「世界には愛しかない」
「階段をかけ上げると、急変があった病室がすぐそこにあった。
絶対何も出来ないって分かっているはずなのに、僕は患者の横に立ち
思いっきり手を伸ばした。」
ただじっと眺め続けるなんてできやしない
この胸を押している君のスキルがもどかしい
「真っ白な白衣を着た人たちが近づいて、
どこかで研修医達が一斉にひいた。
患者が一瞬、びくっとした気がした。」
「複雑に見えるこの波形は
単純な動きで出来ている。」
最初に挿管をしたのはいつだろう?
指導医はみんな認知気味で忘れてる
通り抜ける風は 僕に語りかける
もう少ししたら CPAがもう一件来る
入れるのは気管しかない
(入れるのはそこだけだ)
今すぐ僕は胸の上がりを確認しよう
誰に反対されても
(エビデンスは変わらない)
それが挿管確認方法
「連絡もまだないのに、突然、救急車が来た。
僕はくたくたになりながら、廊下を走った。」
「来るかどうか予測できないERも嫌いじゃない。」
最後に指導医に逆らったのはいつだろう?
いきなり当直変われと言われた あの日だったか
詰め所の休憩室でナースが口答えしてる
予定がなくたって帰りたい日もある
医局にはカップ麺しかない
(100円入れて食べるんだ)
忙しさなんて その時の指導医次第
ERに予定があったら
(人はもっと優しくなる)
それが僕のリアリティー
チアノーゼが出た瞬間 何か取り乱したように
僕らの医局にEMコールがかかった
病棟にはAEDしかない
(使えるのはそれだけだ)
今すぐ僕はモニター付きを探しに行こう
誘導を何度変えても
(心電図のベクトルは変えられない)
それがフラットラインプロトコール
「連直で疲れたせいで、足が臭くなってた。
自分の気持ちに正直になるって難しい。
僕は分かってる。医局にはラ王しかないんだ。」



