~狩人の軌跡 partⅡ 第2章~ | 毎日きびきび

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遂に大学生。
気を引き締めていきたいですね。

これまで出会えた全ての人に感謝を。
これから出会っていくであろう全ての人に感謝を。

こんにちは!!!


相変わらず自宅待機が続く今日この頃。


ってか、インフルエンザで4日間も外出禁止って・・・・・・


それに受験が迫っている英検・・・・・・合格率は60%いってません・・・・・・


部活も、買い物も、塾さえも行っちゃダメ・・・・


教育委員会!!そりゃないでしょう!!




っさて、気を取り直して・・・・・・連載6回目!!


前回、ピンチだったリカを助け、ショウグンギザミ亜種を難なく倒したティオとソラ。

5年間という歳月はティオをどう成長させたのか!?


そして・・・・再会!!・・・・出会い!!

その2つが第2章で明らかに!!!


それでは・・・・・スタート!!!!



狩人の軌跡 partⅡ 


第2章


昼夜問わず人々が訪れる憩いの場。


酒場。

狩りに旅立つ者、メシを食べにくる者、狩りの成功を祝う者、ただただ酒を飲みにくる者。


様々な人がここに訪れる。


5年ぶりに街に帰ってきた、ティオとソラも例外ではなく、まず最初に酒場にやってきていた。


「ひゃ~。相変わらず酒の匂いがとびかってんな~。」ティオが懐かしみながら大きく深呼吸する。


「ほんっと、久しぶりだねぇ。」とソラも懐かしんでいる様子。


そこへジョッキ3つと樽1つを抱えてきたリカ。


”ドン!!”と机の上に置き、樽のフタを外し、ジョッキ3つに並々と注ぐ。


「さっ!!今日はアタシのおごり!!5年間の武勇伝でも聞かせてもらおうかな!!」そう言い放つリカはものすごい上機嫌だ。恐らく、2人が帰ってきて一番喜んでいるのはリカだろう。


「よっしゃ!飲むぞ~!」ティオがジョッキの持ち手を握り、ゴクゴクとジョッキの半分を一口で飲み干す。


「おっ!いい飲みっぷり!そんじゃアタシも!」そう言うソラも、ジョッキの三分の一を一口で飲む。


3人が笑い、ティオが上機嫌で武勇伝を話し、ソラがそれにつっこむ。そんな光景を見ながら、じょじょにティオに近づいてくる人影が1人。


背負っているのは・・・・ハンマー。身につけているのは、バサルXといった感じだ。

そいつがハンマーを引き抜き、ティオに振りかざす。


「ティオ!!後ろ!!」リカの声で横に飛ぶ、それと同時に”バゴーン!!”という爆音とともにティオが座っていたイスが”メギャッ!”という嫌な音をたてて壊れる。


「っ!!あっぶね~!!何すんだよ!」ティオが振り向き大声で怒鳴る。


相手も同じくらい大きな声で「テメェ!よくもぬけぬけとこの街に戻ってこれたな!!」と怒鳴る。


「はぁ?悪いけどな!俺はオマエみたいなやつに恨みを買われる覚えはねぇんだよ!ってか、オマエ誰だよ!?」ティオが怒鳴る。


「あぁ、そうか。オマエは俺のこと知らないんだっけ・・・・・いいだろう!!教えてやるぜ!」と机に片足を乗せ、自慢げに話す。


「俺の名は・・・・アレキス!!レナ師匠の一番弟子でい!!レナ師匠の仇、今ここでとらせてもらう!」そう言い、もう一度ハンマーを振り上げる。


”スパーン!!”と”ゴーン!!”後頭部ビンタと後頭部殴りが同時にアレキスの頭を直撃する。


頭を抱えるアレキスに、「アンタは馬鹿か!?こんな場所でハンマーなんか振り回すんじゃないよ!」とリカが怒鳴り、「それ以前に、ここのイスを壊したんだから破門じゃないの!?それに、机に足乗せるなんて、どんなマナーの悪さよ!?」とソラも怒鳴る。



少し遅れて、「ってか、レナさんの弟子!?マジで!?」ティオが驚いた表情を見せる。


「おう!!俺はレナ師匠の弟子になって早5年!!」と大声で言う


「5年前!?それって、俺が師匠に弟子入りしたのと同じトキじゃん!」とティオも大声で言う。


一呼吸置いて、

「オマエは!レナ師匠に大ケガをさせ!そしてヌケヌケとこの街に戻ってきた!それは絶対に許せない!」


よほどレナを尊敬しているのか、かなり怒っているようだ。


それに対して返す言葉が見つからない。当然といえば当然だ。アレキスの言っていることに間違いはない。


そこに、”バキッ!!”というニブイ音とともにアレキスが倒れそうになる。

「なにすんだ!」と叫び、振り向いた先にはレナがいた。


「し、し、し、師匠!!なんでここに!?」アレキスが後頭部を押さえ、問いただす。


「なんでって言われてもな。アンタが、ティオとソラが帰ってきたって聞いたら、大急ぎで飛び出していったからやわ!!」レナも怒っているようだ。


「ウチは、もうどーでもええって言うたやろ。別に怒ってへんって言うたやろ!」レナが怒鳴る。


レナのケガは完治してるらしいが、やはり信じがたいティオだったが、


「よっ、ティオ!久しぶりやん!ウチは大丈夫やで!ケガも治って、いつも通り狩りにも行けるようになったし。・・・・・それと・・・・・そちらさんは・・・・誰?」レナは元気そうだが、ソラのことを知らないようだ。


「あっ、師匠のこと?」ティオが聞き返す。


「師匠!?なんやティオも弟子入りしとったんか。ってことは・・・・わかった!ソラやろ!」恐らく、リカから聞いたのだろう。


ティオはコクンとうなずく。


その後、アレキスが謝って、レナも謝罪した。


結局、アレキスとレナを加えた5人で飲んだ。


ティオとソラ、レナは酒に強いほうだが、リカはジョッキ4杯、アレキスはジョッキ2杯でリタイアした。


その後、ソラもジョッキ8杯目でリタイアし、ティオとレナだけが意識を保っていた。


「あのさ・・・・レナさん・・・・」ティオが5年間ずっと言おうと思っていたことをいうときがきた。


「なんや?」レナもまじめな表情になる。多分、ティオの言うことがわかっているのだろう。


「5年前、俺のせいで大ケガさせちゃって、ホントーにすみませんでした!!」ティオが頭を深々と下げ、謝る。


しばらくの間沈黙が続き、レナが口を開いた。


「・・・・・・それが聞きたかったんや。ウチは別に怒っとらんけど、一言謝ってもらえばそれで許そ思うてたんや。」


重たい話が終わり、結局2人は朝まで飲んだ。その間に面白い話をティオは聞いた。


4冠全てに弟子ができた。そういう話だった。


1人はティオ、2人目はアレキス、というのは分りきっていたが、驚きだった。


次代の4冠になるかもしれないな、と密かに思うレナだった。


ついでに、明日アレキスと狩りにでてこい。と言われたティオであった。



第2章  完



第3章へ続く!!



どーでしたか!?レナと再会し、やっと謝ることのできたティオ!


次回は・・・・・・アレキスと狩りにでます!!

果たして、どんなモンスターが待っているのでしょうか!?


ではでは、夜にでもできたら更新します!