レミニセンティア鑑賞 | 駑馬十駕

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ユニオンオーナーズクラブをメインクラブとし、シルクと東サラでもちょこっと出資シ━━━ッd(ºεº;)
ユニオン非社員営業マンとして密かに暗躍中♪

高崎映画祭、昨日の上映は、

レミニセンティア

でした。



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ロシアの雰囲気満載で、ロシア人俳優ばかり出でくる邦画です。




http://www.remini-movie.com/


内容


「記憶」というテーマで撮られた、現実と幻想空間の狭間でさ迷う小説家の話です。

分かりにくさもあり、好き嫌いは分かれるかもしれません。もしかしたら、分かりにくさゆえの「中毒性」につながるかも。





作成経緯


日本人監督が撮影し、撮影資金はロシアが出していないたなめ、分類上「邦画」になります。

「太陽」と言う映画を撮影している時に、ソクーロフ監督のスタッフとして参加。その時の撮影スタイルに魅了され、ロシアでの撮影、作品作りを行ったのが本作品です。



ロシア映画について

ロシアの映画作りは、少人数、家族知人で色々担当して撮るとのこと。

本作品も、プロデューサーは奥様、助監督は弟さんで、脚本、撮影、音響、編集・・・・・監督と助監督ともう1人のスタッフ3人で行ったとか。

あ、少女役に実の娘さんを起用。

他の俳優は、ロシアの劇場に脚本を投げ込み、後はそこの役者が議論して勝手にキャスティングしたとか。

ひとりひとりの演劇観がしっかりしているので、あのキャストは彼が良い、このキャラクターはこんな感じか?・・・・・的な議論が活発に自然と発生するようです。


スタニスラフスキーシステムとかが確率しているように、ロシアの演劇はしっかりと体系化されていて、物作りに対するこだわりと完成度の高さが素晴らしいですね。

どんな役者も、各地にある劇場に所属し、切磋琢磨しているようです。また、映画撮影に対し、文化活動との認識があり、各所で撮影に協力的だったそうです。

演劇、バレエ・・・・・だけでなく、文化というものに造詣が深い国ロシア。

そんなことをあまり意識したことごなかったので、大変勉強になりました。





 「家内制手工業」的な雰囲気がありますが、細部にまでこだわり、三年前に撮影し、編集に1年半かかって公開。日本では昨年の渋谷から公開スタート。

あまり観ることないテイストの映画ですので、お近くの小劇場で上映していたら足を運んでください。