今日のブログは超限定的な対象です。8割以上は対象にならないと思いますので、ご容赦ください。
C5で完全損傷の方だけです。
こちらの方は肩は弱いけど挙がる、肘は曲げられる、肘は伸びない、手首は動かない、手指は動かない方です。
多くの方が肘が完全に伸びず、やや曲がった状態です。
これは筋肉のアンバランス(屈曲は可能だが、伸展は困難)、肘関節の深部感覚が鈍麻していることなどがあります(他にも非常に重要な因子があるのですが、専門的なので割愛します)。
発症3か月~6ヶ月程度で肘の屈曲筋が徐々に強くなって、伸びることができにくくなってきて、きっとリハビリスタッフは肘を伸ばす装具を検討したりします。
しかし、肘を伸ばすことは、単に肘が固くなったから伸ばせばいいといった単純な考えでは治療は困難です。
私は思い切ってボトックスで肘の屈曲筋の筋緊張を落として、それからマット状で肘をついて動く練習や車いす駆動をする練習などを実施して、肘が伸びる感覚(本当は知覚ですが・・)を学習していくことが良いのではないかと考えています。
痙縮治療薬としてギャバロンやダントリウムなど効果がありそうな薬剤はあるものの、これらは全身性に作用するものであるので、肘の屈曲筋だけに作用するというものではありません。
これに対し、ボトックスは局所的な治療であるため、医師が誤って違う筋肉に刺入しなければ、きっちり筋肉のこわばり感が軽減します。
ただ、ボトックスもまれに副作用がありますので、ボトックス治療が可能な医師と十分に相談の上でどのような治療を実施するかご検討下さい。
なお、ボトックスについては、私のブログで紹介しているので、そちらも合わせてご覧ください。
私が管理者のウェブサイト 頚髄損傷.com こちらは頚髄損傷・脊髄損傷者のポータルサイトを目指して随時、情報を拡大中です。
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