代わりに、
店が入居しているビルの6階にあるオーナーの部屋へ夕食を届けに行く。
村上春樹さん特有のフワッとしたファンタジーなお話なのでしょうけれど、
読み終わって思ったのは「で?」ということだけでした。
やはり、私に村上春樹は合わない。難しいです。
お勧め度:☆☆☆☆☆ 0.0
駅に泊まろう! コテージひらふの短い夏 豊田巧
駅に泊まろう!シリーズ3作目。
美月がコテージ比羅夫を受け継いで逸年が経ち、
繁忙期の夏がやってきました。
今回は2組のお客様の物語。
美月の北海道地図が意外な方向に広がって行き、楽しい一冊でした。
また、亮の前職が兄・健太郎の口から語られ、なるほどと思うと共に、
健太郎のお料理も食べてみたくなりました。
今作も文庫書き下ろしです。
お勧め度:★★★★☆ 4.0
つるかめ助産院 小川糸
突然夫がいなくなり、夫との思い出の地である南の島を訪れたまりあ。
行く当てもなく、夫の姿もなく、
船酔いで気持ち悪くなりつつ歩いていたまりあに声を掛けて来たのは、
島で助産院を開いている鶴田亀子だった。
亀子との出会いにより、
戸惑いながらもこれまでとは全く違う生き方をするまりあ。
島の人たちとの交流や、美味しそうな料理の描き方が良かったです。
また自分が妊婦だった頃のことなども思い出し、
私もこういうところで出産してみたかったかも…と思いました。
巻末の宮沢りえさんと小川糸さんとの対談も良かったです。
お勧め度:★★★★☆ 3.5
蜃気楼の殺人 折原一
結婚25周年を記念し、
新婚旅行と同じルートで能登へと旅をする野々村省三と妻の文恵。
旅先で省三は死に、文恵は行方不明になる。
省三の死の真相を探りつつ、文恵の行方を捜す娘の万里子。
真実は…。
エピローグで話の筋道が見えた後、万里子が登場し、
彼女の周りの人々が登場した時点で、話が全て見えてしまいました。
ミステリーというよりは、旅情サスペンスだと思うので、
ひねりがないのは仕方ないのかもしれません。
お勧め度:★★★☆☆ 2.5
少年少女漂流記 古屋×乙一×兎丸
10代の少年少女が悩みや不安から妄想し、
非日常の世界へ迷い込む連作短編集。
独特の世界観でした。
お勧め度:★★☆☆☆ 1.5
京都寺町三条のホームズ6.5 ホームズと歩く京都 望月麻衣
京都寺町三条のホームズシリーズの公式読本でシリーズ7作目。
清隆が、これまでの作品に出て来たスポットの解説をすると共に、
エピソードを清隆目線で描いて抜粋してあります。
あの時、清隆はこう思っていたのか…と、
別の視点から見られるのが面白かったです。
また書き下ろしの短編が何篇か収録されており、
特に6巻のラスト直後のお話も入っています。
紹介されているスポットに改めて行きたくなると共に、
この本を片手にシリーズを読み直したくなりました。
お勧め度:★★★★☆ 4.0
やっぱりパンが好き! 山本あり
有名店からコンビニのパンまで、
色々なお店のパンについて書かれているエッセイコミック。
パンに関するうんちくも面白く、
また何よりもパンのイラストがとても綺麗で美味しそうでした。
お勧め度:★★★☆☆ 3.0
どーすんの?私 細川貂々
高校卒業を控え、やりたいことが何もないてん子。
友達は就職したり進学したりするのを横目に、
卒業後は家でゴロゴロしている日々。
親の目もあり、アルバイトを始めるものの…。
著者の自伝エッセイ漫画。
私も高校2年になる頃に、進路はどうしよう…と悩んだので、
懐かく感じつつ読みました。