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頚髄損傷.comのブログ

頚髄損傷、脊髄損傷の方々やご家族さん、ご友人が役に立つ情報をお伝えします。

昨日、脊髄損傷のとある勉強会に参加してきたのですが、とにかく感じたのは





サービスのレベルの差が天と地ほどあるということです。






横綱的な病院である神奈川リハビリ病院は、ドン引きするほどレベルが高いです。






高いレベルの施設が多ければいいのですが、日本で数か所ではないでしょうか?







どこでリハビリを受けるかで人生が変わるというのは、身に染みて感じているのですが、自分が当事者だったらと思うとゾッとします。







良いサービスを提供しようと努力している施設とこれからも関わり、私たちが運営する事業が当事者の皆さまから評価を受けられるよう努力しなければなりません。






リハビリテーションビレッヂ 川村享平


電動車いすの設定やシーティングについては、正直、自信がありました。




今回、ヘルパーステーションや訪問看護ステーションを開設して、生活に入ってみるととんでもない勘違いをしていたことに気づきました。




私は医療機関に勤務しているときには、長時間の安定座位が可能で、屋内外の走行性や操作性、室内環境等々を考えておりました。




生活において重要なことは、誰が電動車いすをセッティングするのか、その人に時間はあるのか、機械の理解はあるのかという、介助者の視点が大きく欠けていることに気づきました。




私の失敗は電動車いすに熟知している人でないと、セッティングに時間がかかるということでした。




時間がかかるということは、介助者に面倒がられて、車いすに乗る機会が減ってしまいます。




介助の量が少ない場合はシンプルで短時間で設定できるようにすることがとても重要です。




これをパートナーである電動車いすの業者に伝えると、いやな顔をされてしまいました。




機械屋さんには理解できないのでしょうか・・・




作業療法士は生活を支える なんで戯言でした。




実際に生活を支えるのは、家族や友人、ヘルパー、看護師です。




理学療法士と作業療法士は実際の生活の現場を全く理解できていないことが分かりました。




本当に恥ずかしい限りです。


セラピストとして、とても難しいテーマを記載してしまいました。





思い切って書きます。





私の答えは単純で、「立ちたい人は立てばいい」です。





セラピストや医師は実用的になるか、生活において立つリハビリが何か役に立つのかという視点が強いです。





私は少し違います。





脊髄損傷の方は、そんなことは理解していても、立ちたいのです。本能なのか、感情なのかは、私は当事者ではないので、真意は分かりません。




中には立つことに一切興味を示さな方もいらっしゃいます。




それも自由です。




リハビリは自立するしないということではなく、本人がどうしたいのかが最上位にあるべきです。




その人の人生はその人が選択するものと、わたしは考えます。




ただ、これには前提条件があります。




適切に情報提供がされたのかどうかということです。




なかには、医学的情報が不十分な誰かから「歩ける」と言われて、また、「いつか歩けるかもしれない」と言われて、それを信じて立つこと、歩くことを続ける人もいるからです。




医療保険は莫大な税金がかかっているのに、実用化しないことにリハビリ医療の時間を使うのは無駄であるという方もいらっしゃるでしょう。




つまり自費でやれと。




色々な意見があるテーマだと思います。




私は人が生きていくというのは、実用化するしないというレベルで話を進めるべきこととは思わないです。




「自分がやりたい」って思うことにチャレンジできる。




チャレンジを手伝ってくれる熱心で専門的なスタッフがいる。




そうすると、その人の人生は豊かになり、もしかしたら立てないかもしれないのですが、前向きに何かにチャレンジして、誰かの人生も豊かにしたり、社会を変える前向きな行動につながるのではと私は思っています。




やりたいことが、やれるって、最高にいいですよね。




ただ、きっと大変で苦労が多いのですが・・・




私はどうしてもやりたいこと、たった1つのことをするために、それ以外のやりたいことを諦めて、苦労の連続です(笑)