電動車いすの設定やシーティングについては、正直、自信がありました。
今回、ヘルパーステーションや訪問看護ステーションを開設して、生活に入ってみるととんでもない勘違いをしていたことに気づきました。
私は医療機関に勤務しているときには、長時間の安定座位が可能で、屋内外の走行性や操作性、室内環境等々を考えておりました。
生活において重要なことは、誰が電動車いすをセッティングするのか、その人に時間はあるのか、機械の理解はあるのかという、介助者の視点が大きく欠けていることに気づきました。
私の失敗は電動車いすに熟知している人でないと、セッティングに時間がかかるということでした。
時間がかかるということは、介助者に面倒がられて、車いすに乗る機会が減ってしまいます。
介助の量が少ない場合はシンプルで短時間で設定できるようにすることがとても重要です。
これをパートナーである電動車いすの業者に伝えると、いやな顔をされてしまいました。
機械屋さんには理解できないのでしょうか・・・
作業療法士は生活を支える なんで戯言でした。
実際に生活を支えるのは、家族や友人、ヘルパー、看護師です。
理学療法士と作業療法士は実際の生活の現場を全く理解できていないことが分かりました。
本当に恥ずかしい限りです。