マンホールの紹介が続きますが、本日は
昨年末に紹介しきれなかった上閉伊郡大槌町のマンホールです。
大槌町も太平洋に面した町で、南部藩の港町として栄えた地域です。
そして平成23年(2011年)に起きた東日本大震災の津波で、
壊滅的な被害を受けた地域です。
加藤町長を始めとする40人の職員が
災害対策本部を立ち上げようと残った為、
津波の犠牲になってしまった大槌町旧役場庁舎です。
保存をしてほしいという声がある中、
解体の方針は変わらないということで、2重のフェンスで囲まれ、
手前には工事関係者が使うと思われるプレハブ小屋がありました。
立ち入れないようになっていましたが、
庁舎の正面には花束やお供え物が置かれていました。
私はさすがに入れないので、道路から手を合わせ、
そして正面から撮影するのは躊躇われたので、
少し離れたところからこの1枚だけを撮影しました。
この後、マンホールのデザインになっている
蓬莱島を撮影に行く予定だったのですが、
海岸沿いを走るのが辛くなり、戻ることにしました。
目を背けてはいけないのでしょうけれど、
震災前の生活が感じられる家の土台だけが続いている様子を見ると、
胸が締め付けられ、言葉が出ないのです…。
と最初に、少し辛い話を書いてしまってすみません。
ただ、大槌町のマンホールを紹介する際は、
私が見た状態や感じたままを書かないといけない気がしたので、
あえて書かせて頂きました。
ひょっこりひょうたん島のモデルと言われている「蓬莱島」の上空に
町の鳥「カモメ」が2羽と町章、島の手前の海には町の魚の「サケ」、
そしてたくさんの大漁旗を掲げた漁船が描かれているマンホール。
太平洋の上を飛ぶ町の鳥「カモメ」と、左上に町の木「ケヤキ」の葉、
下に町の花「ツツジ」と町章が入っているマンホール。
ツツジは新山高原に群生していたそうですが、
手入れが悪く荒廃してしまったようです。
現在はそのツツジを再生させる取り組みが行われていて、
6月には新山つつじ再生祭というお祭りも開かれているそうです。
時間があれば行ってみたいです。
町章と「おすい」の文字が入っているハンドホール。
町章と「排水弁」の文字が入っているハンドホール。
町章と「仕切弁」の文字が入っているハンドホール。