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頚髄損傷.comのブログ

頚髄損傷、脊髄損傷の方々やご家族さん、ご友人が役に立つ情報をお伝えします。

最近、痛みやしびれについてのご相談が多々あります。






私の独断と偏見に満ちている考えなのですが、多くの方が下記のように考えていませんでしょうか?






「痛みの治療のほとんどは薬である。」






薬を批判すると製薬会社から訴えられるので、私は何も言えませんので、ご了承ください。






まず根本的な話として、急性期に生じる頸髄が損傷したことによる痛みとその後の慢性痛に分ける必要があります。





急性期の痛みは多くの方でしびれとともに出現します。





問題は3か月以上経過しても軽減しない慢性痛です。(慢性痛の定義としてはもっと短期間なのですが、ここでは分かりやすく記載します)





痛みは急性期の痛みとは異なった機序で生じている可能性が高くなります。





痛みが持続していることで、脊髄からの痛みへの刺激がほとんどなくても痛みの神経の経路がしっかりと完成してしまい、別の刺激と感情で急性期と似た痛み刺激を脳が感じてしまうということです。





ここでポイントは痛みを感じる心(脳ですが)が感じ方に大きく関与します。





痛い痛いとずっと思っていると、さらに痛みを強くする可能性があるのです。





もう一つのポイントです。




痛みは脳で感じるのですが、脳自体が持っている機能として、痛みの感じ方を大きく抑えてくれる仕組みがあります。





この痛みを感じにくくする仕組みは、その人が生活の質に満足感があまり得られていないと機能しにくくなるようです。





セラピストは経験的にわかっていると思いますが、笑顔で前向きに過ごしている人に痛みで顔がへの字になっている人はほとんどいません。





痛いから満足感がないというのだと話があるかもしれませんが、それでは痛みから解放されることは簡単ではないでしょう。





私が言いたいのは、痛みの原因を早期から理解し、薬は医師や薬剤師と良く相談し、痛みやしびれを理解するセラピストや他の専門職に相談して、痛みのつきあい方や考え方などをじっくりと腰を据えて話し合ってほしいということです。





脊髄の慢性痛は慢性痛化させないというのがポイントです。





信頼できる専門職に相談してみてはどうでしょうか?






今回は脊髄の痛みということであり、大きく個人差がありますのでどうかご理解ください。





個別でご相談がありましたら、頚髄損傷.comにご相談ください。






最近、思うことがあります。




同じことを考えていた理学療法士がいたので思うがままに記載します。





脊髄を受傷した後、手術や身体の固定や安静を経て身体の動きを再構築していきます。





その動きは急性期病院やその直後に入院した医療機関のリハビリ内容で大きくことなり、半年以内でベースは構築されてしまい、その後の再々構築は簡単ではないという考えです。





その意味で半年以内に担当するセラピストの考えが強く反映され、重要です。





半年以上してから介入させてもらうと、様々な方に「そんな考えがあるんだ」「こういう方法もあるんだ」と言われます。





私が作業療法士ということもあり、麻痺の指の介入は興味を持って取り組むのですが、ほとんどの作業療法士は



「手が固いからストレッチします」




という安易な発想で、また「




頸髄損傷だから手が固くなるのは仕方ない」




という、もっともらしいが、全然理解が低いのです。




正直な話、もっと早く介入できていれば、もっと回復していたと思うのです。




では、どうすれば・・・??




これは職業上の極意なので秘密です。




これから急性期と回復期を担当するセラピストから、慢性期の業界に入っていくにあたり自分がどのようなことができるのか考えておく必要がありそうです。





多忙な合間をぬって徒然なるままに書いてしまいました。




最近は更新できなくてすいません。



頸髄損傷.comでせっかくご相談メールを頂いたのにも関わらず、文字化けするケースが続いております。




フリーのphpを使用しているため解決しにくい課題があります。




幸い、メールアドレスが文字化けしていない場合は連絡をとれるのですが、すべてについて文字化けしている場合は、相談メールがあったことはわかっても、それ以外は何もわからない状況になっております。




そうしますと、相談者側からすると、せっかく相談したのに、無視されたようにとらえられても仕方のない状況です。




大変恐縮ではありますが、ご相談して連絡が取れない場合は、文字化けしている可能性がありますので。相談窓口にありますメールアドレスに直接メールを送信していただきますようお願い申し上げます。