盛岡散歩・上の橋 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

紺屋町を散策した帰りに、上の橋(かみのはし)を渡りました。

これは、岩手銀行赤レンガ館の横にある中の橋から見た上の橋です。

 

 

中の橋(なかのはし)はこちら。

旧盛岡銀行

ローカルニュースの街頭インタビューや悪天候時の中継などで

 

よく登場する橋です。

 

 

上の橋は慶長14年(1609年)に、南部藩第27代藩主・南部利直が

 

盛岡城築城の際に架けた橋です。

当時は盛岡城ではなく、不来方城(こずかたじょう)でした。

 

 

少し前までは橋の補修工事が行われていました。

車道も規制され、自転車の場合は降りて押しながら通行していました。

 

 

橋の袂には「かみのはし」の橋名板があります。

欄干は木製です。

 

 

上の橋の見所は看板に書かれています。

国の重要美術品に指定されている上の橋擬宝珠です。

 

 

擬宝珠というのはこれです。

このタマネギのような飾りのことです。

 

何故これが国の重要美術品に指定されているのかと言うと、

 

全部で18個ある青銅製の擬宝珠のうち、

 

慶長14年の銘が刻まれている擬宝珠が8個、

 

慶長16年の銘が刻まれている擬宝珠が10個残っているのです。

 

 

こちらが慶長十四年の銘がある擬宝珠です。

真ん中に刻んであるのが見えますか?

 

 

こちら側には「中津川上之橋 源朝臣 利直」と刻まれています。

「上之橋」の部分が光ってしまって見え辛いですね。

 

この擬宝珠は元々、青森県の三戸城の熊原川の橋の擬宝珠で

 

盛岡城築城に伴って上の橋を架ける際に移したのだそうです。

 

上の橋自体は何度か流されて架け替えられているそうですが、

 

由緒ある擬宝珠は、

 

その度に新しい橋の欄干に取り付け直されているのだそうです。

 

先日まで行われていた補修工事の際も、

 

擬宝珠が外されたとローカルニュースで流れていましたが、

 

現在は元通りになっています。

 

 

橋の袂には石碑がありました。

擬宝珠の由来について書かれているようですが、

 

手入れをしていないのか、

 

かなり汚れていて読めない箇所もありました。

 

 

橋の真ん中に戻り、中津川の上流を見てみました。

秋には鮭も遡上してくるそうですが、この日はまだ夏だったので、

 

鮎釣りをしている方がいました。

 

水深が浅そうですが、鮎がいるのかしら?

 

鮎釣りの方をのんびり眺めつつ

 

川面を渡ってくる風で涼んだのが気持ち良かったです。

 

夏の日の良いお散歩になりました。


 

 

本こちらもどうぞ本

  サケの遡上

  盛岡花めぐり その2

  上の橋カキツバタ園

  盛岡散歩・開運橋と旭橋

  盛岡散歩・川原橋と下の橋