思い違いで、うまくいかなかったことがありました。
とある頚髄損傷の方にポータブルスプリングバランサーという手を挙げる補装具が適応となるので、購入をしてもらいました。
ご家族さんが役場へ申請をすると、役人から
「高額なものを買うけど、本当に使えるのか?」
「別のものはないのか?」
などなど、ケチをつけられたようで、奥さまは
「二度と役所には行きたくない、なんであんなつらい思いをしないといけないのか?」
と、非常に悲観的になっておりました。
その前にも、入院中の病院から当院までの移送について役場から横やりがあったらしく、2度目のイジメ体験だったようでした。
そこまでは、奥さまも何とか保ててたのですが・・・
電動車いすの適応だったので、本人の同意の下で、走行訓練もして実用化したので、申請を進めていこうとしたら、奥さまより
「私は役所には絶対に行きません」
「この前のモノより高いので、もっと色々と言われます。こんな思いをしてまで車いすはいりません」
私は
「役所に電話して、奥さまに何も言われないようにします」
このように伝えても奥さまの意思は変わりませんでした。
本人も私も今は電動車いすを諦めました。いつか、奥さまが精神的に落ち着いたら検討する予定ですが、他にも色々とあったようで、自宅に帰る話まで吹っ飛んでしまい、施設に入所する方向になっています。
役場の対応が悪いということが原因ではありますが、私もできることがあったのではと自省しています。なにせ、自宅にも帰れなくなってしまって、電動車いすも申請できず、自分で動くことができないのですから・・・
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