全身の筋緊張が強い中心性の頚髄損傷の方に対して筋の緊張を低下させる介入を患者さんの同意の下で実施しました。
緊張の高かったのは、大胸筋、大円筋、広背筋などなど下肢も含めてありましたが、これら3つの筋を中心に介入しました。
そもそもなぜ、これらの筋群の緊張が高くなるのかというリーズニングが必要です。
これはざっくり言えば、痛みやしびれによる防御的な内固定によるものと大きい筋肉なので動かしやすい筋肉だからです。
すべてを試した結果は・・・
リラクセーションが最も効果がありました!その方は・・・ですが。
なおホットパックは臥位で支持面が分かりやすくするために頚部~肘までタオルを巻いていました。
振動刺激は川平の論文のように腱へ5分間実施しました。
リラクセーションはこれらの筋以外のにも後頸部、肩甲骨周囲筋の皮膚や筋膜へのアプローチを実施しました。
それぞれ、2回づつ実施し、効果はリラクセーション>>振動刺激>ホットパックです。
施行順序もこの通りです。
しっかりとした研究ではなく、臨床で患者さんに合った治療を見つけ出すためのトライなので、小難しいことは言わないでくださいね。
(私は院卒なので、研究についてはそれなりに知っております)
さて、リラクセーション後は自動で10度ほどしか動かなかった座位でのワイピングが50度以上に改善。
振動刺激は初回が30度以上に改善し、2回目はなぜか変化なし。
ホットパックは楽になった感じがするが、可動域はやや改善程度。
翌日への持続効果は、振動刺激とホットパックはわずか。リラクセーションは少し。でこれも勝っていた。
主観評価でもリラクセーションはが最も良い。
今後はリラクセーションと自動運動の組み合わせをどうするのかを検討して、相乗効果を狙います。
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