~狩人の軌跡 partⅡ 第1章~ | 毎日きびきび

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遂に大学生。
気を引き締めていきたいですね。

これまで出会えた全ての人に感謝を。
これから出会っていくであろう全ての人に感謝を。

再びこんにちは!!


夜になる前に早く更新したかったんで更新です!!



さてさて、いよいよ俺自作の小説「狩人の軌跡 partⅡ 第1章」のスタート!!


これを待っていた人や心底どーでもいい人、いろんな人がいると思いますが、いよいよ幕開け!!


っと、その前に、今までの話を読んでいない人のために前回までのあらすじを大公開!!



~前回までのあらすじ~


ティオは姉のリカと共に狩りにでていた。

そんな中、4冠の1人、ソラに出会う。

ティオの口から4冠について語られ、2人の兄の存在が明らかになる。

4冠の1人であるレナと共に2人はイャンガルルガを倒しに密林へと向かう。

熾烈を極めた闘いは敗北に終わり、レナに大怪我を負わせてしまう。

そのことを悔やんだティオは再びソラのもとへ。

自分の力の無さを恨み、レナに怪我をさせてしまったことを悔やみ、力をつけるためにソラに弟子入りをしたティオ。

ソラから弓に転向するよう告げられ、いよいよ決心したティオ。

5年間の修行の間、街を離れたいとソラへ頼む。

2人は街を離れ修行を始める・・・・・・・



というわけです!!


さて、あらすじも済んだとこでいよいよスタート!!



狩人の軌跡 partⅡ


第1章


煮えたぎる灼熱の大地。訪れる者を容赦なく拒絶する熱気、触れる者全てを液体へと変える溶岩。

光は全く差し込まないが、溶岩が自ら光をだしているため、とてつもなく明るい。


そんななかを1人、息を荒くして走る者がいた。


「ハァ、ハァ・・・・ち・・・ちくしょう」声は高い。その女の職業は「ハンター」と呼ばれ、名を「リカ」といった。


しかし、リカは1人だ。今まで狩りにでていた弟のティオは5年前に「ソラに修行をつけてもらう!!5年は帰らない!心配すんなよ!   ティオ」と書いた紙を残して家を出て行った。それ以来1人で狩りにでている。


リカは今は28歳、ティオは24歳になる。


スタミナが切れたのかその場で膝に手をつき背中を上下させる。


その背後で”ドーン!!”という激しい音と共に黒い甲殻が地面から姿を現す。


黒い甲殻は背負っているだけ。その本体は鮮やかな朱色をしていた。

大木を一振りで切り倒しそうな鋭利な鎌。


そのモンスターは「ショウグンギザミ」と呼ばれている。しかし、色が通常とは異なるため「ショウグンギザミ亜種」だろう。


ショウグンギザミ亜種は鎌を振り上げ、リカを威嚇する。


「上等じゃない。アタシにケンカ売ったこと、後悔しなさいよ!!!」リカは強気な姿勢を見せるが、その姿にはいつもの元気の良さがない。


ショウグンギザミ亜種が迫ってくるが、疲れているのか、リカはかわしきれずに鎌がかすり、体勢を崩す。


体勢が崩れているリカにショウグンギザミ亜種が襲いかかる。


リカは諦めたのか、それとも疲れきっていて動けないのか、その場を動こうとはしなかった。


リカに一撃を加えようとしたショウグンギザミ亜種の眼に1本の矢が突き刺さる。


「キ、キシャアアアアアァァァァァァァ!!!!!!!!」ショウグンギザミ亜種が悲鳴を上げる。


「な、なんで!?一体誰が!?」リカが驚きの声を上げる。


ショウグンギザミ亜種が口から泡をこぼしながらその場でもだえる。


リカの視線の先に立っていた2人の影がいた。


1人はリカが最もよく知っている人物だ。


「ティ、ティ、ティ、ティオ!?なんでアンタがここに!?それに・・・・・ソラ!?アンタまで!」リカが驚くのも無理はない。5年間なんの音沙汰もなかった弟が今自分の目の前にいるのだ。


「ヤッホー♫リカ姉!!んだよ、やられそうじゃん!!」ティオが呑気な声を上げる。


「よっ!リカ!久しぶりじゃん!」ソラも呑気そうな声を上げる。


リカは「なんで!?」と叫ぶ。


「まぁ、なんて言うかな・・・・・えっと・・・・・ソラとの修行がこの間終わって、鉱石とかが足りなかったから、火山に来たら偶然リカ姉がいたんだよね。」必死の説明をするティオ。



「ってか、街に戻って酒場に行ってみたら、アンタが1人でショウグンギザミ亜種の狩猟に行ったって聞いたから、急いできたんだよね。」ソラが説明する。


どうやら、ティオはリカが心配だったようだ。


「ったく、弟に心配されるなんてね。」リカががっかりしたような、嬉しいような声でティオに言う。



「フシュウゥ・・・・キシャアアァァァ!!」復活したショウグンギザミ亜種が3人に牙をむく。


「っと、忘れてた!いきますよ、師匠!!」ソラに敬語を使うティオはどこかぎこちない様子だ。どうやら、そうとう苦労したようだ。


ティオが背負っているのは、オオムラサキバサミと呼ばれる、ダイミョウザザミ亜種からつくられる水属性をもった弓だ。

身につけている防具はキリンX シリーズだが、頭は何もつけていない。恐らくはピアスかなにかをつけているのだろう。

いかにもティオらしい。


ソラが背負っているのは、ブチヌキと呼ばれる、ショウグンギザミ亜種からつくられるこれまた水属性をもった弓である。

身につけているのは同じくキリンXシリーズで、頭にはピアスをつけていると思われる。


「アンタがしきるんじゃないよ!!何度言ったらわかるんだい!」ソラは笑いながら駆けだす。


「リカ姉はそこで見てなよ!俺がどれだけ強くなったか見せてやるよ!」そう言い放つティオが大きく見える。



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勝負は圧倒的な差で収束した。ティオもソラもショウグンギザミ亜種の攻撃をヒラリとかわし、急所である顔に集中攻撃を浴びせ、罠にかけ、爆弾を自慢の鎌にくらわせ、両方の鎌を破壊した。


明らかにレナと共に狩りにでたときのティオの動きの比ではない。


剥ぎ取りを済ませたティオがリカに

「どう?俺強くなった?」と問いかけると同時に


”バゴーーン!!”今までのどのゲンコツより大きな音をたてる。それに加え、ティオは頭装備をつけていない。


「っ!痛っって―――――!!!!!!!!!!!!」ティオも今までのどの叫び声より大きな声で叫ぶ。


「アンタは!!どんだけアタシが心配したと思ってるの!!」そう言うリカの目に光るものが一筋見えた。


「ゴ、ゴメン!!」ティオが深々と頭を下げる。


・・・・・・・その数秒後、3人の笑い声が火山中に響いた。



「元気してた!?ティオもソラも!」腹をおさえ、笑いながらリカが問う。


「ま、まぁな」「う、うん」2人の声がほぼ同時に聞こえる。


「そ、それとさ、レナさんは?」ティオが遠慮がちに尋ねる。


「あぁ、レナさん?完治したよ!!今までと変わらずハンマーを使ってるし」リカが答える。


「そ、そっかぁ。よかったぁ。」ティオが安堵の声を上げる。


「っさて!いつまでもこんなとこでタラタラしょうがないし、さっさと帰って酒でも飲みながら話そ!ティオも大人になったからもう酒も飲めるし!!」ソラがその場を収束する。


3人は火山を後にした。笑いながら。



第1章   完


第2章へ続く!!


どーでしたか!?やっと戻ってきたティオとソラ!リカのピンチを救い、なんなくショウグンギザミ亜種を倒した2人!

次回!!ティオはある人と再会します!それと同時に新たな出会いも!!


次回を期待して待っていてください!!




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