三陸ジオパーク紀行・釜石鉱山跡 その1 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

2月に通った時、大雪でひどい目にあった釜石道。

3月末は絶好のドライブ日和でした。

 

 

車窓から見える長閑な遠野の景色に癒されつつのドライブ。

美しい農村の景色を見ると、いいなぁと思います。

 

 

釜石道は現在、遠野で終点です。

遠野から先は絶賛工事中。

 

いつ開通するのかしら?

 

 

遠野から釜石の間には仙人峠という峠があって、

 

いつもは国道283号線のバイパスを通っていますが、今回は旧道へ。

初めて通りましたが、砂防堰堤やこんな橋があって楽しい車窓。

 

でも道幅の狭い箇所があり、またカーブも多く、

 

あの雪の日にここを通らなくて良かったと実感しましたホッ

 

 

旧道の長い仙人隧道という名前のトンネルを抜けると

 

お目当ての場所が見えてきました。

フェンスの奥の山肌に見えるここが目的地。

 

 

釜石鉱山跡です。

釜石鉱山は享保12年(1727年)に

 

盛岡藩出身の阿部友之進が磁鉄鉱を発見。

 

安政4年(1867年)には盛岡藩士・大島高任が

 

日本で初めて洋式高炉で鉄鉱石による連続出銑鉄に成功。

 

この場所が日本の近代製鉄発祥の地となりました。

 

 

平成5年(1993年)まで採掘が行われていたという釜石鉱山。

山肌に貼りつくように選鉱場のコンクリートの土台が残っています。

 

どんな建屋があったのでしょう。

 

 

望遠レンズで細部を見ていると、

 

コンクリートの上から生えている小さな松を発見。

閉山後、色々な施設は撤去されたと聞きましたが、

 

選鉱場跡はこのままでしょうか。

 

でも管理しないと、いつか樹木に飲み込まれてしまうのかな…。

 

 

右を見ると、窓ガラスが無くなっている錆びかけた建物が見えました。

敷地内は勿論勝手に立ち入れないのですが、

 

横を通る道路があったので行ってみました。

 

 

建物の反対側へ回り込むと、無情にもこの看板が!

旧釜石鉱山事務所 冬期閉館。

 

出た! 東北の冬期閉館。

 

 

こちらが旧釜石鉱山事務所の入口。

門扉は硬く閉ざされ、立入禁止の注意書きが見えます。

 

 

門扉に近づいてみると、貼紙がありました。

休館日は12月9日から翌年3月31日でした。

 

この日は3月31日。

 

翌日に行けば確実に開館しているだろうと思っていたのですが、

 

この日にどうしても行かなければならない場所があったので、

 

そちらを優先させたのでした。

 

 

旧釜石鉱山事務所へはまた来ればいいさ泣

 

と思いつつも、立入禁止以外の部分だけ見せてもらうことにしました。

門の間から撮った旧釜石鉱山事務所。

 

昭和中期に建てられた建物で、国の登録有形文化財です。

 

耐震化などの改修工事も行われて綺麗になったそうなので、

 

やはりここは再訪せねば!と思いました。

 

 

最初に見た建物の反対側です。

東西に長い建物で、全部がトタンではなく、

 

一部レンガ積みのところもありました。

 

 

上の建物の北側に隣接している建物。

こちらも一部の窓ガラスが割れているのが見えました。

 

管理されているはずですが、補修はしないのかしら?

 

 

車が全く来ないので、門の脇に止めさせて頂いて散策しました。

先ほどの入口の南側にも門がありました。

 

緑十字が書かれたオブジェのようなものがあるので、

 

こちらが選鉱場への正門なのかな?

 

 

選鉱場の横には渓流が流れていました。

雪解けの時期だからなのか流れも激しく、

 

誰もいない静かな鉱山跡に大きな水音が響いていました。

 

 

渓流には何本か橋が架かっていました。

こちらは選鉱場に一番近い橋です。

 

橋の先へ行ってみようかと思ったのですが、

 

道の先には枝や大きな石が転がっているのが見えたため

 

危険を感じて断念。

 

それに手前の道路は公道のようですが、

 

この先は私道や私有地のように見えます。

 

その場合、勝手に入ると不法侵入になりかねません。

 

以前も書きましたが廃墟や鉱山跡を見に行くのは好きなのですが、

 

私はあくまでも公道から見るだけ。

 

無断で敷地に入るのは建造物侵入罪にあたる犯罪です。

 

勝手に廃屋や廃墟、廃校等の敷地や建物に侵入する不法行為をし、

 

写真や動画を撮ってネットへ上げている方もいますが、

 

犯罪の証拠を自ら公開する気持ちも分かりませんし、

 

私は不法侵入はしたくない汗 いや、絶対にしません!

 

勿論、きちんと許可を取って撮影に行っている方もいますが、

 

不法侵入をしているとしか思えない人の多いこと多いこと…。

 

証拠写真をアップしたことで後日処罰されたという話も聞きましたし、

 

民事でも訴えられたら完全にアウトですパトカー

 

逮捕も辞さない覚悟で侵入し、載せているのだと思いますけどね…。

 

廃墟などを載せると「内部の写真も公開して下さい」

 

というようなメッセージを頂くことがあるのですが、

 

私は絶対に不法侵入はしませんので、送って来ないでくださいね汗

 

ということで、今回は公道から撮れる部分だけを撮影し、

 

この先は開館している時に再訪し、

 

確認を取ってから探索してみたいと思います。

 

 

残念なので親柱も一枚。

加美野橋という名前の橋でした。

 

あまり面白くない写真なので載せませんが、

 

釜石鉱山跡から陸中大橋駅の手前に赤い欄干の橋があり、

 

その橋の名前が「下ノ橋」でした。

 

もしやと思いますが「加美野橋」は「上ノ橋」が本来の名前で

 

漢字は洒落た当て字にしたのかしら!?

 

 

 

今回のおでかけ

★旧釜石鉱山事務所

  住所:岩手県釜石市甲子第1地割90-2

  電話:0193-55-5521

  開館時間:9:00~16:30(最終入館は16:00まで)

  休館日:毎週火・水、冬季(12月9日~3月31日)

  入館料:小・中学生 100円、高校生・一般 300円

  駐車場:あり(無料)

  ウェブサイト:旧釜石鉱山事務所(釜石市)

 

 

 

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