昨日、頚髄損傷のある方の自宅図面を見せてもらいました。
2階戸建てで、3世帯住宅。頚損の方の夫婦と子どもは2階、親夫婦と祖母は1階です。
1階2階とも浴室やキッチンがついています。
その方は不自由を承知の上で2階での生活を望んでいました。
よって、エレベータの設置をした図面を私に見せてくれました。
見たら目が点に・・・・
まず、キッチンの横から出入り。
トイレとお風呂が離れた場所にあり。
お風呂と居室がかなり離れていた。
何が言いたいかというと、その方の生活に流れがなく、単に建築構造上の問題だけで設計していました。
ふぅ~、と思いながらも、ご家族さんへ
「C5の方は居室でズボンを脱いで、シャワーキャリーで浴室へ移動します、それからトイレで45分程度排便です。最後にシャワーキャリーで入浴で、体を拭いた後にベッドで更衣となります。」
よって、裸で移動することが多く、体温調節ができない体で風呂と居室が遠いのはお勧めできません。また、シャワーキャリーは水で濡れているので、室内が濡れます。トイレで排便をした後は、入浴となるので、隣に浴室があるのが、良いかと思います。
このように伝えました。
設計士さんも、ご家族さんも初めての経験で分からないことが多いと思いますよね。
どの障がいにも、それに応じた生活の流れやリズムがあります。
構造も重要ですが、同時にその方がどんな生活をするのかという視点も持てるといいですね。
頚損、脊損には必ず流れがあるので、ご注意を!
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