褥瘡の原因については、以前にも記載しましたが、脊髄損傷の分野の方でも理解していない方が多いので、再度記載します。
ベッド上にて背上げ30度未満または最大程度の背上げ角度として、中途半端な背上げは絶対にしない。
これは背上げの角度により、臀部が下にずれるかどうかです。
背上げ角度が低いと背中に圧がかかり、臀部へのずれがほとんど生じません。
逆に背上げ角度が高いと臀部に圧がかかり、ずれません。
ただし、除圧や減圧もせずに数時間も座位をとっていると褥瘡になる可能性があります。
また、座位姿勢がずっこけていると、背上げ角度が十分でも臀部は足方向にずれて仙骨部の褥瘡になります。
この原因を十分に理解してくださいね。
また、1度や2度では褥瘡とならないことが多いので、中途半端な背上げをしても私は褥瘡にならないから大丈夫だと思わないでください。
皮膚深層の内部組織が死んでしまい、皮膚表面には褥瘡とは分かりにくく、重症化してから褥瘡と判明することも多々あります。
褥瘡はとにかく予防が最重要です。
ポイントがわかっていれば、褥瘡は予防できます。
当法人は来年度から名古屋で脊髄損傷専門の事業を開始します。
ご興味のある方は下記をご参照ください。
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